1 日時 令和2年2月20日(木曜日)午後7時~8時45分
2 場所 狛江市防災センター3階301会議室
3 出席者

平谷 英明、清水 満、久保田 郁恵、冨永 悦子

(事務局)立道 雅央、杉田 篤哉、横山 大輔

4 欠席者 西村 昭比古
5 傍聴者 なし
6 議題 (1)狛江市第4次基本構想等について

(2)安心安全なまちづくり取り組み状況等について

  ・令和元年台風第19号について

  ・平成31年(令和元年)中の刑法犯認知件数等について

7 配布資料 ・資料1 狛江市第4次基本構想

・資料2 令和元年台風第19号について

・資料3 令和元年台風第19号における課題を踏まえた洪水時の避難場所確保への取組

・資料4 令和元年台風第19号対応事業一覧(令和2年度予算概要から抜粋)

・資料5 都内の刑法犯発生状況

・資料6 特殊詐欺(振り込め詐欺等)の被害状況

8 会議の結果(概要)

事務局:本審議会の任期は3年となっており、任期が更新して本日が初回となります。会長および副会長の選任をお願いしたいと思いますが、狛江市安心で安全なまちづくり推進審議会運営規則第4条では、会長・副会長は委員の互選によって定めることとなっておりますが、いかがでしょうか。

 

(委員より)平谷委員に引続きお願いしたい、の声。

 

事務局:それでは、会長は平谷委員にお願いいたします。副会長はいかがですか。

 

委員:西村委員は、経験もあることだし、良いと思う。

 

事務局:では、西村委員に副会長をお願いいたします。

今後の進行を平谷会長にお願いいたします。

 

会長:引続き会長を務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。委員に変更がありませんので、特に自己紹介はよろしいですね。自己紹介は省略させていただきます。

前期は昨年度、市長に答申して活動に区切りがついたところでした。この間、狛江市では令和元年台風第19号で被害があり、避難所の問題などが報道されたところです。この審議会でどのように関わるかといった議論も本日はできればと考えております。

次第に沿って進行します。次第1、狛江市第4次基本構想等について、事務局から説明してください。

 

事務局:前期、平成30年の11月に市長に答申書を提出し、その経過も含めて、今回次第に入れさせていただいております。会長のお話にもありましたが、前期に「日本一安心で安全なまちの実現に向けた施策の推進について」答申をしていただいております。この中で、「安心で安全なまちづくりを基本構想及び基本計画に最重要課題として位置付け、安心安全条例に基づく各種の施策の実現に向けて全市を挙げて取り組むこと」と結論の最初に掲げられています。

その後、狛江市総合基本計画審議会に平谷会長が委員として参加されており、この1年ほど活動されております。資料1として用意しておりますが、ここのところで基本構想が策定されましたので、会長からここまでの経緯等についてご報告いただければと思います。

 

