1 日時

平成27年8月24日(月曜日)午後7時~10時

2 会場

エコルマホール6階展示・多目的室

3 調整会請求者

事業者

4 出席者

狛江市まちづくり委員会委員
大方委員長、原副委員長、西田(幸夫)副委員長、西田(幸介)委員、久光委員、澤野委員、津田委員、平野委員

事業者  16人近隣住民 28人傍聴者  6人事務局
小俣都市建設部理事(兼)まちづくり推進課長、中山環境政策課長、富永まちづくり推進担当主査、大久保水と緑の係係長、小嶋主任、榊田主任、篠田主事

5 議事内容(要旨)

 

  

委員長 :定刻になったので、(仮称)岩戸北計画の第4回調整会を開催する。本日は植栽関係の詳細な図面を出していただいている。また、前回の調整会から今回の調整会までの間に、近隣住民と事業者とのやり取りがあり、住民意見と事業者からの回答書が配布されている。事前のやりとりを踏まえた上での本日のご提案かと思うので、まずは提案内容をご説明いただき、必要であれば事前のやり取りについてもご説明いただく。

事業者 :お手元のA4版の図面の説明からさせていただく。1ページ目が、第3回の調整会における既存樹の21本の移植保存の説明資料である。前回お約束した21本は移植保存する。前回の説明では、既存のヒマラヤ杉を残すためにはツリーサークル構造を採らねばならず、ツリーサークルがどうしても2mの歩道状空地にはみ出てしまうという提案であった。それが、歩道状空地に全く出ないよう検討した結果、計画建物に沿った花壇部分を削ることで、ヒマラヤ杉13本は2mの歩道状空地には一切出さずに移植できることとなった。また前回、北東側にモチノキとマテバシイを5本残すという話をしたところ、皆さんから北東側にもヒマラヤ杉が欲しいという話があった。そのため、モチノキとマテバシイをやめようかという話も出たが、最終的には残すというご意見をいただいたいので、マテバシイ2本は現在と同じ位置に残し、南側にモチノキ2本、東側に1本の、合わせて3本を移植する計画とした。したがって、前回の説明のとおり、ヒマラヤ杉が13本、サクラがシダレ桜とオオシマ桜で3本、モチノキが3本、マテバシイ2本の合計21本は基本的に2mの歩道状空地に一切出ることなく、植栽計画ができている。

 2ページ目が植栽計画図である。既存樹と新植がどうなるかを示したものである。21本の既存樹は白抜きの丸印、それ以外の新植は色つき丸印で示している。エントランスにはサクラ、ヒマラヤ杉、その他小さい樹種のものを植える。北東側の駐輪場の前にもヒマラヤ杉を4本植える。ヒマラヤ杉は根が大きいため、北西側の機械式駐車場の車路の部分にはどうしても植えることができない。そのため、レイランディという木を植えたいということを本日ご提案をさせていただいている。レイランディは、すでに皆さんもご覧になられているかもしれないが、電力中央研究所の敷地南側の、マンションの東南角にシンボルツリーとして植えられている。レイランディはヒマラヤ杉に比べると根が小さく、下から葉が付く樹種であり、ヒマラヤ杉にも遜色ない木だと考えている。植栽計画図に示す赤い線のところは、植えられるところ全てにベニカナメモチを植える。ベニカナメモチは、緑から時期的によっては赤くなる樹種である。かなり成長が早い木なので、十分にプライバシー対策、目隠し対策になると思う。

 3ページ目をご覧いただきたい。前回、ヒマラヤ杉がツリーサークルでないと植えられないという説明をしたが、資料右側の断面に示す通り、花壇を削った部分については2m程度の緑地帯が設けられるので、ここに既存のヒマラヤ杉を移植することとしている。根は多少出てしまう可能性もあるが、ほとんど歩道状空地に影響することなく既存樹が植えられる。建物沿いにはベニカナメモチを植える。

 4ページ目をご覧いただきたい。敷地北東側は、既存のシダレ桜とヒマラヤ杉2本を歩道状空地にかからずに植えられるよう、花壇を大幅に削った。花壇を削ったところは約1.8m程度の緑地帯になり、ヒマラヤ杉が歩道状空地にかからず移植できるため、当該箇所にはヒマラヤ杉2本とシダレ桜とベニカナメモチを入れている。

 5ページ目をご覧いただきたい。敷地北西の角部分も、既存のヒマラヤ杉を移植するため、ツリーサークルとしていたが、花壇の位置を建物側に下げることで緑地帯をかなり広くとることができた。断面図で示す位置では、約1.8mの緑地帯に既存のヒマラヤ杉を移植できる。4本の既存ヒマラヤ杉、また、玄関口にも緑を植えることができる。お渡ししている別紙のA3の資料をご覧いただきたい。21本の既存樹と新植の位置の全体植栽計画を示している。赤く塗っている線はベニカナメモチを示している。

 6ページ目をご覧いただきたい。前回、緑地帯と建物の間のセキュリティをきちんとしてほしい、というご意見があったので、セキュリティラインを青い線で示している。基本的にフェンスとし、フェンスが設けられないところはゲートとして、緑地帯の内側、建物側にセキュリティラインを設け対応している。歩道状空地、緑地帯は、将来管理組合で管理を行う。今、前面に示している画面は配布していない。後ほど質問と回答書の中に出てくるが、遮光と目隠しについてご意見をいただき、第1回目の調整会で説明させていただいた通り、遮光パネルを設置し、さらにベニカナメモチを植えるという対策を、念のためお示ししている。

 7ページ目以降は、ご要望いただいたパースを示している。案なので、絶対にこうなるかというと、異なる部分もあるかと思う。まず7ページ目のパースは、東面を南側から見た図である。ヒマラヤ杉が3本、その間に中高木、既存のマテバシイ、サクラを示しており、建物まわりには全てベニカナメモチを植えるというイメージを示している。

 8ページ目のパースは、東側からみた東北面の絵である。手前側にヒマラヤ杉が2本あり、その先には、サクラとヒマラヤ杉、下部にベニカナメモチがあるという図である。

 9ページ目のパース3は、北西から見た北面を示している。ここは新植のヒマラヤ杉を植える。真ん中が駐輪場の入口を示している。

 10ページ目のパース4は、北面を北東側から見た図である。手前が既存のサクラ、真ん中にレイランディが並んでおり、奥にベニカナメモチが植えられている。街路に対して十分に目隠しになっていると思う。

