1 日時 令和元年7月11日(木曜日) 午後2時~3時
2 場所 防災センター402・403会議室
3 出席者

古倉宗治、佐藤英一、植木 修、奥野卓司(代理)、上田敬生、遠藤慎二、

海老原悠輔(代理)、伊藤真弓(代理) 

(事務局)佐藤係長、栗山主任、東山(道路交通課交通対策係)

4 欠席者 鈴木智治、岩崎照夫、村上明美、根本登喜子、木村 紘、金田清孝、出口貴啓
5 議題 1 諮問について

2 放置禁止区域の変更について

3 前回の会議の課題について

4 放置自転車の現状について

5 その他

6 次回予定
6 提出資料 資料1   現行の放置禁止区域図

資料2   狛江・和泉多摩川・喜多見駅周辺放置禁止区域(案)

   2-4    放置禁止区域の変更エリアごとの比較

   2-5    自転車から徒歩への転換について(アンケート結果から)

資料3    3駅撤去自転車の所有者字(居住地)別一覧

資料4   平成30年度月別撤去・返還台数

資料5   平成30年度駐輪施設利用状況調査

資料6     平成30年度駅周辺の放置禁止区域内自転車等放置台数

7 会議の結果

 

【事務局】

 会議に先立ち人事異動により委員の変更がありましたのでご紹介します。東京都建設局北多摩南部建設事務所管理課長の吉野委員から新たに植木修委員に代わられました。よろしくお願いします。次に、事務局は係長の上村が異動し佐藤が着任しました。

 なお、本協議会は狛江市自転車等の放置防止等の条例施行規則第7条に基づき、委員の過半数の出席により成立したことを報告します。

 

【会長】 

 本日は、第二回自転車等駐車対策協議会にご出席いただきありがとうございます。それでは議事に入ります。市長より諮問したい旨のお話がありました。議題1にも関連しますので、合わせて事務局から説明をお願いします。

 

【事務局】

 昨年の1回目の会議の中でいろいろとご意見をいただき、庁内で検討した結果、議論を整理し明確にするため、協議会に諮問させていただくこととした。

 

 ---------------事務局より会長に諮問事項の伝達---------------

 

 議題1の諮問について、1点目の放置禁止区域の見直しについては、次の議題2で市の考えを説明します。2点目は駐輪場の整備と放置対策の議論をお願いしたいと考えております。今回は議論の始まりですから皆さんの意見を伺い、次回以降に新たな駐輪施設の必要の有無や放置防止に繋がる施策の提言をお願いしたい。

 

【会長】

 市長から諮問をいただいたことにより答申を出すことになり、さまざまな角度から皆さんの意見をいただきたい。それでは議題2の放置禁止区域の変更について事務局より説明をお願いします。

 

【事務局】

 資料1および2について説明。

 

【会長】

 説明が終わりました。結論から申し上げて市としては資料2‐1、2‐2、2‐3にある(4)の駅中心から200メートルのエリアで放置禁止区域を見直したいとの考えを示している。資料2‐4の比較表で駅ごとに見直しをした場合の範囲と区域を縮小したときのメリット、デメリットについて検証し、その結果として縮小案を提案している。その理由として200メートルを越えると放置が少ないこと、監視指導員の数にも限りがあるので全体を目配せできないことがあることから、放置の少ないエリアは除外して駅前の特に買い物客等の放置対策を重点的に取り組んでいきたい。これにより撤去と広報等を進めていって放置対策をきめ細かく取り組むということです。従って各駅前商店街を含む200メートルの区域で指定をしたいという説明です。それでは質問を受けます。

 

【会長】

 300メートルを越えたところは住宅地で、放置自転車がほぼないということだが、現実にそういうことでよろしいか。

 

【事務局】

 現行の放置禁止区域内で住宅地での撤去という事例はほぼない。放置が少ないという認識である。

 

【会長】

 区域を500メートルで設定しているが監視指導員が区域を巡回し放置台数を調べて台数も少ないことと事務量が多く大変ということがあるのか。

 

