1 開催日時

令和4年9月1日(木曜日)午後6時30分~午後8時30分

2 開催場所

狛江市役所4階 特別会議室

3 出席者

【委員】
早稲田大学社会科学部教授:卯月 盛夫
駄倉町会:谷田部 高史
元和泉一丁目町会:栗山 和美
狛江市商工会:佐藤高志
狛江駅前親栄会:名古屋 奨
小田急SCディベロップメント:山口 巧
泉龍寺:菅原 昭英
エコルマ区分所有者会:吉村 政彦
狛江市文化振興事業団:石森 準一
道路交通課:遠藤 克哉
整備課:遠藤 慎二
地域活性課:矢野 裕之

【事務局】企画財政部長:高橋、企画財政部未来戦略室:銀林、田代
【コンサルタント】株式会社都市環境計画研究所:太田、森井

4 欠席者

狛江駅周辺のまちづくりを考える会:石井 久雄
狛江駅南口地区まちづくり協議会:中川 裕美子
狛江駅北口商工振興会:沼倉 健一
まちづくり推進課:松野 貴洋

5 傍聴者

6 議事内容

(1)前回協議会の振り返り
(2)社会実験の進捗状況(中間報告)
(3)効果検証(歩行者交通量調査)
(4)道路デザイン方針の検討状況

7 配布資料

資料1 第2回 狛江駅周辺の快適な歩行空間の創出に向けた官民連携協議会議事概要
資料2 第3回 狛江駅周辺の快適な歩行空間の創出に向けた官民連携協議会
資料3 道路デザイン方針(案)

8 会議の結果

(1)前回協議会の振り返り

 コンサルタントより、前回協議会の振り返りを行った。

  • 道路占用に関するコロナ特例に準じて歩行幅員が2mと3.5mとあるが、違いは何か。(会長)
    • 国の基準としては通常の歩行幅員が2m、駅前等の人が多い所では3.5mとしている。今回の道路占用に関するコロナ特例では3.5mを確保している。(道路交通課)
    • 継続的に道路占用する場合は、「歩行者利便増進道路(通称:ほこみち)」制度がある。ほこみち制度を使う場合は、基本的に2mの歩行幅員の確保を必要としている。一方、自転車歩行者専用道路は道路構造令に自転車と歩行者が通る歩行幅員を4m確保するよう求められる。今回の社会実験も、4mの歩行幅員を確保したうえで配置することを検討している。(コンサル)

(2)社会実験の進捗状況(中間報告)

