第2回 狛江駅周辺の快適な歩行空間の創出に向けた官民連携協議会 議事概要
1 開催日時
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令和4年7月29日(金曜日)午後6時30分~午後8時30分
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2 開催場所
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狛江市防災センター402・403会議室
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3 出席者
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【委員】
早稲田大学社会科学部教授:卯月 盛夫(会長)
狛江駅周辺のまちづくりを考える会:石井 久雄(副会長)
狛江南口地区再開発協議会:中川 裕美子
駄倉町会:谷田部 高史
狛江市商工会:佐藤高志
狛江駅北口商工振興会:沼倉 健一
狛江駅前親栄会:名古屋 奨
小田急SCディベロップメント:山口 巧
泉龍寺:菅原 昭英
エコルマ区分所有者会:吉村 政彦
狛江市文化振興事業団:石森 準一
まちづくり推進課:松野 貴洋
道路交通課:遠藤 克哉
整備課:遠藤 慎二
地域活性課:矢野 裕之
【事務局】企画財政部長:高橋、企画財政部未来戦略室:銀林、田代
【コンサルタント】株式会社都市環境計画研究所:海老原、森井、青木
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4 欠席者
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元和泉一丁目町会:栗山 和美
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5 傍聴者
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ー
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6 議事内容
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1.挨拶(狛江市長)
2.議事
(1)前回協議会の振り返り
(2)社会実験分科会での企画の検討状況
(3)道路デザイン方針の検討状況
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7 配布資料
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資料1 第1回 狛江駅周辺の快適な歩行空間の創出に向けた官民連携協議会 議事概要(案)
資料2 社会実験中間案
資料3 道路デザイン方針案
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8 会議の結果
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(1)前回協議会の振り返り
コンサルタントより、前回協議会の振り返りを行った。
- 道路を占有してイベント等を行いたいということだが、広い所や狭い所、様々な歩行空間があると思う。市では狛江マーケットやキッチンカープロジェクト等で道路の使用を許可して活用している所があるが、市では道路を管理するにあたって道路占用に関する基準はあるのか。あるいは、警察による基準はあるのか。例えば、最低これぐらいの歩行空間は確保しなければならない等。(委員)
- 狛江駅南北通路では狛江マーケット、そして泉の森会館前では泉の森テラスを開催しているが、新型コロナの影響を受ける飲食店のために、国土交通省による道路占用許可の基準の緩和措置(コロナ特例)に準じて、市の道路管理者が許可をしている。今回の措置は交通量の多い歩道は3.5m以上、その他の場所は2m以上の歩行空間を確保することが道路法、道路構造令に基づく条件となっている。
コロナ特例の他に、駅北口の交通広場の噴水の所と、今日も狛江マーケットが行われている和泉多摩川の道路区域にあるぽかぽか広場のイベントは、要綱に基づき、市が主催・後援・共催する事業に限って許可している。コロナ特例や、狛江駅の北口交通広場、ぽかぽか広場の占用手続きについては、道路占用の規則に基づいて、道路占用許可の申請をしている。手続きにおいて警察でも協議を行い、占用状況で交通が滞りなく行われるかをチェックして、許可が下りている。(道路交通課)