【事務局】

 巡回する範囲が広いので、駅前の監視が手薄になる。区域を縮小することで放置防止に繋げたい。

 

【副会長】

 地域でいろいろ活動しているが、確かに駅前は放置自転車が多い。ところが一歩住宅地に入るとほとんど放置は見られない。できたら200メートル程度に絞ってそのところを重点的に取り組んでもらいたい。

 

【A委員】

 今日の資料の中に500メートル、300メートル、200メートルでそれぞれ放置台数が分かるデータがあると分かりやすいが数値はあるか。

 

【事務局】

 500メートル、300メートル、200メートルごとの放置台数の数値はない。

 

【A委員】

 データがないのに300メートルを越えたところに放置自転車がないという根拠は何か。

 

【事務局】

 現行の放置禁止区域内で駅から300メートルから先の住宅地では、撤去の実績がないということである。

 

【会長】

 実際に撤去される場所の記録はあるのか。

 

【事務局】

 撤去時に駅中心から何メートルのエリアに放置自転車が何台としたデータは取っていない。

 

【A委員】

 資料2‐4にある住宅地の放置がないというのは、業務上からの経験値によるのか。

 

【事務局】

 その通りである。

 

【会長】

 今まで現行の禁止区域内の住宅地では撤去した実績がなかった。

 

【H委員】

 職員が月に一度、駅前およびその周辺の放置状況の調査を行っており、監視指導員も毎日どの場所に放置が何台あるという統計を取っている。それをまとめたものを前回の会議で配布し、それを見る限りでは駅前に放置が集中している。住宅地では放置が見られないことが分かる。

 

【事務局】

 前回配布した「3駅周辺の放置自転車の状況」という資料4になる。

 

【会長】

 放置が多い箇所というのはどういうところになるか。

 

【事務局】

 10台以上の放置がある箇所(道路)を網掛けにして示している。

 

【会長】

 一桁の箇所は放置が多い箇所ではない。縮尺が分からないが放置が多い箇所というのはどの程度の距離になっているか。100メートル程度なのか。

 

【H委員】

 本日の資料2-1、2-2、2-3で(4)の200メートルを示しているが、それの一回り小さい円のイメージである。

 

【会長】

 すると300メートルや200メートルより狭い範囲で放置自転車が多いところに集約されている。まして300メートルを越えたところには放置がまったくないに等しいということになる。

 

【H委員】

 駅周辺ではこのような状況である。調査しているところでは台数が少ないところもある。そうした中でその区域の外側に放置が多いというのは考えにくい。

 

【会長】

 今回の資料2‐1と前回の資料2‐4を見てみると200メートルの範囲に収まっているように感じる。従ってその区域の外側には放置がない。

 

【H委員】

 特に喜多見、和泉多摩川駅周辺はこうした傾向が出ている。狛江駅に関しては放置が多いところは駅近くに集中している。

 

【会長】

 東京都の放置自転車の調査を毎年行っているが、そのときの台数のカウントは何台以上を一塊というような調査であったか。

 

【事務局】

 東京都で毎年調査があるが、何台以上という基準はなかった。

 

【会長】

 国の調査では50台以上で、50台単位の調査である。100台とか150台といった基準で、49台以下は0という結果になる。

 

【事務局】

 東京都の調査では放置台数は1台から報告をしている。

 

【A委員】

 東京都で実施している調査は駅ごとに台数調査をしている。武蔵野市のこうした会議に出席して、吉祥寺駅周辺がかつてワースト1ということがあった。武蔵野市は吉祥寺、三鷹、武蔵境駅があって都内のワーストクラスであったのが放置自転車の対策で放置が少なくなってきたということがあった。狛江市内の3駅の放置状況がどのようになったのかを示すデータはあるか。

 

【事務局】

 10年ほど前は狛江駅では1,000台近くの放置自転車があった。それが委託業者の努力であるとか、監視指導員の努力で今50台前後まで減ったという現状がある。

 

【A委員】

 区域の縮小案であるが、これまで500メートルでやっていて相当の効果が出ている。

 

