1 日時 令和2年2月14日(金曜日) 午後2時~3時40分
2 場所 特別会議室
3 出席者

古倉宗治、佐藤英一、植木 修、伊藤由佳里、岩崎照夫、村上明美、根本登喜子、遠藤慎二、植木崇晴、三宅 哲 

(事務局)佐藤係長、栗山主任、東山(道路交通課交通対策係)

 

4 欠席者

鈴木智治、木村 紘、金田清孝、出口貴啓、上田敬生

5 議題

1 放置禁止区域の見直しについて

2 自転車等駐車場の整備など放置対策に関する事業について

3 その他

4 次回の予定
6 提出資料 1.放置禁止区域見直し(案)

  1-1狛江駅周辺放置禁止区域

  1-2 和泉多摩川駅周辺放置禁止区域

  1-3 喜多見駅周辺放置禁止区域

2-1駅中心から500メートルのエリア図

  2-2駅中心から500メートル内の放置禁止区域

3-1平成30年度放置禁止区域内撤去自転車の所有者字別一覧

  3-2平成31年度放置禁止区域内撤去自転車の所有者字別一覧

4.平成30年度、31年度月別撤去・返還台数

5-1平成30年度駐輪施設利用状況調査

  5-2平成31年度駐輪施設利用状況調査

6.平成30年度、31年度駅周辺の放置禁止区域内自転車等放置台数

7.現況写真資料資料1   現行の放置禁止区域図

  資料2   狛江・和泉多摩川・喜多見駅周辺放置禁止区域(案)

   2-4    放置禁止区域の変更エリアごとの比較

   2-5    自転車から徒歩への転換について(アンケート結果から)

資料3    3駅撤去自転車の所有者字(居住地)別一覧

資料4   平成30年度月別撤去・返還台数

資料5   平成30年度駐輪施設利用状況調査

資料6     平成30年度駅周辺の放置禁止区域内自転車等放置台数

7 会議の結果

 

【事務局】

 開会に先立ちまして、人事異動により委員の変更がありましたので、ご紹介をいたします。警視庁調布警察署交通課長の宮崎彰委員から新たに伊藤由佳里委員が就任されました。委員の任期につきましては、皆様と同様に令和2年11月15日までとなります。

 それでは伊藤委員よりご挨拶をお願いいたします。

【伊藤委員】

挨拶

【事務局】

 ありがとうございました。本日の欠席については、金田委員、上田委員、鈴木委員、木村委員より連絡をいただいております。この会議は委員の過半数出席により成立していることも合わせてご報告します。では、これより第3回狛江市自転車等駐車対策協議会を始めさせていただきます。会長、宜しくお願いします。