- 道路占用の許可をする際に、イベント等に対して占用料を取るかどうかの区分、基準はあるのか。(委員)
- コロナ特例については国の方策として、占用する店舗の方々が道路の周りの清掃を行うことにより、道路占用料減免をするという基準がある。その他の交通広場やぽかぽか広場については、要綱で市の事業・共催ということで占用料はいただいていない。(道路交通課)
- 今回の社会実験の主催者はどこになるのか。占用料は発生するのか。(委員)
- 今回の社会実験の部分では道路を占用するが、今回の社会実験に関しては市が主催となる。担当課は未来戦略室になる。(事務局)
(2)社会実験分科会での企画の検討状況
コンサルタントより、社会分科会での企画の検討状況について説明を行った。
- 前回の分科会も多くの意見が出た。色々なアイデアを持っている方も沢山いて、とても楽しみなイベントになるのではないかと思った。ただ、皆が強く思っているのは、今の自分達がやりたいことだけをやるのではなく、狛江に住んでいる人達を巻き込んでやりたいということ。それが生かせるイベントになれば良いと思う。(委員)
- 南北通路を南の方に出た場所が、車・自転車・歩行者の動きが交差する事故が前回資料に2件程と記されていた。解決の糸口を考えてくれるかを知りたいところ。事故は北から南の道路に出てくる時に、一方通行の右から左へ行く自動車とぶつかり合ってしまう。南北は歩行者と自転車、東西は車となる。今回、少しでも安全になる方法まで考えていただきたい。(委員)
- 南口地区のまちづくり委員会でも、南口の道が狭いことの解消を再開発でしていきたいと言っている。少し時間がかかるが、将来的には変えていくプランはある。(委員)
- 社会実験の後に道路整備の予定もある。指摘の場所が入るかは分からないが。深刻な場所であれば、暫定的にでもやらなければならないと思う。(会長)
- 何年か前に、先程の所の少し手前の所に、ハンプを置いて社会実験をやったこともある。市役所などは、危ないことをある程度認識されていると思う。是非やってもらいたい。(委員)
→道路デザイン方針で、道路の作り方、どういう空間にしていくかなど、課題があるということを一緒に議論したい。(事務局)
- 路面ペイントも随分と工夫されてきている。警察の判断も少し緩やかになってきている。社会実験でやってみても悪くないかもしれない。(会長)
- 具体的な流れとして、社会実験で色々なことを計画されることでよろしいか。協議会の最終的な目的は、空間をどのように活用できるかだけでなく、さらに、どう改造していくかを視野に入れての社会実験であるという理解でよろしいか。(委員)
→スライドの4ページ目。今回は社会実験で、何かを本格的にやる時の前段で検証してみるということになる。狛江駅前の空間を歩行者中心の空間に変えてこうという一つの構図がある。「使い方」と「作り方」の二つでまとめているが、まずどのような形で駅前の公共空間・道路空間が使えるかの使い方と、どのような道路空間を作っていくかという作り方がある。作り方と使い方の両方を協議会や分科会で議論していく考えである。(事務局)
- プレイヤーの公募等で、どんどん巻き込んでいく所が、今回のプロジェクトで実施していくとなってきたが、社会実験は10月だが、色々な団体絡めていくとなると、日数的に時間がないと感じている。狛江に沢山ある団体の方々を巻き込み、また、意識の無い方々も巻き込んでいくことは重要なこと。(委員)
- 南北の道路と改札の前の南側、車が通る所が危ないというのは、私も車を運転していて非常に感じている。今回の社会実験と一緒になるか分からないが、安全の観点でハンプを設置してほしい。三菱UFJのATMの所も、子どもが飛び出して、非常に危険な場所。そこにもハンプ等があったら良い。イベントは分科会で色々案が出ているので、実現可能な現実的な案でやっていければ良いと思っている。(委員)
- 今回の社会実験において、交通規制をどうするのか、車を通させないで社会実験をやることが前提か。(会長)
- 北側に関しては、小田急マルシェの空間が外に開く形になるので、車を止める方向で警察と協議していきたい。南側は、具体的に至っていない状況。北に比べてどうしても車の入っている動線が多いのと、店舗の荷捌き等があり、南側に関しては自動車の侵入を止めづらいと考えている。(事務局)
- 歩行者が増えるということを前提にした時に、特に南側の問題、北も含めてだが、きちんと考えた方が良い。(会長)