 11ページ目は西側から北面を見た図である。手前がヒマラヤ杉で、奥がレイランディである。パース上の高さは違うように見えるが、大体同じ高さのレイランディを植える予定である。ヒマラヤ杉の間にもベニカナメモチを植える予定である。図面としては以上である。回答書については、一度案として住民の方にご回答させていただいた。回答に対して再度意見をいただき、その意見を反映して回答を一部修正しているので、そちらについてご説明させていただく。A3版の回答書資料をご覧いただきたい。一番左が住民の皆様からのご意見・ご要望となっている。まず、構想検討会・調整会を踏まえた第4回調整会に向けての提案として、住民は調整会の方針に従っていくので、事業者も必ず従っていただきたい、なお、市に対しても、第3回調整会資料の3つの質問について回答および調整会での説明を要望する、ということでご意見をいただいた。事業者としても、できるだけ調整会の方針は尊重する、とお答えさせていただく。具体的には、1つ目にヒマラヤ杉などの植栽提案について、(1)可能な限り、今後の電力中央研究所の周囲1km全体の計画に良い影響を与えるものにすること、というご意見をいただいた。事業者としては、これまでの構想検討会及び3度の調整会を基に計画しており、本日説明したように、基本的に既存樹木を21本残し、皆様のご要望に合わせできる限りヒマラヤ杉や他の木を新植するというご提案をしている。(2)現状の植物環境に近づけ将来に渡り維持すること、というご意見に対する回答としては、できるだけ現況を尊重した外構計画とするとして、ご説明させていただいている。調整会が終われば狛江市と協定書を締結する。協定書は事業者が締結するが、建物竣工後にできる管理組合に、協定をきちんと守るように承継することをお約束する。(3)周辺全体を3m以上の一体的緑道的空間とし、幅2m以上の平坦な歩道を確保すること、ということで確保した計画としている。(4)既存のヒマラヤ杉とサクラの移植は、事業者が責任を持って行うこと、ということで、マテバシイとモチノキを入れて21本、事業者がきちんと責任を持って移植することを約束する。今後の維持管理についても、狛江市と協定書を結ぶので、管理組合でもきちんとお受けする。(5)既存ヒマラヤ杉の移植が不可能な場所については、新ヒマラヤ杉を現状近くに植えること、ということとし、基本的にはヒマラヤ杉を植えられるところには植えるが、一部はどうしてもヒマラヤ杉が入らず、レイランディというご提案となっている。あとはご要望いただいたベニカナメモチ等を中心に計画している。(6)ヒマラヤ杉ほか6m以上の大木の間にも、基本的に3m以上のベニカナメモチを生け垣として植えること、ということで、先ほどの説明のとおり、ベニカナメモチを可能な限り植樹する。ただ、植栽をする造園会社に聞いたところ、植樹の際は2mでしか植えることはできない。ただ、ベニカナメモチは成長がとても速い木なので、2mで植えてもすぐに3mになるのでご安心いただきたい。(7)道と建築物との境界線を明確にすること、というご意見に関しては、先ほどご説明させていただいたとおり、緑地帯と建物の間にセキュリティラインを設けている。(8)第3回調整会で提示された計画樹木の保存の位置は、幅2m以上の歩道を確保した上で現実的に尊重する、という意見に関しては、2mの歩道状空地と1mの緑地帯をきちんとお約束できる形で計画をした。2.(1)計画図1、7、32、2は事業者の移設案を了承、(2)計画図13、24、4、5については、事業者の移設案を了承、というご意見をいただいたので、了解したというお答えとさせていただいた。(3)機械式駐車場の前には、新植の6m以上のヒマラヤ杉を5本以上植えること、その場合には、北東側との景観のバランスをとって、一体感のあるようにすること、ということで、ここについてのみ、申し訳ないが、ヒマラヤ杉ではなくレイランディをご提案させていただいている。(4)計画図27(オオシマ桜)は、事業者の案通りその責任の下に移植することで了解する、ということで、私どもも了解をさせていただく。(5)計画図の3、15、21、28、29の5本のマテバシイは移植せず、6m以上のヒマラヤ杉を新植することということで、ここには4本のヒマラヤ杉を新植するお約束をさせていただく。マテバシイと、モチノキも先ほどのご説明の位置に移植させていただく。(6)計画図30(シダレ桜)、10、17は、事業者の移設案を了承、ということで、そのようにする。(7)計画図10と19の間のエントランス区間は、新植のサクラでもよいが1本以上植えること、また、風の影響を和らげるため6m以上の新植のヒマラヤ杉を植えること、ということで、ここは新植だが9mのサクラ、6mのヒマラヤ杉2本、その他の新植樹木をエントランス横にご要望に沿う形で計画させていただく。(8)計画図19、20、22は事業者の移設案を了承する、ということで、そのようにする。資料裏面をご覧いただきたい。3.駐車場について、外部に光が漏れないようなフェンスなど景観に配慮されたものを提示すること、ということで、これに関しては第1回の調整会で説明したように、遮光パネルを設置し、なおかつ、ご要望のベニカナメモチを植樹し、レイランディもできるだけ本数を植えることで、ご要望に沿った計画とさせていただこうと考えている。4.駐輪場については、ベニカナメモチを植樹し、新植のヒマラヤ杉を4本植え、ご要望に沿った形とする。5.パースについては、先ほどご説明させていただいた。5.(2)周辺住居の位置が判る図にマンション側植栽の位置が入った平面図を作成すること、というご意見に対して、2ページの植栽計画図に皆様の建物位置を入れている。ただ、これはあくまでも白地図を基に建物の形状と配置を入れているものとなる。1件については、前の調整会で位置が違うというご意見をいただき、実測をしたところ建物の位置がかなり下がっていたのでその点は修正している。それ以外の住宅は、大体位置は合っていると思うが、正確な実測図ではないことをご理解いただきたい。Ⅱ.その他の要望として、敷地外周に新設される緑地帯には街路灯を設置し、日没から日の出まで点灯すること、ということで、パース3のように、北面の緑地帯部分に高さ1m程度の庭園灯を間隔を揃えて設置したいと思っている。街路灯については、調整会後に狛江市と各課協議を行う。その中で街路灯の位置や間隔を、道路反対側の街路灯とのバランスを考えながら決めていく。皆さんにも改めてご提示できると思う。2.プライバシー対策のルーフバルコニーについて、1.1mの目隠しパネルではなく1.6m以上の目隠しパネルを全箇所設置してほしいというご要望をいただいた。ただ、事業者提案で1.1mのところは近隣の皆様の建物からも15m以上離れており、不特定多数の人間が通行しないことや、1.1mでも近隣の皆様の建物は視線から外れる位置となるため、ご提案したままとさせていただきたい。Ⅲ.1.協定について(1)市との自主管理歩道に関する協定の締結に際し、建設した後も一連の協議合意事項について新たな管理者(マンション管理組合等)にその責務を引き継ぐことを明記すること、ということで、先ほど申し上げたように、狛江市と協定書を結び、協定書は管理組合に承継するということをお約束させていただく。(2)周辺の3m以上の一体的な緑道的空間について保全を明記すること、ということで、協定書の中にその旨を謳うことになると思うので、調整をさせていただきたい。(3)、(4)は市への質問なので飛ばさせていただく。2.工事用道路について(1)事業者に対して、学童、弱者の安心安全のためにも、市道第23号の拡幅について先行施工を重ねて要望するということでご意見いただいた。計画地の東側道路である市道第23号は、6mに拡幅することはお約束させていただいているが、いつの時期に工事をするかはまだ正式に決まっていない。外構工事と一緒にできればと思っているが、皆さんからは事前にやって欲しいという要望をいただいている。調整会が終わると、狛江市との各課協議が始まり、新築工事の着工前に工事説明会を開催させていただく。その説明会の中で、工事協定書の案や工事の時期、連絡先等のご説明をするというお約束をさせていただく。(2)は市への質問なので割愛させていただく。最後のページをご覧いただきたい。3.工事について(1)事業者の文書回答と(2)の①、②、③で市が見解を示し明示することとなっているが、①騒音や振動の法的規制、測定法やその確認の具体的方法、②解体工事中のトラブルについて、市からの説明を要望、③本格工事の際のトラブルについて、市の窓口を明確にすることを要望、ということで、今ご説明させていただいたように、調整会が終わったら、まずは施工会社を正式に決めなければいけない。施工会社が決まったら、施工計画を決め、施工説明会をしなければならないので、その時に施工説明会をやることを再度お約束させていただく。また、説明会の際には協定書の案文をきちんと提示して協議させていただこうと考えている。Ⅳ.工事施工方法に関する覚書の原案ということで、住民が一貫して要望してきたヒマラヤ杉等の10m以上の大木保存が、工事によって現状より50本も伐採・移植等されることが明白になった。つまり、最も基本的な住民の要望が実現できないのは、工事の施工によるとの理由であり、その妥当性を細部に渡り、確認したい。第3回調整会時点では、事業者側資料、③既存樹木についての3ページの移植するエリア(仮設計画図)の工事ヤード図しかない。このことからも、狛江市まちづくり条例第36条に従った工事施工方法に関する覚書を取交わす必要がある。その原案を提示して頂きたい、ということで、樹木全部を残すことができなかったことは大変申し訳ない。建物に当たる分や工事ヤードに当たる分は、最大限残すということで、21本残し、残りについてもできるだけ新植するということをお答えさせていただく。一旦ここで説明を終わらせていただく。

委員長 :まとめてご説明頂いたが、住民からご意見・ご質問があれば発言いただきたい。

近隣住民:文書に取り交わしたことにより、前向きなご回答をいただいたと感じている。ただ1点、レイランディという木についてのご提案をいただいた。ちょうど自分の家の前のところなので、関心を持って、インターネットやまちなかでレイランディを見ていたが、あまり感心しない。管理の問題かもしれないが、この猛暑で、葉の一部が茶色く変色して枯れているのが散見される。また、インターネットで調べたところ、大きくなると自立できず、支持柱が必要になると書いてあった。先ほど、ヒマラヤ杉は根を張るので植えられないということを聞いたので、その逆だと思うが、樹高が高くなるのに根が張らないため安定性に欠けている。管理がよければいいが、半分倒れて、半分のところからまた伸びて、半分だけ葉っぱが生えるというのもレイランディのよく見られる特徴である。色々な剪定の方法があるというのは承知しているが、安定性がよくないように見受けられるものがあり、あまりきれいな並木だと思えなかった。私が見て歩いたところがよくなかったのかもしれないが、レイランディは葉っぱの一部が茶色く変色したり、枯れたりしていると思ったので、もっと違う木を検討していただけるとありがたい。ヒマラヤ杉と全く同じものを探していただく必要はないと思う。

事業者 :我々も調べ、造園会社にも相談し、できるだけヒマラヤ杉に似た樹種を選んだ経緯がある。当然、管理上の問題が大きいのできちんとした管理はしていくが、今ご意見をいただいたので、もう一度違う樹種で景観に良いものがあれば検討したいと思う。

委員長 :駐車場の前の話のことか。住民の皆さんはもともとヒマラヤ杉を希望していた場所か。

近隣住民:もともとはヒマラヤ杉を希望していたが、前回か前々回に、樹種にこだわることはしないとなっていたと思う。

委員長 :可能ならヒマラヤ杉がよいと思うが、先ほどヒマラヤ杉がダメだという理由が分かりづらかったので、もう少しご説明していただきたい。

事業者 :事業性ということでご説明させていただけば、それが理由になるが、機械式駐車場を建物側にずらしてスペースを設けたが、車路の幅員が5.5mということで、1mの緑地帯のところにヒマラヤ杉を植えると、どうしてもツリーサークルとしないと移植ができない。2mの歩道状空地は一切さわらないという前提で始めたので、ここはヒマラヤ杉が難しいということとなった。現時点では植えても大丈夫だが、他事例でもヒマラヤ杉の根が大きくなると歩道状空地の地面を持ち上げてしまうことがよくあり、その危険性が高いので他の樹種を考え、レイランディを提案したという経緯がある。