【会長】 

 第3回狛江市自転車等駐車対策協議会を開催いたします。伊藤委員におかれましては協議会運営のためにお力添えをいただきますようお願いいたします。

 それでは議事に入ります。議題1.放置禁止区域の見直しについて説明をお願いします。

【事務局】

 前回の会議の中で協議会に諮問させていただきました事項の一つ目の放置禁止区域の見直しについては、様々なご意見をいただいた中で放置禁止区域は現行のエリアを維持したままで、放置禁止重点区域を駅周辺の放置が多いエリアに設定し、監視指導を強化していくことを検討してみてはいかがとの提案がありました。市としましても駅前に集中する放置自転車の対策を解決していくという考え方に沿うものと思われることから、提案いただいた案をもとに区域の設定を見直していきたいと考えています。放置禁止重点区域を設定し監視指導を強化することで、このエリアから外れたところは監視の目が届きにくい状況になりますが、放置禁止区域を現行の範囲で維持していきますので、放置が確認できればこれまでと同様に撤去を行うことになります。狛江駅周辺では現行区域から抜け落ちている「狛江市民センター前」交差点から南下し六郷さくら通りまでの都市計画道路を新たに区域に含めたエリアとしていきます。また、放置の多いエリアについては監視指導を強化する区域として、その重点区域は駅中心からおおむね200メートルの範囲を現行の区域内に設定し、駅周辺の放置防止に努めたいと考えています。和泉多摩川駅についても現行の放置禁止区域を維持しながら、放置の多い駅前商店街を含む周辺の200メートルを、監視指導を強化する区域として対策を進めていきたいと思います。また、喜多見駅については、前回の会議の中で世田谷区の状況についてご質問をいただきました。世田谷区に確認をしたところ、放置禁止区域については告示をしていますが、区域の表示については区域内と区域外とのぎりぎりのところに放置されることがある。それを防ぐ手立てとしてホームページや現地には表記せず問い合わせや窓口での対応をしているとのことです。世田谷区では喜多見駅については当面、区域を変更する(広げる)考えはないことから狛江市で区域を縮小してしまうと放置禁止区域に大きなズレが生じてしまうため、放置禁止区域外に路上放置が増える可能性も考えられるため、調整の結果、現行の放置禁止区域を維持していくことが望ましいと判断しました。また、世田谷区では放置禁止区域の変更に伴い隣接自治体と事前協議は行っておらず、決定後に隣接自治体に情報提供を行ってきたとのことです。喜多見駅についても、狛江・和泉多摩川駅と同様に放置禁止重点区域を設定していきます。

 説明は以上です。

【会長】

 説明が終わりました。

 放置禁止区域については、現在抜け落ちている道路(都市計画道路)を放置禁止区域に含めたいということが一点あります。また、新たに設定する放置禁止区域内に範囲を絞って資料の緑色の点線に示されているエリアを放置禁止重点区域として、監視指導を強化していくという説明です。委員の皆様のご意見を頂戴したいと思います。宜しくお願いします。

【会長】

 資料に示されている赤色の道路の説明をお願いします。

【事務局】

 今までに店舗前などに放置が見られた道路を示しています。

【会長】

 放置禁止重点区域という名称は広報とかホームページなど公に発表するのか。

【事務局】

 重点区域については放置禁止区域内に設定するものなので、告示等を行う予定はありません。

【会長】

 こうした方針を出すのであれば、市民にも周知をしていかなくて良いものか。情報公開という考えもあります。周知をすることでマイナス面もあるということなのか。

【A委員】

 行政内部の手続き上の決め事という認識でよいか。

【事務局】

 撤去について内規を定めています。その中に放置禁止重点区域についての条文を追加していくものです。

【事務局】

 説明を補足します。前回の会議の中で放置禁止区域を縮小する案をお示ししました。その際に委員の方より放置禁止区域を縮小する自治体は少ないのではないかとの意見がありました。むしろ放置の多いエリアに監視を強化する方法もあるのではないかという提案があり、今日このような案を示しています。先ず本日の協議会で承認をいただきたいのは、放置禁止区域が現行の道路と一致していないため、放置禁止区域に都市計画道路を追加することをお願いしたい。その上でさらに放置の多いエリアを監視指導の強化をしていくということです。

【A委員】

 放置禁止区域は条例で定められている。駅前などでは看板等で放置禁止区域との表示がされていると思うが、その区域は500メートルというエリアにある道路すべてなのか。そのエリアの中でも放置禁止区域の指定が外れている道路があるのか。

【事務局】

 放置禁止区域内のすべての道路ではなく、この区域を定めたときは道路の路線を指定して放置禁止区域を定めました。

【A委員】

 都市計画道路ができたので、この道路を含めるということは条例に基づき告示をすることになると思うがどうか。

【事務局】

 条例に基づいて放置禁止区域の変更の告示が必要になるので、協議会で都市計画道路を含めた区域を承認いただき、告示の手続きを進めていきたいと考えています。

【会長】

 これまでの話をまとめると、放置禁止区域に抜け落ちていた都市計画道路を含めた区域に変更をしていきたいということが一点目として大事なことです。次にその放置禁止区域内に監視指導を強化するエリアを設定していきたいという説明です。東京都が管理する都道でも市の条例で放置禁止区域として指定しているということですね。