【事務局】

 そうしたことを含め、現行の放置禁止区域に道路形態があっていないことから変更の必要が出てきている。

 

【A委員】

 500メートルでやっていて事業効果が出ているが、縮小案があり資料2-4の比較表にあるデメリットとして、放置禁止区域外に自転車の放置が増える可能性がある。あるいはクレームが増える。公園等に放置が考えられるとある。いままで相当の効果が出ているのになぜ区域を変更する必要があるのか疑問に感じる。

 

【事務局】

 成果が出ていることは確かである。いま放置されている自転車がどのような自転車かについては、買い物客や鉄道を利用して出かける方の放置が多いと考えられるため、放置されるエリアの監視指導を強化していきたい。

 

【A委員】

 デメリットが想定されるが、200メートルに範囲を縮小することによって、放置されている50台を是正していくという考えか。そちらのメリットの方が大きいという判断か。

 

【事務局】

 その通りである。ただし、放置禁止区域外に放置があった場合は、警告後に撤去することができる条例になっているので撤去は実施する。

 

【A委員】

 放置禁止区域内であればそれを所管する特定行政庁が一定の権限で撤去できるが、区域外は道路であれば道路管理者で、公園であればそこを管理する部署が撤去を行うのではないか。

 

【H委員】

 交通対策を所管する部署と道路管理者が同じ部署なので道路上であれば撤去ができる。

 

【A委員】

 放置禁止区域は道路のみか。

 

【H委員】

 道路に限定している。

 

【副会長】

 全国交通安全運動でテント活動をやっているが、そのときにテント近くの交差点に放置自転車があった。町会の役員が連絡をして2日ほどで撤去してくれたのでそれほど心配することではないと思う。

 

【会長】

 全国的に見て放置禁止区域内にあるのは即時撤去ができる。原則として警告もなしに撤去できるという効果がある。しかし、それ以外のところは警告をした上で移動されない自転車を撤去する。効果にも差があるかもしれないが、問題が起こったときでも撤去の対応ができる。

 今までのことを整理すると、駅に近ければ近いほど買い物客の放置が多い。買い物客は用務先から200メートル離れたところには自転車を止めない。これまでの経験値から見ても駅から離れたところは放置が少ない。ほとんどないという状況が続いている。放置禁止区域を駅中心から200メートルに絞って一定の効果を上げていきたいという説明であった。

 

【副会長】

 駅から離れた地域で生活をしているが、こうした地域に放置されるのは、駅で盗難しそこに放置をしていくようなことが多いと思う。駅に行く人は買い物とか何かの用事で一時的に路上に放置をしていく人が多いので、そうした点を重点的に区域を絞り込んで徹底して対策をしたほうが良い。

 

【C委員】

 喜多見駅は行政境にあるが、世田谷区はどういう範囲で放置禁止区域を設定されているか。

 

【事務局】

 世田谷区も喜多見駅周辺で放置禁止区域を定めている。ただし、現地に設置されている看板等について放置禁止区域図は記載がされていない。放置禁止区域のエリアについて世田谷区の了解をいただいていない時点でのお話は控えさせていただきたい。

 

【A委員】

 放置禁止区域は告示しないと利用者がここは乗り捨てできないとか分かるようにオープンにするべきだと思うがそうではないのか。

 

【事務局】

 喜多見駅周辺の放置禁止区域内にある看板には放置禁止区域図は表記されていない。

 

【C委員】

 それだと利用者がこの場所は放置禁止であることが分からないのではないか。

 

【A委員】

 喜多見駅については、世田谷区と狛江市がきちんと歩調を合わせてやるべきと思うが、それをしても世田谷区は区域をオープンにしないのか、そうした調整が世田谷区とできていないのか。

 

【事務局】

 今の段階では世田谷区と調整はできていない。

 

【会長】

 世田谷区の考えとしては放置禁止区域を何メートルにしているのか。

 

【事務局】

 確認ができていない。

 

【会長】

 そこは調べておいたほうが良い。行政法からいうと公表しないと効果がない。警告を発しないで即時撤去できるというシステムだから、あらかじめ区域が公示されていないと行政手続きが進められないのではないかと思う。