委員長 :西側はヒマラヤ杉を植える。西側も緑地帯は1mかと思うが、駐車場前はだめで、西側は大丈夫な理由は何か。

事業者 :先ほどご説明したように、ヒマラヤ杉を植えるために検討した上で、まっすぐ計画をしていた花壇をいじめることで、植えられることとなった。1mだった緑地帯が1.8m程度スペースを取っている。これだけの幅が取れる場所であれば、ヒマラヤ杉が植えられる。

委員長 :ヒマラヤ杉の根元は、緑地帯が1mよりも広く取れているということか。駐車場前は同様にできないのか。ツリーサークルとして、車のタイヤが落ちないように下を土にして、といった工夫は難しいのか。20t車等大きな車だと無理だと思うが、駐車場に入れる車であれば問題ないのではないか。工夫次第ではヒマラヤ杉でもやれる気がする。

事業者 :専門家とも相談したところ、かなり無理があるという検討結果となった。

委員長 :建物や駐車場位置を50㎝動かせばいいとも言える。もう少し工夫ができるか、樹種を検討するか、どちらかだと思う。

事業者 :樹種にこだわらないというご意見をいただいているので、事業者側から似たような木としてレイランディを提案した。もう少し検討させていただく。9月の初旬には新築工事の説明会をするので、その場で皆さんに再度ご提案をさせていただく。本日はご意見としてそれを承った。

委員長 :事業者側も、提案に対し何度もだめだと言われると困ると思うので、住民の皆さんから、これがいいという樹種があれば積極的に言ってもらった方がいいと思う。どうしてもヒマラヤ杉がいいというのであれば、それはそれで考えようがあると思う。

近隣住民:7月28日に事業者から住民の意見を出してくれと言われたので、それに従って意見を提出した。それに対し8月7日に、本日の回答とは全然違う主な項目のほとんどが「検討する」、という厳しい回答が送られてきた。その回答に対し、本日お配りしている8月11日付けの意見を提出した。市に確認したところ、これも事業者に渡されていると聞いている。それを踏まえてか、だいぶ練られて回答されているが、本日の回答を8月7日に出していただけていたら、私たちももっと意見をまとめられたと思うので、その点は事業者には反省していただきたい。ヒマラヤ杉についてはずっと堂々巡りであるが、電力中央研究所にはもともと200本くらいの木が覆っていた。それが現在、南側が開発されたことで数十本になっている。ヒマラヤ杉は現在49本残っている。今度テレビでも放送される電力中央研究所創設者の松永安左エ門氏が、現代にも役に立つものとして作ったということをもう一度振り返っていただきたい。あと、北東の方のパースを見せていただきたい。これはなぜ斜めの位置なのか。真北から正面に見た図を書けば、ゴミ置場や駐輪場がどのように処理をされているのか見せられるのではないか。

委員長 :立面図はないか。CGで作っているので立面図はあるのではないか。

事業者 :過去のだが、あると思う。

近隣住民:斜めからだと後ろの7階建てが見えないが、真正面から書いていれば7階建てが見えると思う。北東側の植栽に、新植でヒマラヤ杉を4本植えるということだが、駐輪場は見えなくなるのか。例えば駐輪場が外から見えなければ生垣も2mでよい。しかし、駐輪場が2段式で3mにもなるというので、生垣を3mにしてほしいと言っている。うまくフェンスで覆われているのならばいいが、このパースではわからない。また、木についても本当は全部残してほしいが、現状もヒマラヤ杉が多くを占めているので、移設する5本の場所を住民側も決めていたところである。今回、マテバシイのご提案等いただいたが、時間をいただいて皆と合意しないと何とも言えない。

委員長 :ご質問の趣旨が分かりにくかったので、もう一度具体的にご説明願いたい。

近隣住民:8月7日に出てきた回答は相当厳しいものだったが、本日いただいた資料が急に出てきたことを考えて欲しい。北東のパースなどは、今後どう分かりやすくするのかお示しいただきたい。斜めにしないでまっすぐ書いていただきたい。そうすると、7階建ての建物や、駐輪場、ゴミ置場がどうなっているのかが分かるのではないか。

委員長 :立面図はあるか。そこに木がどう被っているかをご覧になりたいのだと思う。

事業者 :以前に提示したものと同じである。

委員長 :モデルはできていると思うので、CGも色々な視点から見えるのではないか。模型でもあれば本当は一番いいと思うが、なかなかそうもいかないとも思う。

近隣住民:ヒマラヤ杉の17番と10番の間にレイランディとなっているが、新植の別の木ではダメなのか。

事業者 :この部分は幅を広げられないので、ヒマラヤ杉は植えられずレイランディと書かせていただいていた。

近隣住民:住民側の意見で、マテバシイやモチノキについてお願いしていたが、対応していただけるのでとてもありがたい。ただ、プラタナスという木が素晴らしいと聞いており、それをできれば活かして欲しい。レイランディは、私もマンションのエントランス前を通った時に、奥の木が赤く枯れているのを見た。先ほどのご説明のように、場所によっては弱るのではないか。プラタナスがいいのか分からないが、せっかく今まであった木なので、活用できるのであればしてほしいが、私1人の判断では何とも言えない。

委員長 :ヒマラヤ杉の間の新植に関する話ということでよいか。高さはどれくらいあると満足できるか。

近隣住民:できれば高木がいい。

事業者 :レイランディを採用した経緯について補足すると、同じ針葉樹であり樹形がきれいなことと、足元から葉っぱもあるので目隠し対策として有効かと考え、選ばせていただいた。我々もマンション開発をしていてよく採用する樹種である。確かに夏場は少し茶色になるが、完全に枯れなければまた緑に復活する。樹高は、南側のマンションのものを示させていただいたが、あれで7m~8mある。緩衝の役割かつ目隠しとしても十分有効だと考えている。

委員長 :本日見せていただいた資料の8ページのパースだと、いかにも貧相である。レイランディかどうかではなく、景観として住民の方はご不満なのだろうと思う。パース上は2mあるのかどうかという程度の高さにしか見えない。

事業者 :絵が分かりにくくて申し訳ない。2本は既存のヒマラヤ杉なので、それなりにボリュームがある。真ん中の木はレイランディだが、絵の高さは間違っている。

委員長 :駐車場のレイランディと合わせてパースの調整がいるのではないか。このマンションに合うしかるべき木を考えないといけない。パースよりは、ちゃんと生えるという前提でパースを見ていただくのがよいかもしれない。

近隣住民:2点ほど確認させていただきたい。パース3と4の断面図は出ているが、機械式駐車場の断面図はないのか。

事業者 :紙の資料としては、お示ししていない。

近隣住民:パース案なので100%その通りになるとは思わないが、パース3とパース4では、機械式駐車場の頭にあたる部分が見えていない。書かれていないのではないか。

事業者 :パースが分かりにくくて申し訳ないが、真ん中にグレーで示しているのが機械式駐車場の入り口である。

近隣住民:パースには入れているが、それでも実際は見えないということか。平面図には機械式駐車場の位置が全然入っていない。

委員長 :断面図を見せていただきたい。機械式駐車場の入り口部分が見えているのだと思うが、本当はそこに車が乗るので、車はもう少し出て見えるかもしれない。

近隣住民:そうすると、我々住民側の要望はレイランディではなくて、ヒマラヤ杉となる。先ほど50㎝ほど建物を内側に動かさないとできないという話であったが、これだけの膨大な敷地があるのだから、50㎝建物を下げて、ヒマラヤ杉できちんと見えないように対処していただきたい。

委員長 :ただ、ヒマラヤ杉をきちんと入れても透けて見えてしまうと思う。

近隣住民:それは仕方ないかもしれない。

事業者 :駐車場は全体で約6.4mである。レイランディは7m前後となる。

委員長 :それでも木と木の間から透けて見える。木の高さが低いから駐車場が見えてしまうということではなくて、木が細いので間から透けて見えるとおっしゃりたいのだと思う。

近隣住民:木の間からも透けて見えるだろうが、パースに機械式駐車場が全然見えないが、本当にこれと同様に機械式駐車場は見えないものなのか。

委員長 :車が乗っていれば見えると思う。車は入っていないので見えていない。

近隣住民:3階から5階までのマンションと一体化しているように見え、マンションの通路が書かれているようにしか見えない。ヒマラヤ杉の右側にマンションの通路があり、レイランディの2本目と3本目の間に階段室があると思うが、全部が建物にしか見えない。駐車場をきちんと考慮したパースなのか。

委員長 :設計者がそのように申しているので、嘘はついていないはずである。

近隣住民:レイランディでは景観的にあまりいいと言えない。今は家の2階の窓からヒマラヤ杉が見えて、毎日名残を惜しんでいる。あれがあれば大丈夫だろうと思うが、これでは車は丸見えだと思う。

委員長 :道路の反対側から見ると、人間の目の高さよりもフェンスは低く、木と木の間は丸見えになる。完全に見せないようにするのであれば、緑地帯は関係なく、フェンスを高くして、シダやツタのようなものを絡まさないといけない。ただ、必ずしも見えてはいけないというものでもない気もする。駐車場を隠すために高木を植樹して、その枝張りと葉で車を見えないようにしてくださいというのは無理である。駐車場の景観対策については、別のことを考えるしかない。駐車場と関係なく樹木は樹木として考えた方がよい。立体駐車場で車が見えては困るというのであれば、そういう意見としていただきたい。