【事務局】

 条例では都道についても区域に指定しています。

【会長】

 東京都としてはそれでよろしいのですか。

【A委員】

 都としては自転車行政の取り組みをしている地元自治体が、条例により強制的に放置自転車等の撤去を実施してもらうことはありがたいことである。

【M委員】

 都市計画道路を放置禁止区域に含めることに異論はありません。今までにこの都市計画道路で放置はどのくらいあったのか。

【事務局】

 年間では数台程度です。しかし、市民センター前の交差点に店舗があり、利用客が自転車を店舗前に停めています。その場所に放置禁止の網を掛けることによって、停めている自転車を今後どのようにしていくかという課題はありますが、店舗の方も利用者も道路上に停めているという認識がない現状があります。

【会長】

 駅中心から500メートルの範囲に入っているという点があること。そして放置の実態もあるということですね。自転車を停めている方は長時間止めているのですか。

【事務局】

 今は放置禁止区域になっていないため監視の対象になっていません。どの程度の時間停めているかははっきり分かりません。

【M委員】

 放置禁止区域に含めることについて、地先の店舗の方と調整はするのですか。

【事務局】

 検討していきたい。

【F委員】

 停めてはいけないところに置いてはいけないということは理解できますが、そこに置けなくなった利用者の方たち、あるいは市民の人たちはどのようにすれば良いのかという考えはあるのか。こちらに置くことができないので、代替駐輪場はどこそこにあるということがあるのか。

【事務局】

 放置禁止の網を掛けた上で、店舗の方とは協議が必要と考えます。狛江・和泉多摩川駅前の商店でも有料駐輪場と契約をしているケースもあります。店舗を開業する上では駐輪場を設置するのは義務でもあるので、こうしたことを踏まえて双方で協議していければと考えています。

【会長】

 お店を開くときには、来店客用の自転車置場を設けるということは責務であるということですね。でもそうは言っても地域振興という面もあるので相談をしていきたいということですね。

【A委員】

 今までの経験から、こうした話は総論賛成各論反対で皆が快く賛成をしてくれないケースがある。F委員から意見があったように代替施設を示すなど用意していかないと面倒なことになるのではないか。

【会長】

 店舗の方との協議では、代替施設としてこうしたところがあるということを示すことが必要というご意見がありました。そのような施設はありますか。

【事務局】

 今お話のあったことについては、次の議題2の中で進めさせていただければと思います。

【会長】

 放置禁止区域の見直しについては、パブリックコメントを実施するのですか。

【事務局】

 パブコメ実施の考えはありません。

【L委員】

 新たに条例を定めるとか、新規に進めるときにはパブコメを実施しますが、一部の見直しや改正の場合には手続きは行っていません。周知ということであれば放置禁止区域の範囲を示した看板の設置を考えています。

【副会長】

 先ほどL委員より看板の設置について意見がありましたが、ぜひ放置禁止区域を表示した看板の設置をお願いしたい。

【事務局】

 現行の区域内にはすでに看板を設置しています。区域変更後は看板の内容を変更していく予定です。

【会長】

 参考としてお話しすると、お店に来た方が自転車を停めるときに、駐輪場所までは大体100メートルが限界というアンケート結果があります。

【会長】

 都市計画道路を放置禁止区域に含めて指定するという点についてご意見はありますか。また、今までは放置禁止区域を満遍なく監視してきたが、監視指導強化の範囲を狭めてやっていきたいということです。監視指導を強化する区域を放置禁止区域内に設定するという提案についてのご意見はありますか。

【事務局】

 今の監視指導員も十分な人数で見回りができているわけではないことや、範囲が広いと放置の多い駅前の監視が手薄になることから、駅前のエリアに絞って監視指導を強化していきたいと考えています。