 

【H委員】

 世田谷区と連携してやっていかないといけないと思う。

 

【A委員】

 会長がお話されたように、こうした行政手続きで強制撤去して不利益処分をするわけだから、通常は聴聞であるとかオープンにしなければ不利益処分をすることはできない。

 

【C委員】

 世田谷区でこのような会議の委員をしているが、そのときも諮問してオープンにしてやっていると思う。世田谷区は放置禁止区域を広げようとしているが、そのときには審議会にかけてやっている。

 

【会長】

 感想だが、全国で放置自転車が100万台以上(50台というくくりでカウントしている)から今では6万台ぐらいに減ってきている。そこからさらに放置自転車を限りなくゼロにもって行きたいとすると、現在放置が多いところに重点を絞るというのは、全国的に見ても大きな試金石になると感じる。駅前の美観や安全対策に寄与したいということは十分あり得ることだと思う。世田谷区とも打ち合わせをしながら進めてもらいたい。

 

【B委員】

 放置禁止区域を縮小することによって懸念されることは、範囲外における放置自転車が多くなることで割れ窓理論ではないが規範意識の低い人が自転車を置き始めて治安が悪くなっていく。一例として電車を乗り過ごした人が近くにある自転車を盗難してしまう、そうしたことが懸念される。区域を縮小することによって監視員が削減されることがあるのか。現状を維持できるのであれば提案をしたいが、200メートルを最重点区域のようにして警戒レベルを上げつつ即時撤去とし、その最重点区域の範囲を越えた区域は今までどおり放置禁止区域を維持するということも考えてみてはどうか。

 

【会長】

 東京都全体(市区町村を含めて)では放置対策に何百億という予算を使っている。これをいかに減らすかということが課題になっている。放置自転車が減ってきている中で放置対策も合理的な範囲で選択と集中という流れはある。それを踏まえて市でどのように考えるかだと思う。

  

【事務局】

 予算のことになるが、現行をみながら予算の削減も検討に入れるべきと思うが、放置禁止区域を縮小することで皆さんが懸念されるリスクは考えられるので、人員を端的に削減していくという考えは持っていない。先ほどの割れ窓理論については、10年前に狛江駅周辺に1,000台近く放置自転車があったときはどこに置いても良いだろうということから、禁止区域外にもたくさん放置があった。当時は職員も総出で撤去を行ない予算額もかなり多かった。放置禁止区域を縮小することがデメリットになる可能性はあるが、区域以外のところについては業務量が減る分だけ他の地域を確認できるということを想定している。あえてデメリットとして表記すると、このようなことが想定されるとして明記したものある。

 

【A委員】

 B委員の意見はすごく良いと感じた。放置禁止区域は500メートルをそのままにして、特別放置禁止区域という色を定めなくても仕事の進め方で監視指導員を駅前に集中的にやることで、現行の放置禁止区域を維持していくことでも良いのではないか。同じ喜多見駅で世田谷区は放置禁止区域を広げる考えがあり、一方の狛江市は区域を縮小するとなるとバランスがとれない。

 

【事務局】

 放置禁止区域を縮小するとかしないということよりも、現行の放置禁止区域が道路の形態にあっていないことからも見直しの必要が出てきている。当該道路は資料2-1にある市役所の西側にある道路になる。この道路を禁止区域に入れないと、現行の放置禁止区域と整合性が合わず、放置があったときに撤去ができない状態になる。

 

【H委員】

 議題2の方向性は決めていただきたい。

 

【会長】

 いろいろな意見が出たが方向性としては重点的に取り組むということについては、皆さん異論はないと思う。区域の外側についてどのように扱うかということだが、放置禁止区域を縮小して区域の外側に対して別途対策を考えるということで、いずれにしても区域の外側を無視しない。どのように扱うのかについては事務局で答申案をまとめていただきたい。そして次回提案をしてもらい意見をいただくということでよろしいか。

 

-------------------------異議なし----------------------

 

【会長】

 これで協議会を終了します。