- 資料3ページ目「狛江人が色々なことにトライする場」にとても共感した。本当に狛江が大好きだが、何が好きなのかと考えると、やはり人が好き。個性的なお店が好き。人と個性的なお店が、街の魅力を高めていると思っている。ただ、その人達は氷山の一角で、まだまだ色々な面白い方々が狛江にはいると思う。社会実験を通して発掘するのは理にかなっており、大賛成。駅周辺エリアを常に新しい人がチャレンジできるような空間にできたらと強く思っている。狛江人というのは、狛江に沢山面白い方がいらっしゃるのもそうだが、狛江に来たら、色々なチャレンジができることを、市外の方にメッセージで発せられ、外から来る方もチャレンジできる空間になったら良いと思っている。(委員)
- 分科会の成果を聞かせていただいて、すごい良い、素晴らしいイメージができてきたと感心している。色々な人達も呼びかけながらということだが、色々な団体ができているということだが、団体のリストみたいなものができているか。また、リストから欠けてる人間にどうやったらタッチできるかについて、お考えがあるか。呼びかけの仕方は、分科会の方たちメインで声をかけていくことが主流になると感じているが、それ以外の方法も考えておかないと、(参加する団体が)限られた感じになってしまわないかが心配。その辺も少し大事かと思った。(委員)
- 活動団体のリスト化は作れていない。駅前で活動している団体ということで、4団体に参加いただいた。プレイヤーの公募は、4団体に加えて新しい方々に呼びかけをしていきたい。8月中旬に企画が固まり、あわせて公募をスタートしていく予定。どれだけ集まるかも不安なため、誘っていくこともしていきたい。(事務局)
- 最初の社会実験なので、できる限り知っていただくとか、直接の声がけや口コミも含めやっていくことかと思う。(会長)
- 社会実験なので検証しないと次に進めないと思う。定量的な部分に加え、定性面ではアンケートということだが、計画段階で検証のことも念頭に入れていただきたい。(委員)
- 社会実験で、まず交通量調査で人がどれだけ動いたかを事前と期間中で調査をし、定性的な部分は来た人がどう過ごしたかをアンケート調査で特に強く捉えていきたい。あとは市民や出展者へはアンケート調査やヒアリングを実施する予定でいる。(事務局)
- 社会実験の前に、調査項目、調査方法を明らかにした方がいい。観察調査で近頃は定点で、スチールビデオを置いて、後でカウントするのもあり、みなとみらいにパケットセンサーという、携帯電話を持っている人が前提になるが、24時間ずっとどちらの方向からどちらへ行ったということが把握できるものもある。(会長)
- イベントを行う時間、全体の2週間の中で、社会実験をやるにあたって、全部埋まったことを100%とすると、どれぐらいの時間があり、空間を埋めるという、一定程度の目標があるのか。どれだけ詰めるという目標があるか教えてもらいたい。(委員)
- 応募状況を見るのは一つあるが、イベントで全てを埋める考えは基本的にない。空いた時間は、どのような過ごし方がされるか、イベント時に滞留できる空間は必要だが、イベントだけではなく、居心地がいい空間をどうつくっていけるかもあり、あえて開けけることも想定している。(事務局)
- 確かに社会実験というと、イベントと思いがちだが、交通安全の問題、快適にゆったりと過ごすことも含めて考えていくことかと思う。(会長)
- 最近、都市計画マスタープラン改定してる中で、にぎわいを創出しなければいけないとあり、実際どう実現できるか、社会実験を経験することで、勉強させていただけるのかと思っている。滞在性空間が作れると、人が集まってにぎわうことになるのだが、今回の社会実験は、ある程度来てもらって、空間を経験、体験してもらわなきゃいけないイベントをしなければいけない。イベントばかりでにぎわうのは持続可能性が低くなってしまう。空間が普段いい感じで思えるような空間を作って、人を呼べるイベントを少しずつやって、良い結果が見出せると良いのではないかと思う。(まちづくり推進課)
- 社会実験について色々なアイデアが沢山出て素晴らしいと思っている。少し危惧しているのは社会実験だけで終わるのではなく、ほこみち制度で道路管理者で場をつくって、占用していただいていくというなかで、社会実験できちんと検証をし、目標も持って、進めていただければと思う。(道路交通課)
- 側道のハンプの実証実験では、車両の速度は少し効果があったかと思うが、自転車がそれほどではなかったかと思う。設置をするにあたっては、住民との議論、交通管理者との協議が必要になるというようなところがあるということを前回説明させていただいた。(道路交通課)
- コロナ特例は5年間で、その後の占用料をいただくということか。(会長)
- コロナ特例とほこみち制度は別。コロナ特例は9月30日まで。国としてはほこみち制度に繋げていきたい考え。(道路交通課)