 コンサルタントより、社会実験の進捗状況について報告を行った。

  • 会場のライトアップは竹林に対してだけか。(委員)
    • 協議中だが、基本的には竹林をいかに歩行者に認識いただくかが大事であるため、ライトアップは竹林を対象としている。それ以外に歩行者の安全対策として足元を照らす等を行いたい。(コンサル)
  • 駅舎の茶色の壁を白などの淡い色で照らし、間接照明のようにはできないか。現在、街灯が二本あるが、暗いと感じる。また、壁面を明るい色にして、昼間でももっと明るく見えるようにするのはどうか。(委員)
  • 白いシートを貼り、効果があれば塗り替えを検討するのはどうか。(会長)
    • 特定の部分だけ壁面の意匠が違うことに違和感がないかは気になる。壁を塗り替えないで暗さ対策ができればいいと思う。(委員)
  • 駅舎の壁が茶色なのは何故か。(委員)
    • 理由は存じ上げない。(委員)
  • ほこみちは期間限定だと思うが、その後はどうなるのか。(委員)
    • 道路占用に関するコロナ特例は、コロナ禍期間中の限定措置である。これから使うほこみち制度は基本5年間を対象とし、一定の基準を満たせば最長20年間は占用可能となっている。その後は占用主体が存続すれば再度占用し同じような制度を使って占用物をそのまま置くことになる。(コンサル)
    • ほこみち制度の占用期間は5年を想定している。また、占用期間が最大20年となる公募占用は、今後考えていきたい。公募占用は指針作成や計画策定に期間が掛かるため、今回は見送った。(道路交通課)
  • タイムスケジュールに午前中の飲食とあるが、アルコールは提供するのか。(委員)
    • 検討中だが、18時からはアルコールを提供するが、昼間は想定していない。(事務局)
  • 道路に面していない地元商店に参加の呼びかけはしていただきたい。(委員)
  • 歩行者の通行の流れを変える以外に交通に関する実験は無いのか。(委員)
    • 泉の森会館前側道及び南北通路は、自転車に乗車したまま通行できない押しチャリ区間としての案内看板等の設置を行う。自転車侵入を防ぐ対策としては、物理的な凹凸は歩行者にとっても快適な空間にならないとの意見があったため、視覚的に路面に立体で見えるサインや文字だとデザインに馴染まないためピクトグラムをシールで貼るなどの検討をしている。(コンサル)
  • 社会実験の検証をしても自転車利用者が多い場合は、そのように判断するのか。押しチャリに繋がらないのは、サインや道路構造の問題かもしれないので、押しチャリをするために別の方法を考えようと判断するのか。市としてはやはり歩行者のためのまちとして、押しチャリを推進したいという考えがあるか。(会長)
    • 歩行者専用部と歩行者自転車共有部という分け方をしていきたい。警察と協議をするにあたって、その辺りをかなり厳しく指摘されると思われる。そのため、社会実験の中で自転車利用者や押しチャリの数を確認したい。(道路交通課)
  • そのような視点での効果検証をするならば、社会実験前の自転車交通量や速度と比較しなければ意味がないのではないか。(委員)
    • 後ほど効果検証で説明する。(コンサル)
  • 現在の泉の森会館側道の自転車進入の規制は、時間や交通量の少ない時間を設定し制限するのはどうか。(委員)
  • 南口ロータリーの立ち呑みストリートは、赤い点線部分なのか、それとも城南信金の辺りまで拡大してよいのか。(委員)
    • 警察との協議により、赤枠の部分までのみ。(コンサル)
  • 駅から盲人用の点字ブロックが続いており、点字ブロックの箇所に加えて2mないし3.5mの歩行者用の場所を確保した形で考えてほしい。(会長)
    • バス停でいったん途切れているので、図面の左方にキッチンカーやベンチのレイアウトになると思う。(コンサル)
  • 店舗の前は邪魔にならないか。また、大庄水産と四川料理王居は、延長して外に出ることが想像できるが、外の歩道部分の椅子やテーブルはどこで準備するのか。(委員)
    • 実施するにあたって店舗と交渉する。テーブルやベンチは、装飾班のほうではレンタル品でも良いから何か設えようと考えているが、店舗で出していただいても良いと思う。(コンサル)
  • 社会実験の面白い所を発掘するという目的に向けて色々な方に声を掛け、狛江で面白い方やチャレンジしたい方を如何に発掘できるかが肝だと思う。小田急南北通路は、デザイナーズラボにより素敵な空間になる予感がしており、そこが良ければ、完成を待たずに取り入れる事もできるのではないかと期待している。(委員)
  • 南北通路にて、緑色の線で歩行者の導線を表示し、ベンチを置くのはどうか。(委員)
    • ベンチだと目立ちにくいので壁を設置する等の議論はある。何らかの障害物を物理的に置き、それを避けるような形にしたいという意見がある。(コンサル)
  • 狛江市内で色々活動している人等の紹介とか、そういうのをうまくあそこに収める事ができれば面白いのではないかと思う。(委員)