近隣住民:回答書の2(7)に9mのサクラを計画する、とあるが、ソメイヨシノなのか八重桜なのかシダレ桜なのか、サクラの種類を教えていただきたい。

事業者 :今計画しているサクラは、奈良八重桜という種類で高さが9mのものである。

近隣住民:枯れないようにしてくれるのか。

事業者 :そこはきちんとする。

近隣住民:大きい駐車場は奥に移動していただけたのはありがたかったが、左側の塀沿いの小さい駐車場は、敷地ギリギリに計画されているが、それを隠すような木は植えられるのか。立体駐車場で6m程度の高さがあり、その上に車が乗ると7m程度となる。

委員長 :11ページのパースでわかる。色がぼやけて分かりづらいが、白くぼやけて駐車場が書かれている。

事業者 :ここについては、スペース的な問題でレイランディを植える予定である。パース上はレイランディよりも低い木となってしまっている。

近隣住民:その立体駐車場は道沿いである。その道側からは骨組みと車が見えるのか。それを目隠しする予定はないのか。

事業者 :6m以上のレイランディを植えることで、100%ではないが目隠しになるのではないかと思っている。

委員長 :本日の図では4mと書いてある。これを6mにするということでよいか。

事業者 :6mにする。

近隣住民:レイランディで十分目隠しできるということか。最初から目隠しできるのか、それとも木が成長した5年後、10年後のことなのか。

事業者 :最初から6mの木を持ってくる。

近隣住民:道を挟んで反対側の家に住んでいる。こんなギリギリのところに高いものが建って、日影は大丈夫なのか。

事業者 :日影については、一番規制の厳しい、第一種低層住居専用地域の日影規制を守る建物の計画としている。

委員長 :樹木の日影は対象ではない。また、機械式の駐車場の骨組みは日影規制の対象にはならないのではないか。そこは正確にご説明いただきたい。機械式駐車場はただの工作物で塀などと一緒であるので、日影規制の対象にはならない。

事業者 :日影規制にはかからないが、機械式駐車場の計画を入れても法的にクリアできる計画としている。

委員長 :6m程度なので、日影規制にも当たらないと思うが、ただ12mくらいまで影は伸びるので敷地内にも影は落ちる。しかし、それは規制の範囲内である。

近隣住民:レイランディか他の樹木か分からないが、きちんと目隠しできるかが不安である。骨組みと車が目の前に見えているのは、あまり好ましくないので、そこをクリアしていただけるかをお聞きしたい。

事業者 :6mの樹高のレイランディを入れることで対策はする。極力配慮した計画としているが。100%見えなくなるかというと、葉っぱと葉っぱの隙間からはどうしても見えてしまう。そこはご理解いただきたい。

近隣住民:木の下の方にはフェンスを入れるのか。

委員長 :下の方にはベニカナメモチが入る。

事業者 :植えた時には2mだが、すぐ3mまで成長すると思う。

近隣住民:何年後かではなくて、すぐにということでいいのか。

事業者 :よい。

委員長 :ただ、上の方はどうしても透けては見える。完全な目隠しは無理である。

近隣住民:立体駐車場を2階にするなど、道路際のだけでももう少し低くすることはできないか。

事業者 :大変恐縮だが、昨年の8月からの調整会で皆さんとご相談させていただき、大きい駐車場は奥に入れる計画とした。台数をかなり減らしており、これ以上減らすと販売上厳しい。その点はご容赦いただきたい。

委員長 :2台分減らすのであれば、ネットを張ってシダのようなものを這わせて、緑の壁のようなものを作って隠す等、何か方法があるのではないか。その方が事業者としても、コストも安いし対応しやすいのではないか。駐輪場の話にも絡むが、見えるのが嫌だということであればその方がお互い効率的ではないか。

事業者 :パネルを設けると構造的にも重量の問題があるので、委員長のご意見のとおり、壁面緑化をしてツタで隠すことにする。

委員長 :隣の電気室の壁も殺風景になってしまうと思うので、その意匠を含めて考えていただきたい。その方がかえって販売上もよいかもしれない。

事業者 :電気室の高さは3.5mだが、両方ともやることをお約束する。

近隣住民:外観をきれいにしていただきたい。

近隣住民:資料を拝見しているが、2ページの図では、レイランディとその他高木の色が似ていて分かりづらい。8ページのパースで先ほどご説明いただいたが、凡例を見るとヒマラヤ杉の間に植えているのはレイランディではないのではないか。それを理解していない時点で、ここで説明をしていただきたくない。住民に見やすい資料にしていないので、事業者も間違えることになる。まずは、分かりやすい資料を作っていただきたい。

事業者 :レイランディを書くように指示をしたつもりである。

近隣住民:2ページの図をよく見ると、その部分はレイランディではなくて、その他新植高木と書いてある。凡例の色が似すぎていて分からない。

事業者 :これについては、図面上ではレイランディにはなっていない。

近隣住民:先ほどのレイランディという説明は間違っているということか。

事業者 :そこは説明が間違っていた。申し訳ない。

近隣住民:説明される事業者の方が間違えるくらい見づらい。明確にわかるような資料を作っていただきたい。また、パースは地上何mの視点で作成しているのか。

事業者 :人間の目の高さを想定し、1.6m位での高さで書いている。

近隣住民:実際そこは道路より外側なので、人の家から見ているのと同じ状況だと思うが、1.6mより低い位置から、木が高く見えるように作成しているのではないか。北側の正面から見た図を作って欲しいという意見もあったが、CG等でもっと見やすい形で次回ご提示いただきたい。

事業者 :申し訳ないが、CGと模型は作る予定はない。

委員長 :動画までは求めないが、静止画であれば作れるのではないか。本当は模型が欲しいところだが、建物のあまり美しくないところを、どう隠すかということを皆さん気にされていると思うので、そこが分かる図をご提示いただきたい。

近隣住民:レイランディがよいかというのは議論があると思うが、その他新植高木についても、できるだけどういった樹木なのか明確にしていただきたい。

委員長 :いずれは決めないと開発できないので決めるかと思うが、住民の皆さんから提案していただいた方がいいのではないか。木の専門家の方がいれば、レイランディ以外にこれがいいという提案をいただければと思う。急には無理なのであれば今はよいが、なるべくこの場で話ができた方が早く進むのではないか。そこまでお考えでないのであれば、それでもよい。

近隣住民:9ページ目のパースで、北西から見た北面に、赤紫の木があるがこれは何か。目隠しにもなっていないので、もう少し大きい木にして欲しい。

事業者 :赤紫の木はカエデを考えている。

近隣住民:大きく、出入口を隠せるか。

事業者 :駐輪場の出入口が3m強あるので、完全に隠れるわけではないが、いずれも3mのカエデを予定している。

委員長 :パースと図面の関係が分かりにくいが、平面図ではこの木は何番に当たるのか。

事業者 :赤い3番の丸印マテバシイの横の、その他新植3mである。

委員長 :パースに見えている手前の木はマテバシイということか。ヒマラヤ杉のようにも見える。なかなかパースでは表現が難しいということか。カエデ以外がいいというご意見であれば、どういった樹種がよいのか。

近隣住民:私はカエデは好きだが、目隠しに全くならないなら、プライバシーの点から不安がある。

委員長 :ここはすぐ後ろも壁なので、目隠しのつもりはないのではないか。

事業者 :ここは駐輪場の出入口なので、目隠しをする対象ではないと思い、きれいな木を置きたいという意図から、カエデを置かせていただいた。

委員長 :その辺は造園のデザインの話かもしれない。

近隣住民:パースでは、駐輪場が分からない。先ほども申し上げたように、北からの正面のパースを書かないと斜めでは分からない。正面から見ると、シャッターとかが見えるのではないか。斜めから見ると7階建てもほぼ見えない。もっと分かりやすく、この際きちんと見せて駐輪場やゴミ置き場などの形を処理しないといつまでも収斂しないと思う。

委員長 :7階の建物は、9ページの奥に少し見えている。駐輪場の位置は真ん中あたりである。駐輪場にはドアが付いているのか。

事業者 :ドアが付いている。具体的には表現しきれていないが、近隣住民からも駐輪場から自転車がぱっとでないように、というご指摘があったので、引き戸を設けている。

委員長 :こういった資料も配布した方がよい。自動ドアがつくということか。

事業者 :セキュリティをかけており、マンションの住民がカギをかざすと開く自動ドアである。一般の歩行者が普通に歩道を歩いて開くものではない。

委員長 :奥に2段式の駐輪場があるわけだが、駐輪場に屋根はかかるのか。高さはどの程度か。

事業者 :屋根はつく。高さは2.8mである。

委員長 :パース3では、屋根が見えていないようだがどうか。

事業者 :フェンスが1mなので、駐輪場の屋根が少しだけ見えている。

委員長 :最低限、調整会なので、平面図、立面図、断面図はご用意いただきたい。

近隣住民:パース1は、建物の上の方は見えていないが、5階から1階までのバルコニーを示しているということでよいか。東側は4階までに壁が建っており、実際は5階がサービルバルコニーで少し内側に凹むはずなのだが、パースで見ると壁にしか見えないがどうか。