会長:お手元の狛江市第4次基本構想に沿って、説明をします。

これにつきまして、時間的な経過から申し上げますと、平成30年度の12月から始まりまして、この2月の今週の月曜日、17日に審議会の会長から総合計画の答申をしまして、すでに答申している基本構想と併せ、一応一段落がつきました。年度的に申し上げますと、基本構想自体は、令和2年度から令和11年度までの10ヵ年計画となります。それをさらにブレークダウンしたものが総合計画で、令和2年から令和6年までの前期の5ヵ年計画です。
それでは、第4次基本構想を開いていただき、2ページ、「ともに創る文化育むまち~水と緑の狛江~」と書いてございます。従来は文化という表現がなかったんですね。水と緑のまち狛江というのが従来の狛江市の将来都市像でした。審議会の中で、いろいろな音楽祭もありますし、絵手紙もある、そういう文化の芽もあるのでそれを育てていこうという意見が強く出ましたので、それで「ともに創る」となりました。従来の文化遺産がそんなにあるわけではないので、これから創ります、「ともに創る文化育むまち」として、水と緑は従来どおり残し、新しい都市像を決めたということです。あと、具体的な説明は資料に書いてあるとおりです。5ページ、これが全体像で「ともに創る文化育むまち、水と緑の狛江市」というのが都市像でして、「まちづくりの視点」が「お互いを認め支え合い」、「ともに創る」、「狛江らしさを生かす」、これが各部各課の政策を全部貫いている縦糸です。横糸がそれぞれ担当課、部署の関係でして、このうち安心安全の関係ですと、上から二つ目、「安心して暮らせる安全なまち、防災と防犯」、と書いてあります。実は、安心安全条例で、4つくらい項目があります。防災防犯の他に、いわゆる健康対策、それから交通安全、そういうのがあるんですけど、それにつきましては、それぞれ健康づくりですとか、あるいは交通体系に入れています。この審議会が答申で打ち出した方向については、カバーされている、こんな状況です。それで、これをベースとしまして、総合計画審議会で、前期計画を作るということで、8回くらい審議会を開催しています。清水委員さんは、分科会が私とは違いますが、僕は第一分科会で9回の分科会、第一分科会というのは、安心安全の他にも人権が守られるかとか、持続可能な都市づくりとかありましたので、3分の1程度、安心安全についてやっています。答申案ができましたので、パブリックコメントに出して、6名くらいの方からご意見があり、取り入れるものは取り入れて、取り入れないものは理由をつけて説明しています。総合計画の関係で若干お話しをしようと思いますのは、アンケートについてです。問4「地震や台風の自然災害に対して備えをしていますか」という設問で、「備えをしている」が65%、一方次の問5「防災訓練や講演会等防災に関する催しに参加しましたか」という設問では、「参加した」が16.9%と低いので、この辺を上げる必要があると思いました。問6「狛江市が治安の良いまちだと感じますか」では、「良いと感じる」が37.6%、「どちらかといえば良い」が55.4%と、悪くはないですが、もう少し良いと感じる人が多いかと思いました。市民を巻き込んで、防災訓練など地域の催しに参加すると市に対する愛着が増える、地域に対する愛着が増えるというようなことが言われていますので、そのあたりが、なかなか難しいですが、必要かなと感じております。
それに関連して、静岡県の牧之原市での事例を紹介します。牧之原市は、二市が合併して、庁舎は一部の部署はこちらの庁舎、一部の部署はここの庁舎と、二つに分かれている、そんな市です。「津波防災まちづくり計画」作りにあたり、ワークショップをやったということですね。平成24年のワークショップは、翌年度計画書になっています。市民ファシリテーターがワークショップを指導したということですが、そのの中でも、防災タワーは通常、専門家が計画したのではなかなか完成まで見ることができないのですが、市民を交えたので完成まで見ることができ、計画の評価もできたということです。それから、高校生も参加しています。高校生の参加は、夜開催のワークショップでは安全の問題もあるので、電通が協力してSNSを開設し、意見出しを行っています。若い人も巻き込んだということで、その結果高校生のファシリティテーターもできました。ただし、当初は職員や議会からの評判は良くない状況でスタートしてます。市民参加には面倒な面があり、市民が言いたい放題になる、週末のワークショップは職員が休日出勤になるといったマイナスの面があるといった指摘もありました。しかしながら、計画づくりが契機となって市民参加の有用性を職員も理解し、逆に色々なことをワークショップでやって深まるようになりましたと報告されています。ここは津波が来る確率が高いというところで、地理的条件からくる危機感が狛江市と異なるので、狛江の場合は難しいかもしれないですけど、市民を巻き込む努力をしていくと、市に対する愛着も増えるのかなと、こんな例もありますということで紹介しました。私の方からは以上です。ご質問とか何かありましたら、どうぞ。

 

委員:牧之原市の位置はどの辺りですか。

 

会長:静岡県の静岡空港ある辺りで、静岡市から少し西の方、台地もあれば海もあり、お茶が有名です。

それでは、次の次第2について、説明をお願いします。

 