【会長】

 皆さんのご意見が事務局より提案のあった区域(現行区域に道路形態が変わった都市計画道路を追記した案を新たな区域として決定し、さらに放置禁止区域内に放置の監視指導を強化するエリアを設定すること)でご了承いただければ、協議会としてこの放置禁止区域見直し案を答申としてまとめたいと思いますがよろしいでしょうか。

 

<異議なし>

 

 引き続き議題2.自転車等駐車場の整備など放置対策に関する事業について、説明をお願いします。

【事務局】

 以前の会議の中で、駐輪場が不足しているのではないかというご意見がありました。これまでの放置自転車の撤去状況や毎月の駅周辺乗入調査の結果から、通勤通学の方については駐輪場の利用がされていると考えています。前回の協議会後の意見交換の場でも説明をしていますが、狛江市の人口は微増で推移しており、放置台数も第一回の協議会資料で示しているように年々減少傾向にあること、放置の多い狛江駅周辺でも資料4で示しているとおり、前年度と比較して概ね横ばい数値となっていることや、数年後は人口構成も高齢化が進み生産年齢層の減少や、今後は人口が減少する予測もあること、また、見回りによる日々の調査や、毎月の乗入調査、あるいは資料5にあるように、3駅全体で月極の契約者数が100%を超えていないなど、数字上では駐輪施設は充足されており、今後は大規模な駐輪場は必要ないと考えています。しかしながら狛江駅周辺で買い物をされる方の自転車が集中する時間帯もあり、駅周辺における短時間利用者の増加により、利用者からは駐輪場増設の要望をいただいています。資料5の駐輪場の利用状況にもありますように、昨年度も今年度も時間貸しの駐輪場を調査すると満車の状態であることが多いので、市としても駅前に一時利用の駐輪場の必要性は感じています。しかしながらこれまでのような駅の北口、南口の歩道空間を利用した駐輪施設の増設などについては、財政的なことや、駅周辺の景観なども踏まえた上で、駐輪場として整備できる公共用地もないことから苦慮しています。また、学校が長期間休みとなる時期は、学習塾に通所する生徒の自転車で、既存の駐輪施設がいっぱいの状況になり路上に放置される自転車も多くなるなどの問題も起きています。こうした状況を踏まえて南口の車道上パーキングエリアの駐輪施設変更の可否なども検討していきたいと考えています。北口については、商店街のある都道の歩道部にラックの設置ができるのかについてもお考えを伺えればと思います。また、休診休業中の施設の自転車置場には自転車を置くことができますが、その日以外は路上に自転車を置かれるなどするため、商店街として自前の駐輪場の整備をしていただければと考えています。

 さらに人が集まる施設については自転車置場の設置を義務付ける付置義務を現行の条例では努力義務とされていることから、今後は基準を明確にした条例を整理していきたいと思います。

 こうしたこと以外に、駐輪場の駐輪可能台数(キャパシティ)にも限界があることはご理解いただけると思います。資料の2で円の範囲が駅中心から500メートル(放置禁止区域と重なる)のエリアを示していますが、このエリア内にお住まいの方は駅まで10分以内の距離であることから、健康への関心も高まっている現状も考え、できるだけ徒歩で駅まで来ていただくことを推奨し、駅へ向かう自転車の台数を減らすことができるように努めたいと思います。広報やホームページ、SNS等で啓発していくこととし、自転車の駅への乗入を抑制できればと考えています。

 以上、委員皆さんからのいろいろなご意見をいただきたいと考えています。

 事務局からの説明は以上です。

【会長】

 説明が終わりました。いろいろと提案があるが、一点目として月極の駐輪場の契約数から逼迫した状況ではないので、市としては大規模の駐輪場は造らないという考えがあります。ただし、時間貸しは需要があるというお話です。2番目は南口のパーキングエリアを駐輪場として整備できれば検討したい。北口には都道の歩道部にラックが設置できるか。3番目は商店街に自前の駐輪場設置ができるか。4番目は付置義務の条例を努力義務から明確な基準で設定できないか。5番目としては駅から500メートルの範囲(駅近郊)の方には徒歩で駅に向ってもらうというキャンペーンを行っていきたいというものです。ご意見ご質問がありましたら発言をお願いします。

