令和5年度予算案の概要

 令和5年度一般会計予算案は、316億2,000万円、前年度比3億円、1.0%増となり、下水道事業会計を除いた特別会計の総額は179億5,719万円となりました。

 歳入では、市民税が、給与所得の増などにより増額しています。税連動交付金は、個人消費や輸入額、企業収益が堅調に推移することを見込み、地方消費税交付金や法人事業税交付金などが増額しています。普通交付税は、国税収入が過去最大を更新していることなどにより増額しており、財源不足が改善したことで、臨時財政対策債は、制度創設以来、最少額となっています。
 歳出では、新型コロナウイルス感染症対策としてのワクチン接種は、引き続き、一人ひとりに寄り添った接種体制を継続します。結婚支援では、多摩マッチングプロジェクトによる新たな出会いの場の創出や、議場結婚式事業。妊娠・出産支援では、市の独自支援2万円を加えた出産・子育て応援給付金。子育て支援では、給食の質を維持するための食材料費高騰分の支援や、多子世帯の負担を軽減するため、市立小・中学校在籍の第3子目以降の小・中学校給食費を無償化、学童クラブの待機児対策、都制度と連携した高校生等医療費助成制度など、結婚・妊娠・出産・子育ての各ステージを支え、発展させる施策の充実を図る予算としました。

一般会計歳入

歳入
区分 令和5年度当初予算額 令和4年度当初予算額 増減額

市税

131億1,919万円

128億5,522万円

2億6,397万円

国庫支出金

56億2,807万円

55億8,461万円

4,346万円

都支出金

54億3,373万円

52億1,237万円

2億2,136万円

譲与税・交付金

26億5,249万円

22億9,836万円

3億5,413万円

地方交付税

24億9,000万円

23億2,000万円

1億7,000万円

使用料および手数料

5億4,891万円

5億4,018万円

873万円

市債

4億6,860万円

11億3,980万円

△6億7,120万円

繰入金

2億2,475万円

4億3,614万円

△2億1,139万円

その他

10億5,426万円

9億3,332万円

1億2,094万円

合計

316億2,000万円

313億2,000万円

3億円

 市税は、個人市民税の増などにより前年度比2億6,397万円の増。
 市債は、建設事業債や財源不足の改善による臨時財政対策債の減などにより、前年度比6億7,120万円の減。
 譲与税・交付金は、個人消費や輸入額、企業収益において堅調な動きが見込まれることから地方消費税交付金や法人事業税交付金の増などにより前年度比3億5,413万円の増。

一般会計歳出(款別)

歳出(款別)
区分 令和5年度当初予算額 令和4年度当初予算額 増減額

民生費

169億5,734万円

163億987万円

6億4,747万円

教育費

35億4,225万円

41億5,676万円

△6億1,451万円

総務費

28億3,277万円

29億96万円

△6,819万円

衛生費

27億8,065万円

24億3,139万円

3億4,926万円

土木費

22億3,883万円

21億1,120万円

1億2,763万円

公債費

15億6,081万円

16億7,146万円

△1億1,065万円

消防費

11億8,884万円

12億6,604万円

△7,720万円

その他

5億1,851万円

4億7,232万円

4,619万円

合計

316億2,000万円

313億2,000万円

3億円

 民生費は、多摩川保育園の改築に伴う保育所等整備事業補助金、認知症高齢者グループホーム整備促進事業補助金、国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療の各特別会計への繰出金の増などにより前年度比6億4,747万円の増。
 教育費は、GIGAスクール構想の推進のための情報教育推進費や市民ホールのリニューアルに伴う指定管理業務の平年化などの増があるものの、市民ホール改修工事や第五小学校校舎外部建具改修工事の完了などにより、前年度比6億1,451万円の減。
 衛生費は、令和5年4月から開始するプラスチック類ごみの分別回収に伴う処理費や出産・子育て応援交付金などの増により前年度比3億4,926万円の増。
 土木費は、調布都市計画道路3・4・16号線(電中研前)の道路整備工事や(仮称)駒井公園の整備に伴う用地取得、狛江駅周辺の快適な空間づくりのための道路改良工事などにより前年度比1億2,763万円の増。
 その他は、狛江・多摩川花火大会事業助成金などにより前年度比4,619万円の増。

普通会計歳出(性質別)

歳出(性質別)
区分 令和5年度当初予算額 令和4年度当初予算額 増減額

扶助費

99億3,266万円

99億1,137万円

2,129万円

物件費

63億4,359万円

59億4,404万円

3億9,955万円

人件費

50億2,603万円

49億786万円

1億1,817万円

補助費等

36億8,230万円

36億2,817万円

5,413万円

繰出金

35億3,874万円

32億8,205万円

2億5,669万円

公債費

15億6,081万円

16億7,146万円

△1億1,065万円

普通建設事業費

13億6,630万円

18億1,406万円

△4億4,776万円

その他

1億536万円

9,461万円

1,075万円

合計

315億5,579万円

312億5,362万円

3億217万円

※令和5年度純計控除額6,421万円、令和4年度純計控除額6,638万円

 扶助費は、高校生等医療費助成制度の都制度への移行、義務教育就学児医療費助成金の所得制限撤廃通年化(小学校3~6年生)、保育所等児童運営費の増などにより前年度比2,129万円の増。
 物件費は、令和5年4月より開始するプラスチック類ごみの分別回収に伴う各委託費や各公共施設等の光熱費の増、3D都市モデル整備・ユースケース作成、GIGAスクール構想による端末の更新などにより前年度比3億9,955万円の増。
 人件費は、共済組合市負担金や、会計年度任用職員報酬の増などにより前年度比1億1,817万円の増。
 普通建設事業費は、多摩川保育園の改築補助、調布都市計画道路3・4・16号線整備費(電中研前・岩戸北区間)、(仮称)駒井公園整備事業、狛江駅周辺の快適な空間づくり事業、認知症高齢者グループホーム整備補助などを実施。

市民1人あたり換算額

市民:82,749人(令和5年1月1日現在)

一般会計予算額316億2,000万円を市民1人あたりに換算すると、予算額は38万2,000円になります。

民生費

20万5,000円

社会福祉や高齢者福祉、児童福祉などに関する経費

教育費

4万3,000円

学校教育や文化・スポーツ振興などの社会教育に関する経費

総務費

3万4,000円

総務管理、税務、戸籍、選挙、統計などに関する経費

衛生費

3万4,000円

予防接種や健康診査などの保健衛生や清掃に関する経費

土木費

2万7,000円

道路や公園などの整備や維持管理に関する経費

公債費

1万9,000円

借り入れた市債の返済に関する経費

消防費

1万4,000円

消防や災害対策などに関する経費

その他支出

6,000円

議会運営や商工農業振興、消費者行政などに関する経費