第6回狛江市生物多様性地域戦略策定検討部会(令和元年7月4日会議録要旨)
1 日時 | 令和元年8月26日(月曜日)午前10時00分~11時40分 |
2 場所 | 狛江市役所4階 特別会議室 |
3 出席者 | 部会長 葉山 嘉一
職務代理 杉本 一正 部会員 白井 真一 白井 和恵 小川 保 竹本 久士 篠 清治 由井 敏雄 幸野 智恵 環境政策課長 植木 崇晴 事務局 環境政策課水と緑の係係長 海老原 悠輔 環境政策課水と緑の係主事 丸山 雄規 環境政策課水と緑の係主事 石濱 愛子 |
4 欠席者 |
川﨑 貴志 馬場 健司 |
5 議題 | 1 開会
2 審議事項 (1)戦略の構成について (2)内容の変更等について (3)戦略の進め方について 3 その他 (1)次回の日程について (2)その他 |
6 資料 | 資料1 狛江市生物多様性地域戦略(たたき案)
参考資料1 第5回狛江市生物多様性地域戦略策定検討部会議事録(要旨) |
7 会議の結果 | |
1.開会
2.審議事項 (1)戦略の構成について ○事務局 資料1の構成について説明 ○部会長 意見があれば挙げていただきたい。戦略を進めていく上での手順についても、これでよろしいか。また、文章も充実しているが、市民の方に、この内容でわかってもらえるか考えていただければと思う。 <異議なし> (2)内容の変更等について ○事務局 資料1の内容の変更等について説明 ○部会長 短期目標に掲げている緑被率は、緑の基本計画で確定した数値と整合をとって入れている。P40、41は前回ご意見いただいた内容を反映した形に変更された。P44の指標種のタヌキの写真が白黒で姿が鮮明でないが、この写真を使うのか。 ○部会員 写りが鮮明な狛江市で撮ったタヌキの写真を持っている。見てもらって問題がなければ、使っていただいて構わない。 ○部会員 諸団体の皆さまが狛江市で撮影した写真をお持ちであれば使わせて頂けるとよいのではないか。 ○部会長 事務局には団体の方々に情報を収集していただき、狛江市で撮影された写真を活用してほしい。 ○事務局 お願いする。 ○部会長 P48の取組項目等の変更点について、変更した理由を補足して説明いただきたい。 ○事務局 施策テーマ1の①-1は、多摩川と野川に限定されていたものを、範囲を広げる形に変更した。河川だけでなく、公園の池といった止水環境も含めたほうがよいという意見を汲んでいる。次に、施策テーマ1の②については、制度等を使って面での自然を守るといった項目に的を絞る形に変更した。そのため、狛江弁財天池特別緑地保全地区の保全等の維持管理の項目はテーマ2に含むこととした。 ○部会長 このような整理の仕方であるがいかがか。 ○部会員 施策テーマ1の②-1と②-2をまとめてしまってはいかがか。制度による取組と基金による取組は似たものであると感じる。 ○事務局 その2つの違いとして、「制度」は他の主体と連携して行う可能性もあり、市の土地になるとは限らない。一方、基金では土地の購入を含めた自然を確保する方法である。基金を制度と同じ項目に入れると、存在が薄れてしまう。 ○部会員 ②-1の制度は「保全」で、②-2の基金は「自然の確保」ということか。中身は理解したが文字にするとわかりにくい。基金は制度の1つといったイメージがある。 ○事務局 表現を工夫する。 ○部会員 制度は「既存の緑の保全」、基金は「新規の緑の確保」といった理解でよいのか。 ○事務局 そうとは言い切れない。両方含まれる場合もある。 ○部会長 制度はお金を使わず、基金はお金を使うといったことではないか。 ○事務局 厳密に言うと、制度でもお金を使う場合がある。制度と基金の大きな違いは、土地を買い取るかといったところである。 ○部会長 施策テーマ1の③は農地の保全の進め方についてかと思うが、説明をいただきたい。 ○事務局 ③-1の元々の名称は「農地の保全と活用」であったが、「活用」は不必要でないかという意見があった。しかし、具体性に欠けるため、防災や環境保全型農業など様々な取組を通じて、農地の価値を高めるといった意味を込めて、「多面的活用による農地の保全」と表現した。また、③-2は「市民交流」を「地域連携」に変更している。 ○部会員 ③-1の「多面的な活用」は防災等に関連していることが予想できるが、③-2の「地域連携」は漠然としていてよくわからないと感じる。 ○事務局 「地域連携」とは市民はもちろん、市民だけでなくもっと広い範囲で様々な主体と連携することを意味している。 ○部会員 説明をされれば理解できるが、ないと理解が難しい。その表現ではたどり着けない。 ○部会長 その項目の具体的な取組はP52に記載されている。そちらを見れば内容について確認することができる。内容についてはいかがか。 ○部会員 取組③-2について、「市民農園・体験農園の取組を推進し…」とあるが、「推進」といった言葉は、適当でないと思う。農家にとって、一番の優先事項は耕作である。体験農園等は、耕作されなくなった土地を荒れ地にせず、空き地として活かすために行っている経緯がある。 ○部会長 その下の項目、「援農ボランティアの育成をはかり…」と順番を入れ替えるのがよい。 ○部会員 加えて、「推進」を「利用」に変更した方がよい。 ○部会長 71頁について、実施場所は、「多摩川等」でなく、「多摩川・野川等」にした方がよいのではないか。 ○事務局 野川を表記しなかったのは今後、野川にて改修工事が行われる予定があるためである。状況を見ながらプロジェクトを進める必要がある。 ○部会員 多摩川について書かれた、P28の3行目について、「夏期はコアジサシやサギ類が見られ…」となっているが、サギ類は通年いるものも多く、後に記載されたコサギとも表現がかぶってしまう。多摩川で夏期によく見られる鳥といえばツバメかと思うが、「サギ類」を「ツバメ等」に変更してはいかがか。 ○部会長 多摩川でサギ類とはどの種類がいるのか。 ○部会員 ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ等がいる。また、ササゴイも現れることもあるが、まれである。 ○部会長 コサギはいつでも見られるのか。 ○部会員 通年おり、数も多い。 ○部会長 それでは「サギ類」は「ツバメ等」に変更することとする。 ○部会員 P26の農地の多い地域の説明について、課題に「農地が年々減少し…」とあるが、なぜ減少しているのか理由を入れてほしい。土地を売り飛ばしているわけでなく、相続や後継者の問題がある。 ○事務局 修正、追記を行う。 ○部会長 この戦略を読んで、農業をやろうと思ってくれるといいと思う。 ○部会員 また、食害について「外来種のハクビシンが生息し…」とあるが、本当はカラスも入れてほしい。ハクビシンとカラスは現実に大きな問題になっている。対策のため、農家は網の中で仕事をしている。 ○部会員 ぜひカラスも入れるべきだと思う。しかし、巣を落とせばよいということではない。 ○部会長 単にカラスと入れるのではなく、在来種という言葉をいれるのはどうか。外来種だけでなく在来種でも食害の問題が起こっている。ヒヨドリなども大きな問題になっている。 ○部会員 現状では、電気柵がないとトウモロコシが作れないほど、ひどい問題になっている。 ○部会員 多摩川では以前、堰でコアジサシが産卵し、毎年ヒナが巣立っていたが、カラスが卵などを食べてしまうせいで巣立てなくなった。 ○部会長 自然界のバランスは難しく、チョウゲンボウが飛来している地域では、コアジサシが産卵しなくなるといった事例もある。 ○事務局 カラスの食害について、修正、追記する。 ○部会長 食害について解説している部分はあるのか。 ○事務局 P55の取組②-2にて、農作物被害について触れているが、それとは別にコラムなどで解説を行いたいと思う。 ○部会員 P44の指標種について、ヒグラシとナナフシを追加してほしい。水辺の指標種と比べて、まちなかの指標種の数が少なく感じる。ヒグラシは近年減少しているため、この種を確認できることは良好な自然の指標になると考える。また、鳴き声もわかりやすくその風情を楽しめる。ナナフシは、生け垣や庭など、比較的小さな自然でも見ることができるが、やはり近年減少している。見て楽しく、子どもにも人気があると思う。植物もタチツボスミレやカントウタンポポ、多摩川のワレモコウなどいれるべきだと考えているので、将来的には検討してほしい。 ○部会長 指標種は、地域の自然の良好さを指し示す種であり、アンブレラ種になる可能性もある。そのため、生態系ピラミッドの下位に位置する植物は、指標種には適さないと考える。ヒグラシ、ナナフシの2種を追加すること自体は、事務局としては可能なのか。 ○事務局 可能である。 ○部会長 私は川崎市や稲城市で、生物多様性地域戦略の策定に関わったが、指標種にナナフシは入ったことがない。大変面白いと思う。ヒグラシも風情があってよい。 ○部会長 指標種に、ヒグラシとナナフシを追加することでよいか。 <異議無し>