【A委員】

 道路に駐輪場を造れないかという話で、管理者からどういう回答になるか分かりませんが、道路法上できない話ではない。しかし都道では現状としてあまり認めていないと思う。基本的には占用物件はどうしても道路上になくてはならないものしか認めない。前回、小田急電鉄より駐輪場を造るスペースがないという話があったが、道路の高架下であるとかアンダーパスの上の部分というところでは比較的占用許可を出しやすいところはある。都が管理している道路であれば道路管理に相談すれば良いと思うが、ケースとしてはないのではないか。

【会長】

 歩道上のラックについては、実務上いろいろな基準があって相談をしたほうが良いということですね。

【A委員】

 狛江通りだと計画幅員が16メートル、歩道幅員も4.5メートルほどあると思うが、そもそも道路設計のときに駐輪場を設置するという発想がない。きちんと行政手続きで相談してもらうとわかるが、実態的には平面道路では占用許可はなかったと思う。

【副会長】

 今の場所は都道のことを言っているわけですが、歩道上に駐輪場を整備したいという要望があっても許可できないということですか。

【A委員】

 車でも自転車でもちょっとした用件で短時間に停めるということや、車からの荷降ろしについても同様ですが、それは通常の車の使い方になる。しかし、長時間にわたって自転車等を停めた状態にしておくということは道路の機能として考えていない。こうした場合は行政手続きをして占用許可を受けないとできない。

【事務局】

 市道上に設置したときも苦労しました。警察協議であるとか歩道幅員などの問題もあります。

【副会長】

 協議会としてはできるかできないかということはともかく、こうしたことを要望したいということでよいのか。

【事務局】

 使いやすい駐輪場の整備をするということで、東京都などに対し、要望としてまとめていきたいと思います。

【副会長】

 南口の車道上にあるパーキングメーターなどは利用が少ないところに駐輪施設を設置できれば、猪方や駒井町の人たちからは自転車を停める場所がないということもよく聞きますので、市民からの要望ということで伝えてもらえればありがたいと思う。

【A委員】

 市道上にあるパーキングメーターについて、実務上の話をするとパーキングメーターは工作物ですから道路法の適用を受けて占用許可を出しているはずです。道路の法令としては道路法と道路交通法の2つあるが、道路法は道路の構造物のことをやって道路交通法は警察が所管していて、交通のことをやっている。路面に白線を引くのは警察の許可でやっているはずです。工作物の設置は、道路管理者に占用許可を受けることと警察に道路使用許可を受ける必要がある。それから先ほど都道の歩道上にラックの設置ができないかという話があったが、ラック(工作物)を設置しないのであれば占用許可は必要ないかもしれない。警察協議(道路使用許可)で済む話なのかは道路管理に確認したほうが良い。

【会長】

 協議会としては、実務的な話はできないと思いますので検討してほしいという方向であれば、今日のところはそれでよろしいですか。

【事務局】

 どのあたりが駐輪施設として有効な場所なのか。先ほど事務局から説明をしたように、駐輪場は充足されていると考えていますが、使い勝手の良い駐輪場ばかりではないということもあります。また、一時的に自転車が集中する時間帯もあることから利用しやすい駐輪場の計画は必要ではないかと考えています。

【副会長】

 ぜひ検討をお願いしたいと思います。

それと資料を見ていて思うことは撤去台数と返還台数の数値から、引き取り率が低い原因はなにかあるのか。

【事務局】

 狛江駅から数分のところに返還所があった当時は、返還率が90パーセント以上ありましたが、現在はバスを乗り継ぐなど交通の便があまり良くない場所に移設したことが返還率を下げていると思います。また、自転車が安価で手に入ることから、あえて手数料を支払ってまで引き取るということをしない方もいることが考えられます。