事務局:(資料2に沿って説明)

 

会長:今の説明に対しまして、ご質問、ご意見等ありましたら、ご発言ください。

地球温暖化の関係で海水温が高い、海水温が高いと台風は大きくなるんですね。大型台風が続けて来るのが、恒常的になってきました。

自主避難所と避難所の違いはいかがですか。

 

事務局:自主避難所は、通常避難所が避難勧告を出す段階で開けるというのが主な流れになるんですけれども、避難情報をいつ発令するかというと、石原水位観測所の水位で基準が定まっていることから、その水位を参考に避難情報を出すことになります。そうしますと、その段階ですでに風雨がかなり強い、そのような状況を考慮できないので、避難情報を出す前の段階、風雨が弱い段階で避難したいという方が多くいらっしゃるということに対応するために、かなり早い段階から避難者を受け入れるための避難所を自主避難所という位置付けをして、今回開けたということです。

 

会長:ここは自主避難所、ここは避難所、ということではないのですね。

 

事務局:そのとおりです。

 

会長:10個くらい施設があるとして、そこが自主的に行くところはここです、避難してというところはまた別のところに増えるということですか。

 

事務局:増えるというか、避難情報を出す前に避難することができる場所という認識です。

 

会長:避難所のキャパはどのくらい想定してるのですか。

 

事務局:狛江では3.3㎡あたりに2人というのを目安にしていますが、今回はスペースにうまく誘導が出来なかった状況がありました。もう少し詰めればより多くの方が避難できたかと考えています。

 

委員:最初に自主避難で、その時点では避難者は少なかったですが、そこから避難勧告が出た時点、そこの切り替わりが分からなかったので、私は二中避難所運営協議会なのですが、自主避難の場合は役所側が一応場所を開けていて、普通の避難所運営協議会は関係ないんです。そこから今度避難勧告になって、避難所になった時に初めて避難所運営協議会になるのですが、そこの切り替えができなかったです。

 

事務局:厳密には、水害時は避難所運営協議会の皆さんに来ていただく計画ではありませんでした。

 

委員:そうですよね。

 

事務局:市の職員が体制を組んで、対応に当たるという考えでした。

 

委員:地震を想定しているんですよ、避難所運営協議会は。水害は考えていなかった。

 

事務局:市の対応として、必要な職員が参集できませんでした。見通しが甘かったこともあり、避難所の職員が不足してしまったんですね。それで、消防団を入れるなど対応しましたが、最終的には協議会の方に協力をお願いして、お手伝いしていただいたんですが、もう雨風強い段階でしたので、来るのも厳しいような環境でした。その辺りも反省として、今後は早い段階で、職員も当然集める体制にしまして、協議会の方にも早めに協力をお願いするということで、その方針は協議会の方に説明をしたところです。

 

委員:学校、PTAの方が、全く二中に関しては、来てもらえなかったんですよね。その辺の話し合いってありました?

 

事務局:PTAは、ないですね。

 

委員:ないですよね。二中は浸水する場所なんですよ、体育館と武道場は。それで、上階を後で開けてもらいましたが、もう廊下も一杯になって、階段も避難者が座っているという状況になっていました。ここで水がきたらどうするんだってもう皆がバタバタになってしまって、そこでやっと4階を開けることになりました。最初に自主避難した場所にお年寄り達が多く、そこから移動することになり、階段から廊下に人がいるわけで、誰から順番に移動するとか、とても大変でした。さらに、避難所運営協議会もお年寄りが多いんですよ。その人たちでは無理なんだなっていうのが、今回はっきり思いました。私もずっといたんですけども、やっぱり、学校とPTAをもっと巻き込まないと、避難所運営協議会は5,6人くらいしか来られませんでした。結局そういう時、お年寄りは出てこられないんですよ。

 

事務局:そうですね。

 