事業者 :おっしゃる通り、パースで見えている一番上が5階であり、サービスバルコニーの手すりになるはずである。パース上では、手すりの表現ができていない。

近隣住民:実際手すりはどの程度引っ込んでいるか。

事業者 :前回の資料でご説明させていただく。前回資料の14ページの立面図に示すように、5階の部分は1.5m下がっている。

近隣住民:パースにバルコニーが書かれていなかったので分かりにくかった。7階まで見える図でないとイメージがわかない。また、第2回調整会で東側の窓を何とかできないかと質問したが、15m以上離れているのでご容赦いただきたいと言われ打ち切りとなっていた。第2回の調整会の議事録を確認したところ、白地図から作った正確ではない15mのラインだと書いてあったので、改めて自分の家の外壁から計った。15m離れるということは、道路が6m、緑地帯と歩道で3m、建物のセットバックを加えて1.5mであり、これを足しても10.5m。私の家の外壁が4.5m離れていないと15m離れているということにはならないが、計ってみたところ、道路から3m5㎝しか離れていなかった。1.5mも違うのは誤差として大きすぎる。15mのラインを計った際に、ピンポイントにこの家までの距離が狭いということが分かればそこを確認してみるなど、正確でなくて大体でもいいがご確認いただきたい。1.5mの差はかなり大きいため、東側の窓に関しては不満である。

事業者 :東側の窓は、透明のガラスではない型ガラスに変更している。

近隣住民:15m離れていないのに、それが最大限の配慮となってしまうのか。例えば10㎝、30㎝、50㎝くらいの差であれば、仕方がないと思うが、1.5mも誤差があると、もう少し正確に計っていただきたい。我が家はそこを駐車場にしており、東側の窓はバルコニーのある部屋の窓だと思うが、その窓をもう少し小さくしたり、目線より高い位置に付けていただくといったことはできないか。冬場以外は窓を開けると思う。一日中覗いている訳ではないと思うが、もう少し目隠しをするなどご配慮いただきたい。

委員長 :メインバルコニーであれば仕方ないと申し上げたが、妻壁側の小さい窓なので、変更の余地はあると思う。また、前回までは15m離れているということで我々も仕方ないと思い配慮したが、今お伺いしたところだと15mないということであれば、それは具合が悪い。例えば、出窓にして、左右だけ光が入ったり、透明であるなど、色々工夫はあると思う。15mないということであれば、事業者の説明に瑕疵があったことになるので、このままでは困る。

事業者 :前回、前々回の15mのラインを設け、そのラインの中であれば、何らかの目隠し対策をすると説明し、対策をしていた。15mギリギリもしくは、15m離れている妻面については、プライバシー対策を行うということで型ガラスの対策を行うと説明した記憶がある。今までの説明においては、15m以内であるから、それ以上の特別の配慮をするということにはならないのではないか。ここは引違いの通常の窓を想定している。通常の窓の範囲で極力幅を狭くすることでご配慮させていただきたいと思う。

近隣住民:現状では、腰高窓の大きな窓の絵があったと思うが、風通しと光を取り入れる意味においてマンションに住んでいる方が満足できる範囲の最少、小さめの窓にしていただきたい。

事業者 :今設計者に口頭で聞いたため正確な数字ではないが、引違窓の最少寸法は約40㎝である。2枚同時に開くことはないので、最大限開いても40㎝であり、最少の窓とすることでご理解いただきたい。

委員長 :間取りはまだ決まっていないかもしれないが、そこはどんな部屋になるのか。

事業者 :大まかなゾーニングは決まっており、現時点では洋室で考えている。両親の寝室、子ども部屋、といった部屋の予定である。

委員長 :パースでは、建物の妻壁の真ん中に位置するのか。7ページでも木の北西に窓のようなものが見えるが、木の正面であれば、木である程度隠れるかもしれず、そうなれば、プライバシー対策の1つとなるかもしれない。

事業者 :窓は4カ所計画している。

委員長 :そんなにたくさんつけるのか。

事業者 :ヒマラヤ杉については南北方向に任意に動かせるので、窓の位置に合わせてヒマラヤ杉を配置したいと考えている。

委員長 :向かいの家にそんなに距離がなく、かつ、上から見下ろす格好になるので、そこはメインのバルコニーであれば仕方ないし、バルコニーであれば室内からは見えにくいと思うが、普通の壁の窓なので、朝、窓を開けて首を出せば目があったりしてしまう。ここは配慮が必要だと思う。そうでなければ、少し建物を下げることを要求しなければならなくなる。

事業者 :前回お示しした絵には窓は入っていなかったが、窓の幅は60+60㎝で計画していた。つまり1m20㎝。ここを、ギリギリ最低限の大きさにするということで、40+40㎝の、20㎝ずつ、全体で約40㎝小さくする計画にする。

委員長 :そういう問題ではなく、窓の位置や高さや形をもう少し本気で考えて欲しい。40㎝開いても、首は出せるし、見えてしまう。でなければ窓をなくすかどちらかだと思う。それと合わせて、この絵だと建物の壁とヒマラヤ杉の樹間がギリギリか、触れあうほどに収まっているが、これは本当に収まるのか。樹幹は直径何メートルか。

事業者 :この場所のヒマラヤ杉は、葉張りが一番小さいもので3.5m。他は、4m、5mと予定しているので、狭いところについては葉張りの小さいものにするなど、適材適所で配置する予定である。

委員長 :ただここは新植ではなくて移植のお約束ではないか。適材適所と言っても使える木は決まっているのではないか。

事業者 :葉張りが4mの木が5、6本あるので、それを南棟の東側や、先ほどご説明した幅の狭いところに植えたいと考えている。逆に根に余裕のあるところは、葉張りのある大きなヒマラヤ杉を配置する予定である。

委員長 :同じく更に西側の方、5ページ目は、廊下とかぶってしまっているように見えるが、これはどう処理されるのか。

事業者 :西側の2本とこの2本は確かに建物が近く、半径が1.5mか2m弱しかない。葉張りが3.5mとか4mといった、割とスレンダーなヒマラヤ杉を持ってくる予定である。

委員長 :そういう木はあるのか。かなり刈り込んでしまうということか。

事業者 :移植の段階である程度剪定はする。

委員長 :それでも先々大きくなってしまうし、根も道路側含めてかなりきついのではないか。計画では建物とくっつきすぎていて、もう少し下げないといけないのではないかと思うが大丈夫か。

事業者 :既存のヒマラヤ杉についてはある程度大きくなりきっているので、これ以上著しく成長することはないという見解をもらっている。ただ、根と葉はある程度最初に剪定をする。

委員長 :努力した、やった、やっぱり枯れてしまった、違うものを植える、となっては困る。もう少し建物を下げた方がよいのではないか。そうすると廊下も15m以上離れる。植物のご専門の方はいるか。これは大丈夫なのか。保証できるのか。

事業者 :移植に関しては方法がどうあれ、移植先がどういった状態であれ、保証ができないものである。

委員長 :100%でなくてもいいが何%くらい保証されるものなのか。どんな場合でも100%はないので、100%が無理なのは分かるが、90%くらいは大丈夫なのか。かなり危ないと考えているのではないか。確率が半々となったりすると困る。

事業者 :半分とか、一か八かというものではない。

委員長 :では、どの程度なのか。

事業者 :パーセントで示せと言われるとなかなか難しい。

委員長 :一か八かの賭けではないということであれば、75%とかそんな感じか。建物の位置は最初の案からほとんど変わっていない。その後、歩道を広げて欲しい、植樹ますを広げて欲しい、しかも移植ということになり、無理やりここに収めている。誰が見てもそのように見える計画となっている。これで本当に大丈夫なのか。歩道状空地が2m、緑地帯が1m、その後ろに建物がくる。いかにも常識外れである。1m程度離すのが普通ではないか。これは危ないと思うし、実際近すぎると住み心地としても悪いと思う。ここは余裕をもって、歩道状空地が2mで、緑地帯が1mあって、1mは無理でもせいぜい60㎝下げるとか、何か対策が必要だと思う。東側ももう少し下がった方が良いと思うが、それでも本日の絵だとおさまっているようなので、そちら側についてはあまり申し上げないが、その代わり東側の窓はしっかり対策をお願いしたい。他はいかがか。

近隣住民:ヒマラヤ杉は既存とあるが、今の木を残すのが既存ということではないか。既存ではなく移植という表現の方がよい。あと、この木はでき上がって何年目のイメージ図か。他のマンションを見ていても、何年か経つと剪定して、ワイヤーで倒れないようにしたりしている。そういうワイヤーは歩道に出ないようにするのか。

事業者 :倒木防止のためのワイヤーは設置予定である。ただ、通行の邪魔にならないよう歩道にそのワイヤーを設置することはない。

近隣住民:これだけの大きな木を強制的に動かす。我々はもともとこの木を移植しないことを前提としている。他のマンションを見ても剪定すると枯れてしまい、残っているのは一部である。できれば木をそのままの位置で残してほしい。私たちの本来の要求はそこである。