    • 壁にそういった紹介も展示できるかと思う。分科会で紹介をしたい。(コンサル)
  • 雨の時はどんな計画なのか。また、時期に合わせてハロウィンのイメージを出してキャッチアップした方が良いのではないか。周辺施設に影響を与えるため、社会実験で出るゴミ処理はどのように考えているのか。最後に、プロモーションはどうするのか。(委員)
    • イベント内容にもよるが、よほどの大雨でなければ実施する。噴水ステージや南口の歩道空間にテントを設置し、その中でワークショップをする等の半屋内空間的なブースを作ることで、小雨であれば実施できる部分がある。どれならできるか分科会の中で整理する。ゴミについては、ご指摘のとおりなので、出店者にて持ち帰ってもらうようにしていきたい。(コンサル)
    • ハロウィンについては、装飾デザインチーム装飾に生かしたいという話が挙がっている。小田急の南北通路は、子供チームから装飾班に10月30日だけではなくて、期間中はハロウィン風の装飾というオーダーが来ている。(コンサル)
    • プロモーションは、分科会としては、現在作成中のチラシポスターを掲示板や市内の各地に掲示とホームページの2つのツールでやっていきたいと考えている。開始は1か月前にサイトオープンを目指して作成中であり、その辺りから周知を始めていきたいと考えている。(コンサル)
  • 小田急南北通路の使用は土日だけのため、ハロウィンの飾り付けをすれば明るくなるし、地域住民としても利用する場所なので考えてほしい。できれば平日も何かやってほしい。(委員)
  • チラシは配布数や配布範囲はどうなっているのか。チラシを持参することでの特典などがあると子供は嬉しいと思う。(会長)
  • 噴水ステージにてのんびりテラスの平日5日間に加えてアンテナショップも行うのか。(委員)
    • 噴水ステージ上と周辺にベンチを置いてのんびりできる形にしたい。アンテナショップは小田急前のK.Base前にテーブルを置き並べていく。土日は噴水ステージ上で音楽イベントの際に周辺に置く椅子等に平日も座れるようにしたい。ステージの泉龍寺側の空いた空間にベンチを置き、皆で眺められる空間にしたいと話し合っている。(コンサル)
  • 22日・23日は、音楽と絵手紙に更に飲食が入っている。全ての催しが収まるのかが少し疑問。(委員)
    • 今まさにレイアウトを、寸法を入れてやってみているが、結構一杯にはなっている。テントを4つ程並べて、キッチンカーを図のように並べれば何とか入るかというような形。これが本当に居心地良い空間かどうかはまた別の話なので、もう少し詳細を詰めていきたい。(コンサル)
  • 今回の協議会については、皆様の視点からご意見いただいて、何とか社会実験を成功させていきたいと思っている。これからもご協力よろしくお願いしたい。
  • コロナが拡大した際の事を一応考えておいた方が良い。(委員)
  • 南北通路については、他の可能性もあるのではないか。また、歩行者自転車のすれ違いの危険な状況についても話をいただいているため、入口・出口両方に何か物理的なものを置いてもよいのではないか。また、ファニチャーは社会実験期間中に日々片付けるものの処理や作業方法は考えておいた方が良い。(整備課)
  • 噴水ステージ周辺は、音楽等で滞留する時間が長くなるので、交通整理や誘導、全体の案内係の配置・体制について今後検討していきたい。(地域活性課)
    • 赤い線が切れる所の辺りはフラットになるのでテントであれば配置できるかなという話はしている。(コンサル)
  • 自転車での来場者の駐輪場は必ず決めておくべき。トイレの問題もあるので、場所や使用の許可などを確認する必要がある。また、泉の森会館方面側道も意外と自転車の駐輪が多いため、絵手紙の実施に問題はないか確認は必要。(地域活性課)
    • 臨時駐輪場は分散配置で分かり易くしないと変な所に停められてしまう。(会長)
  • ハロウィンの狙いは、子供に衣装を着て写真を撮って楽しんでもらうことと考えており、飾りつけを残っていれば平日にも行ってみたい空間になると思う。継続的に置くかは、実際にプレイヤーがいるかどうかによると思うので、分科会で諮ってみたい。(コンサル)
  • 22日、23日、29日、30日は駅周辺で他のイベントはないのか。(会長)
    • 前週にあるため、避けるように日程を調整した。これが終わった後に多摩川の方でイベントがあるので、そこと被らないようにした。この期間に狛江が何か盛り上がっているというのを演出していきたいということで調整した。(コンサル)
  • 将来的には他のイベントとどうやって連携していくかというのも考えたい。(会長)
    • 検証を通して安全性に問題ない事を制度化し、既に狛江市の中で色々な活動をしているが場所がないという団体に対し、社会的奉仕で使えるというお墨付きを与える事で、団体が使えるようなシステムにしていけたらと思う。(コンサル)