【会長】

 返還率を高めるためには便利なところにあるほうがよいと思う。しかし地代がかかるとか管理費がかかるなど放置自転車対策費もかさむ等あることからそうしたことのバランスの問題がある。

【事務局】

 返還所が遠くなったことで、リピーター(撤去されることを繰り返す人)が減ったということも考えられます。

【副会長】

 引取りに来ない自転車の処分費用が大変なのではないか。

【事務局】

 今は処分業者に売却しているため、費用の支払いはありません。

【会長】

 南口のパーキングエリアについては、車道上になると思うが、ラックを設置するということなのか?

【事務局】

 今のままではラックの設置は難しいと思います。歩道の拡幅など、検討が必要になってくると思います。

【会長】

 南口や北口の駐輪施設については、駅に近いところでもあり需要もありそうですね。それと商店街に駐輪場の整備を依頼するというのは、各店舗にということではなく、どこか一箇所にまとまった台数を駐輪できる施設という考えですか。

【事務局】

 商店街を利用されるお客さん専用の施設を整備していただきたいということです。

【会長】

 空き店舗とか、そうしたところですか。

【事務局】

 はい。その通りです。

【会長】

 話として具体的な部分が見えないところがありますが、商店街と相談をしていくことになるわけですね。自転車法としては集客が見込める施設については駐輪場の設置の責務はあるが、そうはいっても実際にできるのかということは感じます。

【A委員】

 3点ほど質問をしたいが、先ず資料の見方で資料の4と6についてデータの捕らえ方について、2点目は自転車活用推進法ができたが、狛江市の中で、一方で自転車を活用していこうという部署がある、もう一方で駐輪対策をやっていこうとする部署とで、どんな連携が取れているのか。3点目にシェアサイクルについて考えているのか伺いたい。

【事務局】

 資料のデータについては、資料4は各月で実際に撤去した台数と返還した台数を示しています。資料6は、毎月1回決めた時間に駅周辺に乗入れている(路上に放置されている)自転車等の台数を調査したデータです。次に2点目の自転車活用推進法については、同じ部署で対応をしているが、(自転車走行空間の自転車ネットワークの事業としてナビマークの設置以外で)政策的に進めていることはありません。3点目のシェアサイクルは自転車対策という面だけではなく、地域活性(商業振興)であるとか観光事業といった側面がありますので、近隣自治体の取り組みを参考にしながら関係部署と調整をしていきたいと考えています。

【会長】

 私見になりますが、シェアサイクルもうまく使えば放置対策になる。先ほどいろいろ提案があったが、そのさらに1つとして加えることも検討してみてはどうか。

【事務局】

 今日の会議の内容をまとめさせていただき、次回以降に答申案としてご意見を伺うように進めいていきたいと思っています。

【会長】

 駅に近い方については徒歩で来ていただくということを啓発していくという提案についてご意見がありますか。

【副会長】

 福祉部でも健康推進ということで一生懸命に取り組みをやっているので、一緒になって取り組みをしてもらいたい。

【会長】

 連携をとってやってほしいということですね。

【F委員】

 商店街に短時間に来られる方というのはお母さん方がメインではないか。子育てに苦労していて1分でも時間を無駄にしたくないという事情があるから乗り物を使用しているのではないかと思う。そうした方に歩いてくださいというのはどうかと感じる。

