1 安心安全なまちづくりの主な取組状況について
(1)防災の取組について
事務局:
(資料 1-0~1-8 に沿って事務局より説明)
委員:
水防訓練と防災訓練の災害想定を教えてください。
事務局:
水防訓練における災害対策本部訓練は、令和元年東日本台風を想定して実施しました。 また、新たに実施した医療コーディネーターとの連携訓練では、具体的な患者の状況を 想定して行いました。
委員:
訓練をする際にはリアリティが重要です。例えば、どの地域が浸水しているか、昼か夜かなどを想定し、どういった訓練をするか考えるのが重要と思います。対策本部訓練では、具体的にどこが浸水してなどといった想定はありましたか。
事務局:
台風の接近状況や天気図を共有するなど一定の想定の基に実施しましたが、今後はもう少しリアリティを意識して訓練を実施していきたいと思います。
委員:
参加者が情報共有する際に、目的、例えばこの地域を助けるという目的がないと同じ方向を見て訓練ができないと思うので、災害想定が必要だと思いました。10月29日の総合防災訓練は地震の想定でよろしいですか。こちらについてはどのような想定のもとに実施しましたか。
事務局:
訓練全体のシナリオを準備し、多摩東部で震度6強の地震が発生したという想定のもと実施しました。シナリオでは西和泉2丁目で倒木、倒壊建物、道路閉鎖が発生したという想定のもと実施しています。
委員:
個別のシナリオはあるということでよろしいですか。
事務局:
そのとおりです。
委員:
備えあれば患いなしという時代がありましたが、今はそういう時代ではないと思います。具体的な事例がないと問題は発生しない。こうしましょう、備えましょうとやっている うちは何も問題は起きません。訓練というのは備えるための訓練ではなくて、問題を事前に引き起こすような具体的な方策を今後考えていく必要があると思います。うまくまとめるのではなく、命を守るために問題を引き起こそうというそういう意識があればもっといい防災訓練ができるのではないかと委員の意見を聞いて思いました。次はもうワンステップ上がっているとより良くなるような気がします。
委員:
私はこの訓練はかなり具体的な目的意識をもってやっている訓練だと評価しているのですが、いま言った問題とはどういった意味でしょうか。
委員:
うまくいかなかったことですね。
委員:
それは訓練の評価ということでしょうか。
会長:
想定がもっと厳しくてよいということですか。
委員:
訓練後に評価をして、ここが問題だったという意味での問題なのか。委員の言っている「問題」がわかりません。
会長:
想定自体にもっとリアリティーがあった方がよいということか、あるいは、訓練したけど改善点があるということのどちらかかと思います。
委員:
今回の訓練が良くないというわけではなく、次回そういうことも考えていただければという意見で、そのときに問題がどうこうというのは、問題ということの位置づけよりも、そこで起きた小さい問題を無視してしまうと、中くらいの問題、小さなミスがたまると大きな事故がおきますよとよく言われています。そういう問題が出てくる防災訓練が工夫できないかなという考えです。
会長:
ヒヤリハットの法則は昔からあると思います。小さな問題が起こっても、全体でよかったねで終わるのではなく、分析して大きな事故につながらないようにする必要があるということは言えると思います。
委員:
きちんと評価したうえで、小さな問題もすべて洗い出しておくということでしょうか。
委員:
そう捉えていただければ良いと思います。
委員:
訓練や研修を行っていますが、問題点というのは当然出てくると思います。それはどこで見ることができますか。
事務局:
職員アンケートを実施するなど、課題を整理しています。
委員:
自衛隊や消防署などの関係機関から課題、反省点や講評などは出ているか。
事務局:
災対本部訓練では、各関係機関を一緒のテーブルに置き顔を合わせながら連携を確認でき、その点を評価していただきました。一方で、関係機関と連携しながら時間内での情報集約、資料作成については課題が残りました。令和6年度以降の訓練で改善していき たいと考えています。
委員:
大地震の時は、狛江市以外の広い範囲にも被害が出ます。自衛隊やNTTなど広い範囲を管轄している関係機関にはどの程度まで頼ることができるのでしょうか。
事務局:
自衛隊の場合は第一整備大隊から2人のリエゾンが派遣されることは決まっています。NTT、東京電力、東京ガスなどのライフラインは相互に情報連携ができており、そこから 情報を得ることができます。
委員:
今回の大がかりな訓練は公助の部分に対応すると思いますが、自助共助については、どのような訓練を考えていますか。
事務局:
総合防災訓練では、演習とは別に展示を行い、自助共助の啓発を実施しております。水防についても、災害対策本部訓練とは別に、市内4箇所で避難所運営訓練を実施し、自助共助の啓発を行っております。
委員:
自助の場合は、備蓄などの備えについて、一層の啓発が必要です。集合住宅に比べ、戸建ての場合はやりづらい状況だと思います。今後も啓発や補助等をしていただければ意識も高まると思いますのでよろしくお願いします。
事務局:
町会の講演会などでもお話しさせていただきましたが、トイレについてはまだ認識が不足しているような印象があります。また、総合防災訓練では安心で安全なまちづくり地域協議会が訓練で啓発を行いました。これからも啓発していく必要があると感じていま す。
委員:
一番心配しているのは大地震です。多摩東部だと6弱ないし6強という記述がありまし たが、関東大震災のときは狛江は震度6くらい。当時の狛江村は人口が少なかったから 被害が少なかったと思います。現在は人口が8万人以上と密集しています。震度6弱だともっと被害が大きくなるのではと感じます。シミュレーションをしていると思います が、どこの数字を使用していますか。
事務局:
令和4年5月に東京都が公表した被害想定に基づいています。
委員:
小田急線の高架がどうなるかも心配です。想定ではどうなっていますか。
事務局:
