小池邦夫のうちあけ話(10) 絵手紙のひと

始動 「銀花」機に雑誌の連載、郵便局で教室

《6万枚の肉筆の絵手紙を綴じ込んだ季刊「銀花」春号が、1979年2月に発売。「小池邦夫の絵手紙文学」として29ページの特集を組んで紹介される》
 感激でした。初めて「絵手紙」という言葉が活字になったわけですから。当時はまだ、大きな話題にはならなかったけど、永六輔さんから発売翌日にはがきが届いた。文面は「逢いたかった人に 逢えた!」。短い言葉に心をつかまれました。「『銀花』は僕にとって、出来事ではなく、事件でした」。約30年後に「銀花」の絵手紙を集めた本には、こんな文章を添えてくれた。うれしかったな。長く交流が続きました。
 永さんの推薦で、80年にNHKのバラエティー番組「テレビファソラシド」にゲスト出演し、進行役の永さんに「はがきは僕のステージだ」と話しました。翌年にはNHKの「女性手帳」にも出ましたね。
 この頃から、ぽつぽつと仕事の依頼が舞い込み始めます。雑誌に「絵手紙講座」を、月刊タウン誌「銀座百点」にも、著名人に宛てた「絵のある手紙」を連載しました。

《81年夏、狛江郵便局で全国初の「親子絵手紙教室」が開かれ、指導にあたる》
 当時、絵手紙をめぐる話題が新聞に載る機会が増えていました。一方、雑誌「クロワッサン」で僕が「ラクチンに手紙を書こう」と提案し、若い女性らによる「手紙ごっこの会」もできた頃でした。
 教室は僕が住む地元の郵便局員から頼まれ、90人に手ほどきしました。初めて筆を持ったような親子が、うれしそうに取り組む姿に感動しました。これをきっかけに毎年、狛江郵便局が教室や講座を開きます。
 85年には、東京中央郵便局で「絵手紙のすすめ教室」の講師を務めました。480人の定員を大幅に超える応募があり、3日間連続の開催で合わせて約千人に講演しました。
 実は、僕は人前では緊張して本来の絵が描けないんです。だから、実演は妻の恭子や弟子の女性たちに任せました。僕は「集中しろ」とか号令をかけるだけ。でも、参加した人たちは帰る時にみんな喜々とした表情なんです。もしかしたら、絵手紙は世の中を動かすかもしれないぞ――。期待で胸が膨らみました。

 次回は絵手紙愛好者の全国組織・日本絵手紙協会創設の話を。

(聞き手 元新聞記者・佐藤清孝)

 


みんなのむいから夕涼み

日程

8月26日(土曜日)午後5時~7時30分(荒天中止)

内容

「みんなのむいから民家園」実行委員会によるイベント第1弾。音楽や飲食を楽しみながら、古民家園で晩夏の夕暮れを過ごしませんか。

夕涼み音楽会

時間

午後5時30分から

出演

ストロベリームーン(児玉裕子・大塚眞理子)、中尾成克(ハモニカ演奏)、和やす子
※園内では、ビール・ソフトドリンク・おつまみ類・駄菓子などの販売あり。

会場・問い合わせ

むいから民家園 電話(3489)8981(開園時間午前9時30分~午後4時30分、月曜日休園)

 


狛江市民まつり協賛金品募集

 市民まつりは、多くの企業・団体、市民の皆さんのご協力により実施しています。実行委員会では、皆さんにとって楽しい市民まつりとなるよう運営・企画をしていますので、ご協力をお願いいたします。

協賛金

1口5,000円(協賛品については定価相当額に換算)
※協賛者名をパンフレット・協賛看板へ掲載します。

申し込み・問い合わせ

9月29日(金曜日)までに、窓口または専用フォームで狛江市民まつり実行委員会事務局(地域活性課コミュニティ文化係)へ。

 


エコルマホール主催公演

♪エコルマホール開館25+3周年記念企画&ベートーヴェン生誕250+3年周年記念企画
~ベートーヴェンをたたえて~ 山崎伸子 ベートーヴェン・チェロ作品全曲演奏会

日程・曲目
  • 11月23日(祝日)午後2時開演(1時15分開場)
    ソナタ第1番・第4番、モーツァルト「魔笛」の主題による12の変奏曲、ソナタ第3番
  • 11月26日(日曜日)午後2時開演(1時15分開場)
    ソナタ第2番、ヘンデル「マカベスのユダ」の主題による12の変奏曲、ソナタ第5番、他
出演

山崎伸子(チェロ)、津田裕也(ピアノ)

チケット
  • 1回券
    全席指定3,000円
    ※倶楽部E発売は9月8日(金曜日)から、一般発売は9月14日(木曜日)から
  • 2公演セット券
    全席指定5,000円(期間限定販売。全2公演同一席で鑑賞可)
    ※倶楽部E発売は8月18日(金曜日)~9月3日(日曜日)、一般発売は8月24日(木曜日)~9月3日(日曜日)
チケット取り扱い

エコルマホール窓口(午前9時~午後7時。発売初日は電話・ネット予約のみ。窓口販売は発売日翌日から)

問い合わせ

一般財団法人狛江市文化振興事業団 電話(3430)4106(火曜日休館)