ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症
ヒトパピローマウイルス(HPV)は多くの人が感染し、そしてその一部が子宮頸がん等を発症します。100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%は、HPV16・18型感染が原因とされています。
HPVに感染しても、多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年~数十年かけて前がん状態を経て子宮頸がんを発症します。子宮頸がんは国内で年間約11,000人が発症し、年間約2,900人が死亡すると推定されています。
ワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診によって前がん病変を早期発見し早期に治療することが大切です。
HPVワクチン
種類 | 防ぐことのできるHPVの種類 |
2価ワクチン(サーバリックス) | HPV16型、18型 |
4価ワクチン(ガーダシル) | HPV16型、18型、6型、11型 |
9価ワクチン(シルガード9) | HPV16型、18型、6型、11型、31型、33型、45型、52型、58型 |
主な副反応
・局所反応:注射部位の痛み(83~98%)、発赤(30~85%)、腫脹(25~81%)など
・全身反応:軽度の発熱(3~6%)、倦怠感など
※その他、副反応が疑われる症状として、重篤な症状(アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎など)の報告が0.05~0.07%あります。
定期接種対象者の方へ
対象者
12歳になる年度初日から16歳になる年度末日までの女子(小学校6年生から高校1年生相当)
標準接種年齢:13歳となる年度の1年間(中学1年生相当)
予診票等の送付スケジュール
年度 | 一斉送付対象者 | 送付時期 |
---|---|---|
令和6年度 |
中学校1年生と高校1年生 |
令和6年5月下旬に送付 |
- 令和6年度に小学校6年生の方、狛江市に転入された方で予診票をお持ちでない方で接種を希望する方は、予診票を送付しますので、予診票申込みフォームまたは健康推進課にご連絡ください。
積極的勧奨を差し控えていた時期に接種機会を逃した方へ
積極的勧奨を差し控えていた期間(平成25年~令和3年)に接種機会を逃した方を対象に、キャッチアップ接種を実施しています。
対象者
平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性(令和6年度に高校2年生から27歳になる女性)
キャッチアップ接種の実施期間
令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間
※3月末までに1回でも接種した方を対象に、1年間有効期間が延長される予定
予診票等の送付スケジュール
令和6年度は、未接種の方へ、ご案内を令和6年6月下旬に送付しています。
接種を希望の方は予診票を送付しますので、予診票申込みフォームまたは健康推進課へご連絡ください。
接種方法
狛江市予防接種実施医療機関に掲載されている医療機関に予約の上、予診票と母子健康手帳を医療機関へご持参ください。
※協定市・区以外の市外医療機関での接種を考えている方は別の手続きが必要です。詳しくは、「子どもの定期予防接種(市外の医療機関での接種を希望する方へ) 」のページをご覧ください。
接種スケジュールについて(接種間隔と回数)
- <サーバリックス(2価)> 計3回接種
1カ月以上の間隔をあけて2回接種後、1回目の接種から5カ月以上かつ2回目の接種から2カ月半以上空けて3回目を接種
(標準的には、1カ月以上の間隔をあけて2回接種後、1回目の接種から6カ月以上の間隔を空けて3回目を接種) - <ガーダシル(4価)> 計3回接種
1カ月以上の間隔をあけて2回接種後、2回目の接種から3カ月以上の間隔を空けて3回目を接種
(標準的には、2カ月以上の間隔をあけて2回接種後、1回目の接種から6カ月以上の間隔を空けて3回目を接種) - <シルガード9(9価)> 計2回または3回接種
シルガード9のみ、接種開始年齢と接種間隔によって、接種回数が異なります。
1回目の接種時年齢 | 接種回数 | 接種スケジュール |
---|---|---|
小学校6年生 |
2回または3回 |
1回目から6カ月の間隔(少なくとも5カ月以上)を空けて2回目を接種(2回で完了) |
15歳以上 |
3回 |
1回目から2カ月の間隔(少なくとも1カ月以上)をあけて2回目を接種し、 |
接種にあたってのご注意
接種による有効性が副反応のリスクを上回ることが確認されましたが、すべての予防接種には、効果とリスクが存在します。
予防接種を受けるにあたっては、かかりつけ医と相談するなど、その有効性と接種による副反応のリスクをご本人、保護者とも十分に理解した上で受けるようにしてください。
HPVワクチンを自費で接種された方に対する接種費用の助成(償還払い制度)
HPVワクチンの積極的な勧奨を差し控えていた期間に定期予防接種の接種機会を逃し、定期予防接種の接種期限(16歳になる年度(高校1年相当)の年度末)を過ぎてから、令和4年3月31日までに自費で接種を受けた方への償還払いについては、「償還払い制度」のページをご覧ください。
参考情報(厚生労働省)
- ヒトパピローマウイルス感染症 ~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(外部リンク)
- 小学校6年~高校1年生相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)(外部リンク)
- 小学校6年~高校1年生相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)(外部リンク)
- ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ ~キャッチアップ接種のご案内~(外部リンク)
- キャッチアップ接種リーフレット(外部リンク)
HPVワクチン接種に関する相談窓口(厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口)
電話番号
03-5656-8246
受付日時
平日9時~17時(土・日曜日、祝日、年末年始は除く)
HPVワクチン接種を見送った方へ
HPVワクチン接種を見送った方は、以下の点に留意してください。
- 20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう。検診により子宮頸がんを早期発見することができれば、子宮の部分切除等の治療により、がんによる死亡を防ぐことができます。
- 狛江市では、20歳以上の女性の方を対象として、子宮頸がん検診(2年に1回)を市内医療機関または東京都予防医学協会で実施しています(予約制)。