東日本大震災の後に橋脚の補強工事を実施しており、小田急電鉄の方でも耐震の対策をしていると考えております。
委員:
走っている電車が急な揺れに耐えられるのか心配です。小田急電鉄でもシミュレーションしていると思いますので、その点を確認し最悪の自体を想定しておくと良いと思います。
会長:
他に質問はありますか。
委員:
総合防災訓練を見学させていただきました。令和元年の台風のときは、周りも災害への関心がありましたが、今回は知り合いが3人しか来ませんでした。もっと皆さんに参加してほしいと考えています。セミナーも参加すれば、必ず何か残ることがありますが、それを周りにどのように伝えればよいかわからない。
会長:
インターネットなどから訓練の模様などが見れるとよいのではないでしょうか。
事務局:
訓練の事前周知は行っています。
委員:
周知しているのは把握していますが、なかなか参加いただけません。
事務局:
令和6年に入って、災害への関心が高まっていると思うので自助の啓発を引き続き行っていきたい。また、令和6年は多摩川決壊から50年という節目なので、改めて水害について考えていただくための機会として考えています。
委員:
これからも町会等で周知していきたいと思います。
委員:
排水樋管のゲートとポンプが電動化されたが、災害時に電力の供給が止まったらどうなりますか。
事務局:
外部発電機に接続して遠隔操作ができます。
委員:
非常用発電機が付いているということでしょうか。
事務局:
常設ではなく、発電機を別で持っていきます。
委員:
その時に大雨で道が通れない場合は持って来れないですね。
事務局:
そこに人がずっと滞在している必要はないので、その前に持っていくことになります。
委員:
建物の耐震は周知が進んでいて耐震化率は高まっていると思いますが、非構造部材の天井が落下して被害が出ています。市としては補助は行っていますか。
事務局:
まちづくり推進課の助成制度のみです。
委員:
市の施設については非構造部材の耐震化は進んでいますか。エコルマホールは耐震化していると思いますが庁舎や学校などはどうなっていますか。
事務局:
天井の更新などはしています。体育館についてはすべて耐震化は完了しているので、避難所部分については対策がとれています。
会長:
他になければ、1の(1)は以上とします。様々な意見が出ましたので改善できるところは改善をお願いいたします。
(2)防犯の取組について
会長:
議案1の(2)に移りますので、説明の方をお願いいたします。
事務局:
(資料 2-0~2-3 に沿って事務局より説明)
会長:
ただいまの説明に対してご意見やご質問はありますか。
委員:
住宅等防犯対策補助金について、補助額が2分の1で上限1万円というのは少ないと感じます。今後補助額を上げる計画はありますか。
委員:
来年度も補助金を継続予定ですが、上限1万円というスキームは変えずに行う予定です。補助金が防犯対策のきっかけとなればと考えています。
会長:
他にありますか。
委員:
先日、下水工事に来たという業者が、近くに車を停めさせてほしいと言ってきて、了承してインターホンを切ろうとしたら、他にもお話があるので出てきてくださいというので出たら家族構成などを色々聞かれました。怪しいなと思ったので近所の方にも注意喚起しました。色々な犯罪に繋がるのではないかとも思いますので、そういったことも周 知したほうがよいと思います。とっさの判断は難しいと感じました。
会長:
そういった情報は注意喚起として共有していければいいですね。防犯もいつ何が起きてもおかしくないですね。狛江市は安全なまちですが、強盗殺人事件が起きたりもしました。そういった意味では、物理的な備えに加えて、心の備えも必要ですね。
委員:
狛江市の防犯カメラの数は足りていますか。
事務局:
都への補助金の申請数でいうと、繁華街のある区部と比べれば、26市の中では多い方です。
委員:
学校の近くに多いのですか。
事務局:
広範囲で設置していますが、通学路の防犯カメラとして各学校に10台設置しています。
委員:
暖かくなると不審者情報も増えると思うので、防犯カメラを活用していただければと思います。
事務局:
不審者情報が出たとき、教育部と情報共有し、登下校の時間帯に青色防犯パトロールなどを実施しています。
会長:
他になければ、1の(2)は以上とします。
2 その他
会長:
次は議案2の「その他」について、事務局からご説明お願いします。
事務局:
(資料 3-1 に沿って事務局より説明)
会長:
ただ今の説明に対し、何か質問はありますか。昔、交通事故死何日間ゼロなどと言っていましたが、今はどうなっていますか。
事務局:
交通死亡事故が6年発生しておりません。
委員:
カーブミラーはどこの管轄ですか。
事務局:
道路交通課です。
委員:
角度の変更や清掃などをお願いすることはできますか。
事務局:
言っていただければ対応できると思います。
委員:
自転車で車道を走るのが怖くて、歩道を走ってしまうことで、事故が起きていると思います。歩道は下りてほしいと思います。
事務局:
歩道の歩行者優先は当然ですが、自転車は自転車道として整備されていない狭い道を走るので、譲り合いも必要になってくると思います。また、子どもについては自転車で歩道を走ることもできますので、歩道での譲り合いも大切だと思います。
委員:
市は自転車の交通対策について熱心だと思います。体育館や駅などの施設、駅では指導員などを立たせたりして「おしチャリ」を推進しています。ただ、指導員についてはもう少し指導していただくとよいのではないでしょうか。都内一自転車マナーのよいまちみたいな運動を推進していけば、高齢者でも安心して歩いたり自転車に乗れると思うので、もっと広げていくといいのではと思います。
委員:
4月からヘルメットを着用し、歩道では押しています。ヘルメットがもっと広まるといいなと思います。補助金も出るなど、もっと普及していくと思います。
会長:
それでは本日はここまでとします。ありがとうございました。
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