1 日時

令和7年3月17日(月曜日)午後6時~7時55分

2 場所

市防災センター302会議室

3 出席者

平谷 英明、西村 昭比古、杉浦 桂子、鈴木 一成、松原 正芳 

(事務局)鈴木 弘貴、佐々木 淳樹、上田 俊

4 欠席者

清水 満

5 傍聴者

なし

6 議題
  1. 安心安全なまちづくりの主な取組状況について
    (1)防災の取組について
    (2)防犯の取組について
  2. その他
7 配布資料

資料1-0 令和6年度狛江市の防災の取組について

資料1-1 令和6年度水防訓練の実施結果

資料1-2 木原さん・そらジローの防災ショー、防災カタログギフト事業

資料1-3  令和6年度狛江市総合防災訓練(防災フェア)の実施結果

資料1-4 令和6年度安心で安全なまちづくり地域協議会活動報告

資料1-5 安心安全通信23号

資料1-6 安心安全通信24号

資料1-7 安心安全通信25号

資料2-0 狛江市の刑法犯認知件数と防犯の取組について

資料2-1 狛江市内の犯罪発生状況(刑法犯認知件数)

資料2-2 都内の刑法犯発生状況(令和6年)

資料3-0 令和6年交通事故統計表(狛江市・抜粋) 

8 会議の結果(概要)
1 安心安全なまちづくりの主な取組状況について
(1)防災の取組について 

事務局:

 (資料1-0~1-7に沿って事務局より説明)

会 長:

 ただいまの説明に対して、意見や質問はありますか。

委 員:

 水防訓練について、とても内容の濃い訓練だったと思います。職員の皆さん、お疲れ様でした。

 狛江市は多摩川と野川に挟まれていることから、風水害に対する訓練は重要と考えます。今年度は劇場型の訓練でしたが、それ以外の訓練は行っていますか。

事務局:

 今年度は、多摩川堤防決壊から50年という節目を捉え、例年とは異なった劇場型での訓練となりましたが、来年度は例年どおり、避難所の開設・運営訓練と災害対策本部訓練を予定しています。

委 員:

 様々なパターンの訓練を実施することは良いことだと考えます。

委 員:

 積み土のう工法の訓練があり、狛江市では平時から土のうステーションが設置されていることも良い取組ですが、今回の訓練で実施した重機による大型土のう設置は実際にはどのように用意する想定でしょうか。

事務局:

 狛江市建設業協会と災害時の協定を締結していますので、必要があれば協力を要請することになります。

委 員:

 狛江市建設業協会に要請するタイミングがタイムラインに落とし込まれていると更に良いと考えます。

委 員:

 市民の防災意識の醸成についてどう考えていますか。

事務局:

 訓練はもちろんのこと、安心安全通信や防災カレッジ等で日頃の備えについて啓発していますが、課題と捉えています。例えば、町会・自治会等で防災に関する講演を行っても、ハザードマップを確認したことがないという方も残念ながらいらっしゃいます。引き続き、様々な媒体を通じ、機会を捉えて啓発してまいります。

委 員:

 時間はかかると思いますが、それら地道な取組が重要と考えます。引き続き取り組んでください。

委 員:

 防災は全市民に共通する問題です。必要であれば、予算措置を講じても市民も納得すると思います。 

会 長:

 市内には小田急線の高架がありますが、対策はいかがでしょうか。

委 員:

 小田急のHPを確認すると、耐震対策を講じているとのことです。

委 員:

 訓練で確認できた課題については、今後に活かしていってください。例えば、水防訓練で大きな課題はありましたか。

事務局:

 事前に関係機関等と綿密な打合せを行い、訓練想定を構築しました。そのため、特段大きな失敗はなかったところですが、熱中症で倒れた職員がいました。もちろん熱中症対策は講じていたところですが、この点は今後の課題としています。

委 員:

 水防訓練は素晴らしかったです。

 風水害について、田中橋から狛江高校まで土地が低くなっていると思います。洪水が起きた際のシミュレーションはありますか。

事務局:

 ハザードマップを確認いただければ分かるように、その付近は3.0mを超える浸水が想定される地域になります。リスクを確認した上で、避難行動を検討していただければと思います。

委 員:

 令和元年東日本台風直後は市民の水害への関心も高かったと思いますが、皆さん年月を経て忘れてきているのではないでしょうか。引き続き水害への備えの啓発をお願いします。

委 員:

 水害への備えも大切ですが、地震への備えも大切です。水害は事前にある程度想定できますが、地震はいつ起きるか分かりません。今年度実施した防災カレッジ「片づけから始める安全な部屋づくり」等も良い取組と思います。

委 員:

 私も当日参加しました。良い内容でした。

委 員:

 子どもへの防災教育についてはいかがですか。

事務局:

 市内小中学校では、原則毎月、防災訓練を実施しています。その他、総合学習の授業等、安心安全課職員が出向いて防災講演を行うこともあり、消防署が出向いているケースもあります。

 また、備蓄品の入替の際、期限間近のアルファ化米を給食で提供し、防災教育に役立てていただいたり、液体ミルク・粉ミルクについては、市内保育園に提供し、親が備蓄品を検討するきっかけづくりに活用しています。