事業者 :もう少し具体的にご説明いただきたい。

近隣住民:私たちがここに至るまでの間、事業者側は何度も樹木医の保証があるから移植して大丈夫だ、既存のヒマラヤ杉をきちんと移植する、と説明しており、私たちはその場で残してほしい、なんとか残るのではないかということを何度も申し上げてきたが、工事上難しいので、こう移す、ああ移すということで、現在に至っている。北側の角の所はそのまま残るのではないかと期待していたが、事業者側の希望でその位置の木はサクラに変わったため、今あるところから動かさない木は1本もない。しかし、移植しても大丈夫という説明であったため、みんな受け入れていた。しかし、前回保証するものではないと言われてしまい、心配している。本日出てきた計画も、どう見ても、ギリギリで無理に植えるのではないか、木がかわいそうなのではないかという図である。窓を開けたらヒマラヤ杉が目の前にある状況となってしまっており、それは私たちにとってはありがたいかもしれないが、マンションに住む人にとっては現実的ではない気がする。これまでは大丈夫と言っていたのに、急に保証はないという。それで、みんなちょっとずつ不安になっている。しつこいようだが、そこが気になっていることをご理解いただきたい。あと、敷地北東の角はその他高木となっているが、あそこほど余裕があるところはないので、そここそヒマラヤ杉を植えていただけないか。

委員長 :具体的にいうと、敷地北東の入口の7mのその他高木と書いてあるところか。そこをその他高木にしてヒマラヤ杉にしない理由は何か。

事業者 :現状カツラを予定している。ここはマンションのエントランスなので、これから作る建物の顔になる木なので、事業者として好ましいと思う木にしたいというのが正直なところである。

委員長 :玄関口なので、玄関らしい木を植えたいということであろう。それはそれで、ある程度、配慮してあげてもよいと思う。先ほどのお話で、今の場所でそのまま残すということは諦めるということは前回、前々回の調整会の場で既に話し合ったことなので、そこはいまさら蒸し返さないでよいと思う。その代わり、既存のものの移植はしっかり残す、歩道状空地2m緑地帯1mをきちんと取った上で、建物をきちんと収める、ということが調整会の前での約束であった。そこはきちんと対応していただきたい。その場しのぎのように無理やり押し込んで、結局ダメでしたとなるのでは困る。そこは誠意を持ってきちんと最善のおさまりを考えていただきたい。別の話題になるが、本日の質問と回答のところに、街路灯の話があったが、街路灯については、普通はむしろ夜はまぶしいので夜中の0時過ぎたら消せという人が多かったりするが、これは住民の皆さんから夜中もずっと街路灯をつけておいてほしい、ということを要望しているのか。これは、マンションであるし、北側は廊下なので、廊下の電灯は24時間ついているかと思うが、それはよいのか。建ってから、まぶしいと思うのかもしれないが大丈夫か。

近隣住民:光が外にでない対策はないのか。

事業者 :廊下には照明があるが、深夜帯には、いくつか電灯を間引くので煌々と明るいわけではない。夜の7~9時ころまでは点灯しているが、深夜帯はそんなにまぶしくはないと思う。

近隣住民:事業者の方から、街路灯は4mではなく、低いものと伺っていた。このエリアは深夜真っ暗になって、今は危険な状況なのでその中で必要最小限を提案させていただいた。

事業者 :昔と違って、今はLED灯を設置する。昔のように煌々と蛍光灯がついて、ということはないと思うが、いずれにしても、低い街路灯ならいいが、高さ4m程度の街路灯が午後11時過ぎてもついているとまぶしい。むしろ困るという話があるくらいである。それは市道につけるものなので、敷地の中につけるものではない。皆さんのご要望の主旨をおっしゃっていただきたい。特に緑地帯部分については、暗くて危ないと困るから、ということか。

近隣住民:そうである。

委員長 :そこは常識の範囲でいいと思う。

近隣住民:前回調整会の最後に、40㎝拡張され6mになる電力中央研究所東通りは、拡幅していない部分は歩道が急に無くなり、6mに広がったことで人通りや車通りが多くなり、危険ではないかと申し上げたが、委員長が1mの緑地帯を考えてみてはどうか、というご提案を投げかけてくださったので、東通りの人たちを中心に署名活動をした。同じものを3つ作り、本日、電力中央研究所にその1つを差し上げてきた。あと2つを狛江市と事業者に対して渡すつもりで持ってきた。200名以上の署名を集めている。今生えているヒマラヤ杉は、拡張部分にかかると全て切ってしまうということだったので、何とかならないかという主旨での署名である。

委員長 :全て切ってしまうのではなく、移植をするものもあると思うが、道路にする以上、道路に生えている木は動かすことはやむを得ないことだと思う。電力中央研究所にお願いして、東側の歩道を広げて欲しいということにすれば、おそらく切られてしまうと思う。

近隣住民:私たちは移植でも構わない。

近隣住民:先ほど説明があった敷地北東の木は、エントランス付近で植えるような木を植えたいということだったが、一番高くて7mとなっているが、もう少し高い木にならないかご検討いただきたい。

事業者 :サクラは9mとなる予定である。

近隣住民:それは敷地北東からすこし南側にあるところの木だと思う。敷地北東角の7mの木もできれば9mにしていただきたい

委員長 :そこはマンションのエントランスなので、周辺からも文句はつけてもいけないのではないか。マンションの商品価値を高める上で、それなりにしっかりとした設えにすると思う。プライバシー上問題があるというのであれば別であるが、そうでなければ住民側から注文を付けなくてもよいかと思う。

近隣住民:木以外のことで1点お伺いしたい。調整会の回答書で、施工計画に関連するところで、説明会にて説明するという回答がいくつかあったが、説明会と調整会では議論のベースが違うと思う。解体説明会では、こちらの意見が受け入れられるものではなかったと記憶している。なので、施工計画についても是非調整会で議論をしたい。

委員長 :工事協定のようなものについては必要であれば調整会で扱うが、通常はあまりやらない。特にご要望があれば、お答えすることもできるかと思うが、具体的にどういった点か。

近隣住民:工事の曜日、時間帯、工事車両の通過経路、警備体制、騒音、振動については是非調整会の場でお話ししていただきたい。

事業者 :我々も、そこは調整会の場ではないのではないかという認識である。住民の皆さんへの工事の説明会では、狛江市もオブザーバーとして参加してもらえるということなので、そういった場でやらせていただければと思っている。

委員長 :まちづくり上問題があるといけないということで調整会をやっている。必ずしも建築確認に関わることだけ、ということではないので、細かいことまではここでやるつもりはないが、非常に重要なことであれば、この場で決めておいてよいかと思う。ご要望の筋として、これだけは是非守ってほしい、ということがあれば明確に示していただきたい。本日でなくても構わない。

近隣住民:次回以降の調整会でお示しさせていただく。

委員長 :ただ、調整会もやってもあと1回くらいだろうと思うので、次回にお願いする。

近隣住民:もともと我々は既存樹を残すという要望をしていた。工事によって全部移植ということなので、工事も非常に重要なことである。そういう意味で、工事のことについても第三者がいる場でやらないといけないと思う。1年で10回以上の会が開かれ、それだけでもかろうじて直接民主主義によって前に進めている訳である。

委員長 :まちづくり条例に則って調整しているだけなので、直接民主主義ではない。そこはお間違えのないようお願いする。工事についても重要な事項については、この場で議論する、詳細についてはやらない。こういう理由で是非こうしないと困るということがあれば、次回お持ちいただきたいと思う。

近隣住民:ルーフバルコニーからの見え方についてのお願いだが、本日の事業者の回答でも目隠しの高さは1.1mとなっているが、住民としては1.6mを希望する。消防法に関係しない場所なので、1.6mの高さを望む。バルコニーに人がいること自体、心理的にもプライバシーの侵害となる。前々回の調整会の資料でも、当初の設計で住民からの指摘がなければ丸見えだった、ということが分かった。安心して生活できる1.6m以上の目隠しパネルを希望する。高さが7階建なので、何件の家に見下ろされるのか平面図では分からない。今まではヒマラヤ杉で隠れていたが、樹木がなくなれば、気分も悪くなる。あと、前回の7月25日の資料の5ページのプライバシー対策の辺りだが、階段とエレベーターの間に目隠しがないので、プライバシー対策として目隠しをしてもらいたい。その図の中に後ろの7階建ての絵が薄くしか入ってしかいないが、正面から見る想像が全くつかない。正面から7階建てがどう見えるか提示をしていただきたい。

事業者 :基本的には廊下と同じ1.6mだが、着色がされていなかったので、何もしていないように見えてしまったのかもしれない。1.6mの手すりを設ける。資料が分かりにくくて申し訳なかった。

委員長 :ルーフバルコニーについても見えるお宅からは15m離れているということで、低くてもいいだろうということであるが、1.6mでいけないということもないと思うが、なぜ1.6mではなく1.1mでなければいけないのか。

事業者 :1.1mでも目の高さで視線は対岸のお宅に行かないので、プライバシー対策として十分である。1.6mにすると日影の問題にかかるので、建物を相当下げないといけない。1.1mでお願いしたいというのが本日の回答である。視線が皆様の建物の1、2階にはいかないということを資料でお示しした上でお願いをしている。