○事務局 庁内検討委員会にて、いただいた意見について説明させていただく。テーマ2の①について「持続可能な維持管理」という言い回しはおかしいのではないかという意見が出た。そのため、「自然拠点における暮らしと調和した維持管理の推進」に項目名を変更したいと考えているがいかがか。 ○部会員 自然拠点という言葉は、限定的になってしまっているように感じる。 ○部会員 自然拠点では、生け垣等の民有地は含まれないのではないか。 ○部会長 街路樹等も自然拠点になるのかなど、あいまいである。 ○部会員 テーマ2の名称に「調和」という言葉が入っている。取組項目は調和するための取組であり、取組名に「調和」を入れる必要はないのではないか。 ○部会員 維持管理の推進自体が、「調和」であると思う。 ○事務局 表現等を検討し、修正する。
(3)戦略の進め方について ○事務局 資料1の該当部分について説明 ○部会長 見直しをして、さらに高めていくといったPDCAサイクルである。P79に示されたものが概念的なものである。P81の図ではこの概念がどう組み込まれているのかが見えてこない。 ○部会員 P79のPDCAサイクルは、P81において「定期ローリング」と表現されていると感じた。推進体制はP80の内容を簡単な図にしたものが適当なのではないか。 ○部会長 ぱっと見たとき、P79~81の3ページがわかりづらい。 ○事務局 P81で表しているものは、P79における大きな円のPDCAサイクルであり、これは市のPDCAサイクルである。その他にも各主体でPDCAサイクルを行ってほしいと考えている。 ○部会員 この章は、P81ありきの内容だが、その前にP79の内容が入ってくるためわかりづらいのではないか。順番を逆にしたらどうか。 ○事務局 市だけでなく、各主体が協働して戦略を進めていくことを強調したく、この順番としている。 ○部会長 環境基本計画、環境保全実施計画との関連性はどうなっているのか。 ○事務局 環境基本計画のもとに、生物多様性戦略がぶら下がる形で策定される。環境保全実施計画は、環境基本計画の具体的な実施事項が説明されるものであり、今後、生物多様性戦略も反映される。 ○部会長 P81の矢印だけではその関係性がよくわからないので、図を作成するなど、わかりやすくする必要がある。 ○部会員 環境実施計画自体の説明も加えるべきであると思う。 ○部会長 今出た意見をベースに、練り直していただきたい。 ○事務局 検討、修正する。 ○部会長 その他に、修正点があればいただきたい。 ○部会員 P18にもタヌキの写真があるが、指標種のページ同様、差し替えた方がよい。 ○部会員 P44頁のアブラコウモリの写真も鮮明ではない。誰かお持ちではないか。 ○部会員 夕方飛んでいるのは見るが、止まっているのは見たことがない。 ○部会長 特定の家に30~40頭ほどいる。壁面をササッと上ってしまうので、写真を撮るのは大変である。下に糞が落ちているので、注意していればねぐらが見つかる。夕方、ねぐらの前で立っているとどんどん出てくる。 ○部会員 P59の狛江高校が、県立になっているので修正していただきたい。 ○事務局 修正する。
3.その他 (1)次回の日程について ○事務局 10月3日(木曜日)または10月4日(金曜日)の午前10時からを予定しているが、ご都合はいかがか。 〈意見なし〉
○事務局 それでは、本日の欠席者の予定を調整してから、後日連絡する。
(2)その他 ○部会長 その他、部会員から何かあるか。 〈意見なし〉
○部会長 それでは、本日はこれで閉会とする。
|