委員:だから、もっと学校、PTAを巻き込まないと、若い人たちの力がないと無理だなっていうのが実感です。

三小と六小が最初開いてなかったので、先に全員二中に来てしまいました。それで二中に入れなくなり、三小、六小に移ってもらった方も多かったです。また、ここの学校の所が浸水したんです。

 

事務局:そうですね。

 

委員:だから、危機感を今回は本当に感じたようで、家の玄関まで水がきて、避難してきた方が多くいました。道路も冠水していました。今まで、皆あんまり危機感がなかったんですね。うちはマンションの4階だったので、家は心配なかったんですが、駐車場が下だから、車が浸水する恐れがありました。車を移動していた方が多かったですよね。イトーヨーカドーの駐車場へ車を避難した方が多かったそうです。車が駄目になった方が多かったとも聞きました。でも、そこまでになると思ってなかったんですね。初めて危機感を持ったのではないでしょうか。

 

事務局:ここまで浸水があったのは、初めてのことだと思います。

 

委員:みんな甘く見ていて、私たちも甘く見てたから、怖いと思いました。

 

会長:先ほどのPTAの話など、事前に手を打てないでしょうか。将来に備えて。

 

委員:何か変えないと、同じことを繰り返してしまいます。

 

事務局:職員体制など、市も方針を策定しました。

 

委員:でも、職員数は限られていますね。

 

事務局:そうですね。

 

委員:しかも、狛江市に住んでない職員も多くいるので、やはり狛江市民を巻き込まないといけないのではないか。

学校の先生も全員は来れません。それぞれ自分の家もある。市民に危機感を持ってもらって、自助をもっとやってもらわないといけない。役所ができることには限りがあるので、予算ももちろんそうだし、人数的にもそうだし。だから、自分たちでやらなくてはいけないということを、理解してもらう必要がある。

 

事務局:市役所としても啓発していますが、より浸透させなければいけません。

 

委員:そうですね。

 

事務局:避難所は、避難してきた人が協力して運営するべきところです。市としてもきちんと説明していかないといけないと思います。

 

委員:避難所運営協議会が組織されて進展していますが、協議会が市に対して要望する傾向が強くなってるように感じます。自分達がやるのが避難所運営協議会だと思うのですが。

 

事務局:そうですね、避難者の皆さんで運営するというのが原点です。

 

委員:そうですよね。でも、全員がそうは思っていません。

 

事務局:そこをご理解いただくのが難しいです。

 

委員:とにかく人を巻き込むということは、推進できると思います。お年寄りの方たちだけでなく、若い人たちを入れる。そこの部分を手伝うことはできると思います。

 

会長:その辺で、先ほど紹介した牧之原市の市民ファシリテーターのようなことができないでしょうか。講演してもらうのもいいと思います。

 

委員:今回の怖かったという気持ちが冷めないうちにアクションを起こしていかないと、すぐ忘れてしまう。被害に遭った方たちは痛感してると思います。そうでない人は、これで終わってしまう。

 

会長:避難所のキャパがどれくらいあるか、ここのエリアはこの避難所に行ってくださいとか、示せないでしょうか。垂直避難ももちろんあると思いますが。

 

事務局:そうですね。受け入れ側も、収容可能人数の目安が必要だという意見があります。校舎を開放するにあたって、どこの部分をどういう用途で開放するかというところを考えているところです。それが決まれば広さが把握できますので、一定の目安は決められると思います。

 

会長:また、想定外の災害や規模が大きい災害に備えて、周辺の自治体を含めた広域連携も視野に、例えば、区域外避難、遠方避難の縁組を進めるのはどうでしょうか。狛江市の知り合いなど、全員がどこかに避難できる、そういう対策ができればいいですね。

 

委員:避難所の誰がトップなのかも分からない状況でした。「私がトップです」と言う青年会議所の女の方がいて、そこで全部決めてもらうようにしました。役所の方も二人くらいいましたが、その方たちは動きまわっていました。でも、指揮を執るのは役所の人であるべきだと思います。

 

