自然にはさまざまな生きものが生息しています。どの生きものも生態系を構成する重要な構成員です。
自然が多い狛江では生息する生きものの種類も多く、注意が必要な生きものに遭遇することもあるでしょう。
予め、生きものの生息場所や活動時期、行動特性、対処法を知っておき、遭遇した時に適切な対処ができるようにしましょう。

生きものとその対処

ヘビ

ヘビは市で駆除や捕獲等は行っていません。しばらくするとヘビは餌を求めて別の場所に移動していきます。本来は臆病な生きものなので、ヘビを見かけても刺激を与えないでそっとしておきましょう。近づくとかまれる危険があります。
また、アオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ、タカチホヘビ、ヒバカリ、シロマダラ、ヤマカガシ、ニホンマムシの8種のヘビについては、それぞれ絶滅危惧種等として東京都レッドリストに指定されています。

ヤマカガシについて

毒があり、触れると咬まれる危険がありますので、むやみに近づかないようにしましょう。
全長が60cm~120cm。
体色は地域によって異なりますが関東地方では体側面に赤色と黒色の斑紋が交互に入ります。 また、ウロコの質感が少しくすんで、ザラザラした感じに見えます(アオダイショウやシマヘビはツヤがあり滑らか)。性質は一般的には大人しいとされていますが、中には攻撃的な個体もいます。
対策としては他のヘビと同様で、下記の通りです。

ヘビを刺激しないために

むやみに 薮や木の穴、石の陰などに手足を入れないようにしましょう。刺激を与えると、驚いて攻撃的になる可能性があります。

ヘビを寄せ付けないために

ヘビを寄せ付けないようにするには、以下の方法が有効です。

  • ネズミなど、ヘビの餌となるものを駆除する。
  • ヘビは外敵から身を守れる場所を好むため、ヘビの巣となりそうな場所の草刈りをしたり、やわらかい土の穴や木の根元の隙間を埋めたりする。
  • 人家への侵入は穴や隙間を埋め、塀などを設置することで防ぐ。
どうしてもヘビを追い払ったり、駆除したりしたい場合は

 ヘビが家の中に入ったなど、どうしても追い払いたい場合は、むやみに近づかないで、以下の方法を行うのが有効です。

  • 忌避剤を散布する。
  • 距離をとり、長い棒で追い払う。

 なお、どうしても駆除したい場合は、駆除業者へご相談ください。駆除料金は有料となります。

マムシやヤマカガシに噛まれたら

 以下の行動をとってください。

  • 噛まれた時間と、噛んだヘビの種類を確認する(治療に必要な情報ですので、できれば写真を撮るなどヘビの特徴をよく覚えてください) 。
  • 傷病者を安静にさせる(体を動かすと毒が回りやすくなります)。
  • 噛まれた場所より心臓側を布などで縛り、噛まれた場所は心臓より高い位置にならないようにする。
  • 処置を行っている間に救急要請(119番通報)を行う。
    ※毒を吸い出す処置もありますが、口腔内に傷のある人や素人はやめてください。  

ハチ

市ではハチの駆除や捕獲等を行っていません(スズメバチの巣の撤去は市に依頼することが可能な場合がありますので、「Q.ハチの巣はどのように処理すればいいですか?」のページをご覧ください)。

ハチは、花の受粉をし、種類によっては毛虫などを食べる益虫です。本来はむやみに人を刺す生きものではありません。ハチが攻撃的になり人を刺すことがあるのは”巣の安全が脅かされたとき”です。巣に対する防衛本能が非常に強い生きものなのです。

ハチを刺激しないために

ハチの巣に接近しないようにするのが一番です。むやみに 薮や木の穴、などに手足を入れないようにしましょう。※ハチの巣は木の上にできるイメージがありますが、地面の空洞につくる場合もあります。

ハチの巣の出入り口付近には、常に見張り役のハチがいます。スズメバチの場合は、人やそのほかの動物が巣に接近すると「カチカチ」と音を出して威嚇し、警告します。「これ以上近づいたら攻撃します」というハチからのメッセージなので、ゆっくり後ずさりし静かにその場を離れましょう。

ハチを寄せ付けないために

ハチを寄せ付けないようにするには、以下の方法が有効です。

  • ヘアスプレーや香水などはできる限りつけない(香水の香りやジュースのにおい、場合によってはお弁当のにおいなどもハチは感知し、寄ってくる習性があります)。
  • 樹液の出ている樹木は、保護材などで樹液が出ないようにする。
  • 日ごろから軒下、庭木、植え込み、戸袋の中を定期的に点検する(軒下や樹木などの雨風をしのげる場所に巣を作ります)。
家に巣をつくられてしまった場合

スズメバチの巣の撤去は市に依頼することが可能な場合があります。「Q.ハチの巣はどのように処理すればいいですか?」のページを参照し、ご対応ください。

どうしてもハチを追い払ったり、駆除したりしたい場合は

 ハチが家の中に入ったなどどうしても追い払いたい場合は、たたいたりむやみに近づかないで以下の方法を行うのが有効です。

  • 明るい方角の窓や戸を開けてハチが出ていくのを待つ(ハチは明るい方へ向かう性質があります)。
ハチに刺されたら

ハチに刺されたら、針を除去し、すぐに吸引器で毒を除きます。患部を冷やし、抗ヒスタミン軟こうを塗りましょう。
アレルギー反応の可能性や、ひどくはれたり、じん麻しん・めまい・吐き気・息苦しいなどの症状があったら、すぐに医師の診察を受けましょう。

※過去にハチに刺された場合、身体が過剰反応する場合もあります。事前に被害経験を調べておきましょう。

 

かぶれる植物

動物ではなく植物が人の危険になる場合もあります。ヤマウルシ、ヌルデ、プリムラオブコニカ、銀杏の実、ハゼノキなどいくつか、かぶれなどの炎症の原因になる植物があります。

かぶれないために

かぶれないようにするには、以下の方法が有効です。

  • 草むらに入るときなどは、長袖長ズボンで、首筋や頭は帽子やバンダナで保護し、肌の露出が最小限にする。
  • 事前に自分ののアレルギーや体質をよく知り、あらかじめ危険がある植物をチェックして、触れないようにする(植物のかぶれは、季節の差や個人差があります)。
植物の接触が原因で、かぶれなどの症状がでてしまったら

何の植物によってかぶれたか確認し、病院で治療を受けましょう。