 

(3)効果検証(歩行者交通量調査)

 コンサルタントより、効果検証について説明を行った。

  • 歩行者流動量調査は、10日間だけでなく前調査をして比較するのか。
    • 社会実験期間中は疑似的にほこみちを行った場合として、平常時と実験時の比較を行う。(コンサル)
  • 来場者アンケートは今回からの実施ですか。出店者アンケートは社会実験が終わってからか。(会長)
    • 基本的には後で回収。来場者についてはイベント中にご意見の聞き取りを行う。平日の朝は捕まえられないと思うので、夜帰ってくる帰宅者をターゲットとして立ち飲みストリートのような若者を集める実験を通じて意見を伺いたい。多くの人が歩き目にとまる場所の一角にオープンハウスという形でパネルを展示して、イメージで狛江の駅前が変わっていくことを、眺めるだけでも出来るような設えにしていきたい。場所がまだ決まっていないが、改札前南北通路か、土日のイベント時は噴水ステージ付近の邪魔にならないようなところがいいとレイアウト班と話している。(コンサル)
  • 検証項目の(2)・(3)の対象者は市内在住者か、それとも関係ないのか。(委員)
    • 分科会に諮ってはいないが、来場者については総合力が大事になるため、来場者全体に聞いていく。市に住んでなくても、使う人であればこの空間を将来的に使っていく可能性のある人として捉えてもよいのではないかと考えている。出店者も同様。(コンサル)
  • 大人だけでなく高校生とか中学生、小学生、子供達にもぜひ格好良いか、恰好悪いか聞いてほしい。(委員)
  • 交通整理のマンパワーは市内在住の高校生等に声掛けを進めている。スタッフ側からではあるが意見を聞く事をやっていきたい。分科会でも狛江の若い人は友達と青春を過ごす場がないという意見をいただいているので、域内のそういう場所になればいいかなと思うので、ぜひ聞いていきたい。(コンサル)
  • アンケートでは、自転車を降りなければならない事にすると困る人もいるのではないかという話もあった。アンケートの中に自分はどう感じたか、こういうのは困るのではないかという意見を受け入れるような形の項目があった方が良いのではないか。(委員)
    • 全体で見たときは良くても、ユーザー視点では異なることもあるので、そういった事も聞く機会を作りたい。また、夜間北側が暗いと言われているので、今回ライトアップする事によって安心度が増したかといったことも聞いていきたい。(コンサル)
    • もし可能なら次の委員会の時にアンケートの案を皆さんにお寄せいただき、アイデアを加えていただけたら良いかと思う。(会長)

 

(4)道路デザイン方針の検討状況

 コンサルタントより、検討状況について説明を行った。

  • 噴水ステージ周辺について、噴水の撤去工事は社会実験の前にできるのか。(委員)
    • 社会実験後の道路改修の段階での話であり、道路改修の中で撤去していく。(事務局)
  • 降雨時等に噴水の周りのタイルが非常に滑る。何回も自転車や歩行者が転倒するのを見かけている。改修の際は滑りづらいものに変えてほしい。(委員)
  • マルシェ沿道と改札前南北通路への自転車乗り入れを禁止して押しチャリにすることは、社会実験に関係なく、できたことではないか。マルシェの横は車も少ないので歩行者専用道路にするのは賛成だが、今回の件がなくてもできただろう。逆に言えば、何故今までしなかったのかという事になる。(委員)
    • 今回は社会実験で疑似的に土日は車を止め、交通的に問題がないかを検証をするために一旦止めるというやり方を考えている。(コンサル)
    • 今まで知る限り、歩行者専用道路にしようといったような声は聞こえていなかった。今回の社会実験で、安全で人が沢山集まるような所にしようということで、歩行者専用にしている。(道路交通課)
  • 緑地前側道について、先程の説明で、写真にある小田急側の植木を撤去。その少し先に大きな石があり、道場の前にも大きな岩が3つくらいあるが、それも今回の社会実験で撤去するのか。(委員)
    • 社会実験の後で全部撤去を想定している。(コンサル)
    • 植栽等は、写真に向かって右側の地点は今の段階では一旦撤去するのかと思っている。ただ、泉の森会館の方には大きな高木があり、高木については、今は撤去できないと思っている。細かい部分は個別で最終判断させていただく。(事務局)
  • 植栽を撤去した所に今後ベンチなどを配置するのか。(委員)
    • 次の回までに考えていきたい。一旦は竹林側に座れるところを作って、右側を通れるようにする。ただ、自転車のスピードの問題があるので、ベンチ等を配置して、スピード抑制されるようなものを次までにイメージイラストでまとめていきたい。(コンサル)
  • 郵便局前は夜に無許可と思われる移動販売の車両がよく利用している。無許可で利用されるくらいなら、電源等を狛江市のほうで設置して使用料をとり、専用化して営業できるようにした方が良いのではないか。駅周辺としては盛り上がるかもしれない。それをエコルマ側などに広げていけるような実験もできるのではないか。(委員)
  • 先程ごみの話が出たが、この社会実験の間、道路の清掃はどうなっているのか。(委員)
    • ゴミ箱などを設置しても道端に捨てていく方もいるかと思うので、そこは清掃班などを用意していく方がいいと思う。(コンサル)

次回:10月6日(木曜日)午後6時30分から