事務局:職員が集まってから避難所に行って、そこが準備できたら開けるという状況でした。今回、避難所運営の基本方針を作り、学校は校長先生か副校長先生に参集してもらうこと、教育部で各避難所に職員を2名指定して、震災対応の初動要員も台風の時の避難所に従事することにしました。避難所運営協議会の方にもあらかじめ、24時間くらい前に要請するという方針にしました。

今度、水防訓練では各学校で避難所の設置開設運営訓練をその方針で行い、そこでの結果を踏まえて次の台風シーズンに備えるというスケジュールで準備をしています。

 

委員:もう一つ。防災訓練の時に市の職員がお花の準備をしていました。自分たちが何をするのか、指導してほしいです。

 

事務局:そうですね。職員には事前に説明を行っていますが、花の配布についても、協議会の負担にならないように、市の職員の任務の一部としています。

 

委員:防災のノウハウを持っていて、判断できる人間を教育することが大事ではないでしょうか。そういう人が数名いたら随分違うと思います。戦術ではなくて戦略的に考えていくということをしないといけません。例えば、狛江市は民間ウェザー会社と契約はありますか。

 

事務局:ありません。

 

委員:民間ウェザー会社独自の情報を提供してもらう。そこには防災担当者もいますし、そういうところのノウハウを利用してもいいと思います。

 

会長:危機管理の要諦は、悲観的に備えて楽観的に対処せよ、とあって、一番悪いことを想定しておいて、そこに備えた上であとは楽観的に対処するいうのがあります。

市民の皆さんがそういう意識がある間に、もっと防災訓練を行ってはどうでしょうか。

 

委員:防災訓練も最初の頃はそれなりに来てましたが、一回行った方がもう来ない状況です。また同じことをやっていると感じてしまう。でも、同じことをやることがとても大事です。それを周知しないといけませんが、その周知が難しいので、やはりPTAとか学校を巻きこむのが一番早いと感じます。

 

委員:避難所運営協議会も、やることが今止まっています。例えば人数がここまで来た、ではどうする、時間が何時間経ちました、では水を配らなくてはいけない、そういった対応に取り組むのもいいかと思います。

 

委員:三中避難所で停電がありました。停電に対応するマニュアルはないので、訓練しないといけないと感じました。

 

委員:避難所マニュアルみたいなものはないんですか。

 

事務局:あります。

 

委員:ありますが、それは最低限の内容です。

 

委員:今回のこの教訓から、少し見直せばいいですよね。

 

委員:そうですね。難しいマニュアルじゃなくていいと思います。実際にはそんな難しいことはやりきれないので。そこの部分は、安心安全課が助けることができると思います。

 

事務局:そのようなご意見も一部あります。また、協議会によって差もあります。

 

委員:分かります。どこかの協議会が先行して取り組めば、他の協議会にも波及するのではないでしょうか。

もう少し魅力的な、若い人たちが自分たちも関わりたいと思えるような協議会にしたいです。私が一番若い方なんですが、60歳が一番若いんです。皆さん70歳代という状況です。

 

会長:地方ではNPOが活動しているところもあります。

 

委員:狛江市内に安心安全関係のNPOはありますか。

 

事務局:把握している団体はありません。

 

委員:でも、昨年の台風の時、NPOの40歳代くらいの男性が5人くらいいて、イスを運ぶのなど手伝ってくれました。とても頼もしかったです。

 

委員:広報すると、そういう人たちが出てきてくれるかもしれないですね。

 

委員:狛江市は頑張っているけれど、安全はすごく力が入っていますが、安心させるノウハウが必要だと思います。例えば、NHKの取材を受けていましたが、市の広報は誰なのか、メディアとかあるいは市民に対して説明できる広報はいるんでしょうか。その話し方や一言によって何万人の人が安心することもあります。

 

委員:メディアはとても大事で、私たち「ふれあい広場」を先日行いましたが、コマラジで放送してもらったら、それを聞いて来てくれた人が何名かいました。

 