- 協議会と分科会の成果に基づいて、市でハード整備をする部署になる。今までの話を聞くと、活発なご意見を出していただいて、駅周辺のイメージを作っていただいて、形にしていきたいと思っている。駅前のハンプの実証実験をやらせていただいた経緯は、皆様のご意見があり、一応できる所の範囲はカラー舗装、路面表示をやってきたが、効果が出ない。色々調べた結果、ハンプの材料が国交省で貸してくれるというような事業があり、1週間ぐらいで効果をみるという実験だった。しかし、市内からは設置の要望の声が掛からなかった。今回の社会実験で復活させることもないわけではないが、費用面、借りる手続きも時間がかかる。(整備課)
- 側道を通る車は皆慣れてるので、危ないのを知っていて速度を落としている。それでも飛び出してくることが危険。警察の方で何か危険を知らせる音声を流すなどをやってもらうとか、時間帯ですごく人が多い場合、その時だけその車を止めてみる社会実験をしてもいいのではないか。(委員)
- 今回、10月に社会実験があって、前後して11月に市民まつり、11月1日から1月31日まで商品券事業を実施したり、秋頃にはGAP農産物野菜のPRとかもある。今回の社会実験で、既存団体、新規の地域団体の方々など参加される可能性もあるので、創業支援とか企業支援も対応しているので、事業を通じてフォローや地域のイベントへの参加していただく対応も狙っていきたい。(地域活性課)
- 南北通路を少し改革したらと思う。噴水ステージはイベントがあると通行人が通れなくなる。噴水をステージに改築して、通行に支障のないようにイベントを行えるようになればいいと思う。(委員)
(3)道路デザイン方針の検討状況
- バスを待っている人を狙うような姿もあって良いかと思った。併せてバス停も、街に溶け込むデザインにするとかも考えて良いと思った。(委員)
- シチュエーションのモデル6に、ポスターや壁面のしつらえとあり、イベントだけではなく、市内の市民活動、面白いことがあることをすぐわかるコーナーが、駅周辺にできたら良いのではないかと思う。(委員)
- 予算や費用がかかることに対し、例えば、市でクラウドファンディングを立ち上げるとか、目的別ふるさと納税にして、費用を市民、全国から募集するみたいなやり方もありなのではないのか。(委員)
- 継続性を考えたら、必要かもしれない。地域をエリアマネジメントする官民連携の組織を考えていくなら、やはり収益を上げなければいけない。クラウドファンディングとか目的別ふるさと納税も一つの考え方ではないかと思う。メニューに入れておいてもいいと思う。(会長)
- 南口の出口の所、建物の先が広がっている壁面だけでも後退するというのがあると思った。そうすれば歩いてる人は見えるし、車も見える。実現可能なのか分からないが、あるのかと思う。(委員)
- 一案だと思う。南口の再開発が抜本的な対策だと思っている。すぐ出た所が歩道になってないところが、一番の元凶。南の方に1本道路を作って、現在の側道を車が通らなくて済むようになると考えているとお聞きした。応急処置としてどのようなものがあるかを考えるのが妥当な進め方かと思う。ハンプやマルシェ側の注意喚起といったもので、当面はしのぐのが良いのではないか。(委員)
- 南北通路は幅が広いので、歩行者が道幅を全部使ってない気がする。したがって、3分の1ぐらいを人が通れないようにして、車から視認できるようにする。スロープの右側が壁になって、車から見れないので、そこも通れなくすれば費用も少なく実験できるかと思う。(会長)
- シチュエーション、時間、人のあり方は、小田急マルシェの改修にとても関係すると思うが、何か調整されたりしているか。(会長)
- 昼間や土日のイベントで駅前に行くと、こういう方が多いというのを言葉にしたのが今回の資料。特に小田急側と調整したわけでもないが、こういった層に喜んでもらえる空間を作れると良いなと思っている。(事務局)
- 小田急としても市とみている方向性は一緒である。道路デザイン方針も参考にリニューアルもできるかと思っている。(委員)
- 新宿、品川はものすごい人の量なのに、何か目印があるように皆が綺麗に歩いてる。狛江は皆がてんでばらばらに歩いてたりする。人の流れを上手にできる方法はないのかと思う。(委員)
- 確かに、何か動線があまり明確な感じはないのかもしれない。通勤通学の朝夕などだと、動線が不明確なこともあるかもしれない。(会長)
- 道路デザイン方針のスケジュールは、10月の社会実験までに、仮案または素案を作った上で臨みたいと考えている。滞留空間を考えた時にどの辺にどういうものがあると、これが実現できるかを、社会実験までに取り上げたうえで臨みたい。(事務局)
次回:9月1日(木曜日)午後6時30分
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登録日: 2022年8月26日 /
更新日: 2022年9月2日