委 員:

 親子で防災について話し合うことも重要と考えます。学校での防災訓練も、多摩川に近い学校は地震よりも水害を想定した避難訓練を行う等、工夫していただければと思います。

会 長:

 他になければ、1(1)「防災の取組について」は以上とします。様々な意見が出ましたので、今後の取組の参考にしてください。

(2)防犯の取組について

事務局:

 (資料2-0~2-2に沿って事務局より説明)

会 長:

 ただいまの説明に対して、意見や質問はありますか。

委 員:

 特殊詐欺の被害額が増加しているんですね。

事務局:

 被害件数は、令和5年と令和6年はいずれも14件と横ばいですが、被害金額が増加しています。非常に高額の被害があったところです。なお、資料の被害件数は速報値を使用していることから、確定値である14件と誤差が生じています。

委 員:

 警察や市役所といった公的機関を騙った詐欺は、信用してしまう危険性がありますので、騙されないようにしたいと思います。実際に私の家にもかかってきたことがあります。

会 長:

 公的機関を騙った詐欺以外にも、特殊詐欺の新たな手口については市民に啓発すると良いと思います。

委 員:

 携帯電話を持っているのであれば、固定電話は不要と思います。詐欺被害に遭うくらいなら固定電話を撤去することも検討してほしいと思います。

委 員:

 自転車盗について、刑法犯認知件数の約1/3を占めているとのことですが、例えば集合住宅又は戸建てで発生しているとか、商店街で多く発生しているとか、発生状況の分析はいかがでしょうか。

事務局:

 調布警察署からは、自宅敷地内でも自転車盗被害に遭うケースがあるとの情報があり、自宅敷地内だからと安心せずにきちんと施錠するように呼び掛けています。

 発生状況の分析として、最も多い19件の東和泉は狛江駅周辺、2番目に多い16件の岩戸北は喜多見駅周辺になります。駅前であることが件数の多い要因の全てではないと思いますが、犯人は駅前の駐輪場で鍵の付いていない自転車を探していると考えられ、普段から施錠する癖を徹底していただきたいと思います。

委 員:

 自転車の盗難のように、転売目的で高額の自転車を盗む者もいると思います。最近は電動自転車も高額ですので、施錠の徹底は重要と考えます。

会 長:

 屋根の修理を装う詐欺もあると思います。私の家にも来たことがあります。

委 員:

 刑法犯認知件数の推移を確認すると、明らかに件数は減少していますが、なかなか不安な気持ちは払しょくされないのではないでしょうか。極端な話、犯罪が0件になっても安心できないのが人間だと思います。

会 長:

 体感治安の問題と思います。狛江市では様々な取組により、安全なまちになっていることを正しく認識していただくことも重要ですが、安心だと油断されてしまっても困ります。

委 員:

 防犯に関する取組を積み重ねた結果、都内区市で人口1,000人当たりの刑法犯認知件数が最も少なくなったことは喜ばしいと思います。特に力を入れて取り組んだ事業があれば教えてください。

事務局:

 様々な取組による複合的な効果であるとは思いますが、その中でも、令和5年に市内で発生した強盗殺人事件という大変痛ましい事件を機に創設した狛江市独自の補助制度である住宅等防犯対策補助金は、多くの市民の方に活用していただきました。令和5年度は545件、令和6年度は2月末時点で589件の申請があり、市民の皆さんの協力もいただきながら、市全体で安心で安全なまちづくりを推進できたと考えています。

委 員:

 青色防犯パトロールの時間帯はいつ頃でしょうか。

事務局:

 防犯協会の方々が平日は夜間、土日は日中にも実施しています。市所有の車両ですので、平日の日中に不審者情報があった場合は、市役所職員がパトロールをしています。

会 長:

 他になければ、1(2)「防犯の取組について」は以上とします。様々な意見が出ましたので、今後の取組の参考にしてください。 

2 その他 

 事務局:

 (資料3-0に沿って事務局より説明)

 会 長:

 ただいまの説明に対して、意見や質問はありますか。

 委 員:

 自転車の事故件数が非常に多いですが、まずは自転車マナーが良くなることを期待します。狛江市は平坦であるという特性から、自転車の利用率も高いと推察できます。

 会 長:

 基本計画の策定においても、自転車事故に関する議論がありました。ソフト面での取組として、スケアード・ストレイトを取り入れた交通安全教室やハード面での取組として、自転車ナビマークの設置等の取組が紹介されました。亡くなった方はいないという点は良かったと思います。

 委 員:

 市内ではないですが、自転車運転中に高齢者とぶつかり、亡くなってしまった事故もあったかと思います。

 委 員:

 私の知り合いでも、自転車運転中に事故に遭った方がいます。

 委 員:

 違反の内訳を分析すると、自動車は違反があった場合に死傷者が発生し、違反がない場合は0人となっています。自転車も違反がない場合は死傷者が減少しています。しっかりとルールを守ることの重要性が読み取れます。

 会 長:

 他になければ、2「その他」は以上とします。様々な意見が出ましたので、今後の取組の参考にしてください。

 以上をもちまして、令和6年度第1回狛江市安心で安全なまちづくり推進審議会を終了します。