委員長 :視線はともかく、距離は15m以上あるというご説明であった。ここは間違いなく15mあるということでよいか。かつ、個人のバルコニーであれば、そこは不特定多数ではないので、目と目が合ってもいいだろうという考えということでよいか。そこを1.6mにして囲んでしまうのも、個人のルーフバルコニーだとするとかわいそうかなとも思う。どの辺がルーフバルコニーになるのか。模型もなく、断面図もないので分かりづらく誤解されてしまう。段々になっているマンションのリビングのところから少し出られるだけではないのか。もっとも、北側についてはもう少し高くしてもいいのではないか。1.1mの手すりはレール状の手すりで透ける物か、不透明な物か。

事業者 :下は板ガラスのようなもので不透明になる予定である。前回、断面をご提示しプライバシー対策についてはご説明申し上げている。

委員長 :もう一度資料を出してご説明いただきたい。広めのメインのルーフバルコニーということでよいか。

事業者 :メインのバルコニーは南側にある。人間の目線で建物の下にはいかない高さにしている。

委員長 :向かい側に3階建ての建物が建つこともあるかもしれないので、何とも言えない。それよりはきちんと距離が取れているということの方が重要だが、先ほどの話だと、15m離れていないという。これは少し問題だと思う。

事業者 :東側も1.5m下がっているので、問題ないと思う。

委員長 :思うでは困る。たぶん事業者が窓面と思っているところと、住民が壁面と思っているところが違うのではないか。

事業者 :先ほど近隣の方がおっしゃっていたように、道路境界から自宅の壁面までが3mだと、壁面までは14mになってしまう。

委員長 :道路が6mで、歩道と緑地帯で3m、計画建物までが1mあるか。

事業者 :道路境界から建物までは4.5mある。

委員長 :そうすると13.5mとなっているということか。

事業者 :そこでバルコニーまで1.5m下がっているので15m以上となる。

近隣住民:5階の窓からはちょうど15mくらいになってしまう。

委員長 :ルーフバルコニーについては15m以上あるということでご納得頂けるか。ご近所として付き合いが始まると思うが、個人のバルコニーなので、あまり近い距離で目と目があうのは好ましくない。何らかの配慮が必要ではないか。

委 員 :今話が出ている1~4階までの平面プランは本日お持ちか。

事業者 :本日はご用意していない。

委 員 :居室であれば採光のために2つくらい窓が並ぶと思うが、窓をどう工夫できるかなどについて図面を見たかった。

委員長 :次回調整会までの課題としては、①樹種についてレイランディとその他高木について、具体的にもう少し良く検討してご提案いただく。②ヒマラヤ杉を移植する西側が、建物と木がくっつきすぎており、もう20~30㎝程度建物と距離を取れば収まるのではないかと思うが、その辺大丈夫なのか、建物を下げられないのかご検討いただきたい。また、本日出た変更点として、③電気室と駐車場の3階部分を緑の壁のようなもので目隠しする、そのデザインをご提案いただく。④東側の窓の所の配慮についてご検討いただきたい。どういう仕上がりになるのか細かい話もあるので、総じて分かりやすい資料をご用意いただきたい。あと、一般的な建築の平面図、立面図、断面図もご用意いただきたい。もうほぼ建築確認の直前にきていると思う。その他、住民の皆さんから次回までに用意してほしい資料はあるか。

委 員 :平面図、立面図に必ずスケールを入れて出していただきたい。スケールアウトになってしまったらノンスケールでいいので、スケールバーを入れておいていただきたい。その方が、あとで話も早いと思う。

委員長 :ページ3も、1/100と書いてあるが、コピーの関係でスケールアウトしてしまっている気がする。あくまでも協定に到達するためのお約束事項の協議であり、残るものなので、きちんとしていただきたい。先ほど住民の方からご指摘があったレイランディではない、という点についても、説明する方もきちんと理解してご説明いただきたい。

近隣住民:前回と同様に次回も資料を作ると思うので、市を通して先に市民に資料を配布することはできないか。少なくても考える会のメンバーは集まっているので、細かく見て事前に意思確認ができる。今回もその方向で進めていたのに、市民に配られた回答と調整会の回答と違うものが出てきたので、この場で検討しなければならなくなった。その辺はどうか。

事業者 :できるだけ早めに資料を作ってお出ししたいと思う。ただ、皆さまも一方的に16日までに資料を出せ、ということはやめていただきたい。その日にちを過ぎてしまったから、受付けないとか、そういう話ではないと思うため、お互いに譲歩させていただきたい。もう一つお願いは、先ほども委員長からも工事について大きな問題があるのであれば、調整会で出していただきたいという話であったが、工事に関する皆さんの要望は調整会の場ではなく、事前にやらせていただくなど、お互いに資料を出し合って調整させていただきたい。我々も資料ができたら早めに皆さんに出させていただくように努める。

近隣住民:16日と言ったのは、中2週間あるからである。我々も例えば木曜日に集まると、一度集まってから次の週に確認しあっているため、2週間ないと、意思を確認しあうことができない。逆にその時間をきちんと与えられた方がこちらの意見もきちんとまとまるし、確認できると思う。きちんと時間をとられて、調整会をされた方が分かりやすく、楽だと思う。今回だいぶ折れてきたので、今回の宿題の、前面から見たパース、そのあたりを分かりやすくしてほしい。若干のことは住民も受認してきた。

委員長 :次回をいつにするのかと、それまでの作業量がいくらあるのかということの見合いだと思う。どうしてもということであれば、次回資料をご用意いただいて、資料ができた時点で、調整会の日程を決めるということも不可能ではないが、それは事業者にとってはあまりありがたくない話である。事業者としてはなるべく早い方がいいのではないか。

事業者 :狛江市に、大体このくらいまでで資料を作るという日程をお知らせするので、それで調整会の日にちを決めさせていただきたい。

委員長 :資料ができてから住民に配布し、2週間おいて、というスケジュール感になるが、それでよいか。前日まで頑張って作業し、その場で調整できなければ、またもう1回調整会を開催する方が早いかもしれない。

事業者 :資料を早めにお出しするよう努める。

事務局 :前回回答を郵送させていただいたが、いただいてその日のうちに送らなければいけないため、市の職員が一日かかりでやっと送ったという状況がある。できれば電子メールなどのやり取りにさせていただきたい。1軒1軒住所は分かっているのでやっているが、期限があってそれを守るために担当が努力をしている。その辺をご配慮いただきたい。

委員長 :住民何人くらいに送付しているのか。

事務局 :約80名程度である。

委員長 :それは大変なので、代表者にまとめて送るということにしてはいけないのか。

近隣住民:メールを持っている人は見れるが、高齢の方などメールのない方が多い。

委員長 :資料を代表の方にお送りして、回覧していただくとかできないのか。

近隣樹民:回覧するためには、資料を印刷しないといけない。メールを確認できる人は1日で確認できる。

委員長 :80軒郵送するというのは大変すぎる。

近隣住民:お互いに全然知らない人もいる。200名も陳情する方が出てきたということを、我々も知らなかった。

委員長 :この調整会の場以外に市の窓口を通じて、署名を事業者と住民と介在してやりとりするというのは、異例のやり方であり、条例主旨にはそぐわないので、それはやめていただきたい。事業者と住民が相互にやる分には我々は関知しないので、ご自由に進めていただければいいと思う。そこに行政が介在してかえってミスがあってもいけない。

近隣住民:その時、住民の80数名には送付していただきたい。

委員長 :それをやめたいということである。それは無理である。

近隣住民:事業者の方はどうか。80数名に全部資料を送ることはできるか。

事業者 :前回も同じ要望をさせていただいたが、レイランディ以外の樹種についても大体どういう樹種にするか、膝を突き合わせながら、ご相談ベースでやらせていただきたい。ご近隣の代表者を決めていただき、事業者も設計・施工・造園の専門家をそろえるので、分科会として相談させていただきたい。

委員長 :それは分科会ではなく、次回調整会でやることとする。ここまできているので、あまり駆け引きせずに、それこそ膝突き合わせて、ここをああしたら、こうしたら、という方がいいのではないか。次が最後の最後だと思うので、駆け引きなしで、これで最後という案を持ってきていただき、住民側もあまり無茶を言わなくなってきたと思うので、そうするのがよいと思う。

事業者 :住民の方への資料の送付は、80数名全ての方の住所を知らないため、部数を言っていただければ印刷して、代表者の方に届けるようにはできる。

委員長 :必ずしも、一人の代表者というわけではない、ということである。

事業者 :どこへ何部持ってきてくださいと言われれば、お持ちする。

委員長 :そうすると80数軒になってしまうのではないか。

事業者 :80数軒は難しい。

委員長 :そういうことなので、次回は大分詳細の資料が出てくると思うので、図面を事前に配布するのもかえって誤解のもとになるかもしれないので、やめる。集まればいいことなので、調整会の場でやることとする。