【副会長】

 確かに若いお母さん方は自転車を利用している。年配の方は健康のことを考えて歩かれる方が増えてきている。

【事務局】

 必要な方には乗ってきていただき、歩いても良いという方には、そのようにしていただくことで駐輪場をあけていただくということです。

【会長】

 通勤通学の方は歩いてきてもらう、買い物をする方については自転車を利用するなど、ケースバイケースでということになる。

このほかにご意見ご質問などありますか。

【B委員】

 軽傷や重傷など怪我をされる事故というのは、ほとんどの場合で自転車が関与していて、その件数は非常に高いということがあります。今、高齢者の単独事故が多く、たとえば歩道の段差であるとか、転回しようと思って転んだりした自過失の事故も昨年から全部計上するようになったことで人身事故の数がかなり増えた。高齢者の方は歩いたほうが健康上良いというよりも事故防止の観点から良いことだと思いますので、そのことについても啓発活動をしてほしい。

【会長】

 徒歩と自転車の使い分けということですね。こうしたことが適正に行われれば、自転車事故も少なくなりますし、駐輪場の利用も減るかもしれません。

【K委員】

 将来的には駅前も少しずつ変わっていくと思います。狭い道が存在しているとか駐輪場の問題もあります。こうした問題の解決には長い期間が必要かと思います。

【会長】

 いろいろな意見がある中で、駐輪場が不足しているのか否かも含め、駅前の駐輪施設のあり方を今後検討していければと思います。

それでは、引き続き議題3、その他について、事務局から説明をお願いします。

【事務局】

 前回の意見交換の場で説明をさせていただきました資料について、改めて簡単に報告をさせていただきます。資料3-1は昨年度1年間で狛江・和泉多摩川・喜多見駅周辺の放置禁止区域で撤去された自転車を引き取りにきた方の住所地を調査した結果で、狛江駅はほぼ市内全域から自転車利用者がいること、その中でも駅から徒歩で15分以内(駅から700~800mほど)の地域から自転車を利用している方もいることを示したものとなります。狛江市の地形は起伏の少ない平坦な地域ですから自転車利用が多いことが想像できると思います。これ以外の資料としまして、平成30年度の結果として、資料4で昨年度の3駅の撤去と返還台数の結果を記載しております。資料5として各駐輪場の利用状況についての結果です。資料6は月に一回午後2時前後に、駅周辺の乗入調査を実施し、路上の放置台数についての結果となります。これまでのデータから長時間の放置は少なくなりましたが、議題2で説明しましたように短時間利用者の駐輪対策が課題となっています。参考として資料3、4、5、6については、今年度途中までのデータも載せています。平成30年度と比較しても、数字が大きく変化しているデータは見受けられないと考えています。

 説明は以上です。

【会長】

 説明が終わりました。質問がありましたらどうぞ。

 狛江駅には市内全域から自転車が集まってきているという理由は何かありますか。

【事務局】

 商業施設がまとまってあることで、買い物客等の自転車が多いのではないかと思います。

【B委員】

 撤去するときの目安はなにか。

【事務局】

 市としては警告札を貼って30分経過した自転車を撤去の対象としています。

【B委員】

 監視(札付け)の時間はいつからいつまでなのか。

【事務局】

 午前8時から午後5時まで監視をしています。

【B委員】

 先ほどリピーターの方が減っているということでしたが、住所・氏名などは分かっているのですか。

【事務局】

 撤去した自転車には防犯登録がありますので、警察に所有者照会をしています。

【B委員】

 警察から、自転車が盗難にあっているが撤去していないかという問い合わせには応じているのか。

【事務局】

 該当する自転車があれば道路交通課でお答えは出来ます。

【A委員】

 いろいろと放置対策を実施していくが、条例で過料を徴収することがあるのか。検討することはあるのか。

【L委員】

 他の自治体でも過料を徴収しているとの話は聞いたことがありません。返還手数料ということでやっています。 

【会長】

 それでは、最後に次回の予定について、事務局より説明をお願いします。

【事務局】

 次回の予定ですが、次年度に開催したいと思います。詳細については調整の上、おって連絡いたします。

【会長】

 それでは、協議会は以上となります。本日はお忙しい中、第3回自転車等駐車対策協議会にご出席いただきありがとうございました。