委員:取材対応した職員が良くなかったということではなく、安心させる一言があれば良かったと思いました。

 

会長:災害時の広報は、だいたいトップがやります。今回のコロナウイルスでは、和歌山県は知事、福岡市も札幌市も市長でした。災害対策本部の本部長は市長なので。市長ができなければ、副市長がやります。昔の私の福岡大渇水対策の際の経験ですが、副市長を広報担当にして、9カ月あまりそれを通しました。毎日決まった時間に記者会見をやり、悪い情報でも全部広報する、そうすると何となく安定します。良い情報が市民に届くようになります。いずれにしても、危機管理の時はトップの人間が広報しなくてはいけません。

これをきっかけに、地域も変えるようにしていければ良いですね。

 

委員:そうですね、意識として出発だと思います。今回の失敗を、より良い成功のためのステップアップだという意識を持てたら、市民の人も協力してくれると思います。

 

会長:防災の関係はよろしいでしょうか。

では、防犯の説明をお願いします。

 

事務局:(資料に沿って説明)

 

会長:ご質問等ありますか。

 

事務局:特殊詐欺は今年まだ1件も被害が出ていません。

 

委員:自動通話録音機は、どのくらいの人が借りられてるんですか。

 

事務局:平成31年度は160台購入しましたが、現在は在庫がない状況です。

 

委員:無料ですか。

 

事務局: 無料で貸与しています。

 

委員:広報はどのようにしていますか。

 

事務局:広報こまえや安心安全通信などで周知しています。

 

委員:例えば、民生委員の方が巡回している時に紹介してはどうでしょうか。

 

委員:広報を見ない人たちが詐欺にあうと思います。

 

事務局: 高齢者福祉大会で広報しています。

 

委員:そこに参加しない人が詐欺に遭うのではないでしょうか。

 

事務局:調布警察署が民生委員の会合に出て、啓発をしています。その中で自動通話録音機の広報をしています。

 

委員:30件の被害は多いですね。

 

会長:被害者のケアも必要です。柏市では条例を作っていますね。

 

委員:防災行政無線でのアナウンスもいいですよね。

 

事務局:調布警察署からは効果があると言われています。カードを騙し取るという場合は、アポ電が入っている時点で、付近に受け子が潜んでいるようです。無線の放送を聞くと受け子が警戒して犯行を断念することがあるそうです。

 

委員:なるほど、犯人側に聞かせるという意味があるんですね。

 

委員:空き巣も多いですね。

 

事務局:最近、侵入盗が多くなっています。

 

委員:空き巣、自転車盗ですね。

 

事務局:自転車盗が一番多いです。

 

会長:防犯カメラ、防犯灯はどうですか。

 

委員:増やしてますよね。

 

事務局:防犯カメラは増えています。

 

会長:狛江の場合は、見通しの悪いところが多いので、死角が多いですね。

 

委員:街灯はかなり増えてきてますよね。明るくなった気がします。

 

事務局:街灯はLEDにしています。

 

委員:LEDになると随分違いますよね。

 

事務局:LEDは寿命が長いので、切れることが少ないという点で防犯効果があると考えています。

 

委員:コンビニが24時間やってると明るくて良いのですが、営業時間が短くなると暗くて、怖いと感じました。

 

会長:田舎の方では、子どもの避難する場所の看板を民家がつけてますね。

 

委員:狛江市にも、こどもかけこみ110番がありますよ。

 

会長:街灯、あるいは、自動販売機で見守り機能がある物もありますね。

災害時に対応している自動販売機もありますが、狛江でも増えていますか。

 

事務局:今は、公共施設に自動販売機を設置する際は、災害時には中のものは使えるようにしています。

 

委員:学校に自動販売機が設置されたのは良かったです。

 

事務局:昨年の台風時も使われたと聞いてます。

 

委員:全部なくなってました。とても役に立ちました。

 

会長:時間も遅くなってきましたが、他にはよろしいですか。

それでは、本日の審議会はこれで終了します。お疲れ様でした。