事業者 :委員長、一点だけよろしいか。皆様覚えているか分からないが、第1回目の調整会の時に、これから解体工事を進めていく、という案内をした。樹木の件がまだ残っていたので、既存樹木の伐採は待っている状態である。本日21本の樹木については、少し課題はあるが、概ねご了解いただけたと認識している。ついては、この調整会で決まった21本以外の木については、整地工事、伐採工事を進めていきたいと思うのでこの場でご案内をさせていただく。工事でご迷惑をおかけするがよろしくお願いしたい。

委員長 :それで大丈夫か。

近隣住民:今までの住民との関係から申し上げるとNOだと思う。

事業者 :我々としてもギリギリまで待っていた。

近隣住民:今までの実績からしても、住民からの質問に対して検討する、という回答を送ってくる状態である。それがきちんとなるまでは了承することはできない。

委員長 :そこは歩み寄りということもある。

近隣住民:歩み寄りにはならない。

委員長 :そこはあなたのご意見だと思うが、本日の資料に21本の移植をするという絵は出ているが、それ以外は諦めるということを住民がご判断いただけるかということだと思う。

近隣住民:それは無理だと思う。

事業者 :もともと調整会の前に、調整会を開くまで木はいじらないというお約束をさせていただいた。それは、次回の調整会までは木をいじりませんということを、第1回目の調整会の前にお約束したことで、それ以降も我々は自主的にいじっていない。ただ、もともとの最初の皆さんとのお約束は、次回の調整会までは低木は別だが、それ以外の木はいじらない、というお約束であった。それでスタートしたことを是非思い出していただきたい。

委員長 :これでいいかという確認をして、何本かはもう切ったのではないか。

事業者 :低木とサクラは切っている。

委員長 :どう残して、どう切る、という図があれば、再確認のために今見せていただきたい。要するに、この21本以外に残すべき木があるのかということ。それがいい悪いと言っても水掛け論である。じゃあどの木を残せ、この木が保留だという事があれば、言っていただきたい。

委員長 :前回一覧表を作って、全部の木を1本1本確認した。

事業者 :伐採する木が丸印の中がグレーになっているものである。33本のうち21本残すというお約束である。

委員長 :まだこれを保留にしておいてほしいというのがあれば、言っていただきたい。

近隣住民:マテバシイなど前回と本日と違う案が出されている。結論としては全ての木が元の位置から動かされてしまう。赤の所も切ってしまうのか。

事業者 :赤の所はいじらない。グレーを切りたい。

委員長 :切ることになった12本は、前回、樹形が悪いなど、色々理由があり、切ることになっていた。私としては、前回皆さん切るのは仕方ないと納得されたかと思っていたが、もう少し考えたいということであれば、これとこれは残してほしい、ということを言っていただきたい。21本残すのであれば、そこで手を打ってもらうし、もし何本か残してくださいというのがあれば、ご相談にのらせていただく。本日の計画でも、移植後の計画を考えているので、21本以外の木は使い道がないのかなという気もする。駐車場のあたりに残ればそれでいいと思うが、そこまでは無理そうだと思う。逆にいつまでには切りたいと考えているのか。

事業者 :早々に切って、移植する木に関しては、根回しという移植の準備を行いたい。今は密植しすぎて日当たりもよくないので、伐採する木は切って、残す木については、健全な状態で一日でも長く根回しという準備工事をしておきたい。

委員長 :次回の調整会がいつかによるが、大体1か月後くらいだと思うが、それまでは切らずにいられるのか、すぐに切らないとだめなのか、というのもある。

事業者 :根回しは一日でもはやくやっておいた方が、より健全な状態とすることができるため、一刻も早く根回しをしたいというのが正直なところである。残せる中で樹形のいいものを残し、樹形の悪いものは切っていこうと考えている。

委員長 :その代わり、残した木は、枯らさないよう頑張る、ということで住民の皆さんも手を打ってはどうか。あんまり認めてしまうと先々なにされるか分からないとご不安なこともあるかと思うが、これからはそんな駆け引きなしで、最良の案に向けて膝突き合わせてやるということでどうか。

近隣住民:事業者の回答が、最初のものと本日提示されたものが違った理由が聞きたい。最初いただいた回答は、検討する、とかいう項目がたくさんあった。本日になったら、了解する、に変わっている。変わっているのはいいが、なぜ変わったのか。そういう不信感が私たちにはある。そういう不信感からなくしていただかないと、と思っている。私たちは9月3日に会合を持つ予定でいる。その後に伐採する木について回答する、ということでどうか。

事業者 :この場ではご回答いただけないのか。

近隣住民:事前に本日の回答案が出て、伐採の事実も事前にいただければ、この21本以外にもどうなんだという話し合いをまとめることができた。それをせずに、本日の、しかもこの最後の最後でそんな話をされると、こちらとしては混乱するだけである。その状況で、今すぐ回答しろと言われたら、今の段階ではNOということにならざるを得ない。

委員長 :21本残そうということは、前回事業者からあった話である。それに対して、市民の皆さんからは、意見書を事業者の方に出している訳である。その時にはこの21本以外に残して欲しいという木については書いたのか。

近隣住民:それについてはまだ検討していない。駐車場の前にヒマラヤ杉を植えていただきたいとかいう意見はある。

委員長 :それは、新植で確保されている。グレーの12本を切ることが困るという話は住民側ではまとめていないということか。

近隣住民:住民としては、事業者の回答次第ではもっと強行的な意見も出てきてしまう。今の段階では出ていないが、今回当日になって、具体的な提案いただいても、答えられない。

委員長 :21本以外は切るということは、今回初めて出てきたことではなくて、前回から出た話であり、一つひとつこういう理由でダメだという理由も事業者側から説明され、その場では住民の皆さんからは強い反論は出ず、持ち返って検討ということで、持ち返ったと思う。そこで少なくとも本日ご意見をまとめてもってきていただかないと、この話は後戻りできない気がする。

近隣住民:住民側は駐輪場側に木を植えていただきたいと思っている。

委員長 :どの木を植えたいのか。

近隣住民:どの木というわけではなくて、トータルで住民側としては話をしている。

委員長 :12本のうち、この木を残したいというご提案があれば、それを言っていただきたい。

近隣住民:今の段階でこのまま進めるかどうかもこちらとしては検討したい。

委員長 :それでは困る。ステップバイステップで進んでいかなければ、話し合いは進まない。

近隣住民:例えばマテバシイについては、市議の方が意見書を出されたということを後から聞いた。それで我々がはっと気づくこととなっている。我々は1本1本について受理してはいない。全体を残してほしいということは全体であって、その後、相手側を信用して移動させましょうというレベルである。そのため、灰色の木を動かすかどうかの議論は何回も集まってやったことはない。

委員長 :時間も来ているので結論を出さなければいけない。

近隣住民:3日まで待ってもらえるのであれば、地元で議論する。

委員長 :3日まで待って、どういう結論が出るのか。

近隣住民:そこで集まるメンバーは了承しようと思っている。

委員長 :そこで了承しないと言われても困る。その場合、調整会を3日に開くわけではないので結局水掛け論になってしまう。

事業者 :先ほど申し上げたように、皆さんに思い出してほしい。1回目の調整会をやるまでは木をいじらないとお約束した。調整会が終わるまで木はいじらないというお約束はしていない。1回目の調整会で、次回の調整会までは低木は除いていじりませんとしていた。サクラの3本は前回お願いしていた。そういうことでスタートしたはずである。前回に21本残すので、残すためにはこれが邪魔になる、この邪魔になる木は何故切るか、1本1本ご説明したと思う。8月7日の事業者の回答の仕方が、検討する、といったもので信用できないというのであれば、お詫びするしかない。しかし、文章なので、会社としてあのような案が出てくることもありうる。そこは事業者内部でも前回お出しした案を訂正して本日お持ちしたが、それとこれとを一緒にしないでいただきたい。1回目の調整会をやるまでは木をいじらないとお約束をした中で、我々が自主的に2回目、3回目も切らずにいた、でも前回1本1本ご説明させていただいたので、このグレーの部分は切らせていただきたい。駐輪場の前などは、新植をどうするかという話である。マテバシイをどこに持っていくかということは、まだ話し合いができる問題だと思う。本日のこのグレーの木については、お許しいただきたい。

傍聴者 :毎回そう言って、住民の方と現地で話し合うと言って、それを実現していないではないか。私は近隣住民ではないのでいつも黙っているが、ただ、事業者はできたら現地で、1本ずつ住民と目視で検討したいと言って終わっている。樹木医に見てもらったという書類は出てくるが、現地で住民の人と集まって、樹肌を見たりする場を設けたということは聞かれないし、出てきた報告書は樹皮と樹種が間違ったりしている。なおかつ、住民がどういう樹木医か、と聞くと、それは言えないが信頼して欲しいという回答である。次回までに具体的な検討したいと言っているが、そういうことをしていないから、こういうことになる。

委員長 :時間もないので、締めさせていただく。とにかく前回どういう状態で、どういう理由でこれは切りたいというご説明があり、その場ではあまり強い反論もなく、それから一か月間に住民から意見書を出していただいた中でも特にご意見もなかったということに鑑みて、本日の段階では21本では移植する、その他は切ってよいということで、委員長として判断する。

近隣住民:委員長の提案を受け入れる。

委員長 :その代わり、21本活かすところについては、次回以降じっくり議論し、お互い最良の結果にいくようにする。本日はここまでとする。