1 日時 令和2年3月6日金曜日 午後1時30分~2時
2 場所 市役所 4階特別会議室
3 出席者

会長   松原俊雄(市長)
委員 佐藤 正志、千葉 眞理、鈴木 晃子、有馬 守一(教育委員会)

事務局  髙橋良典(企画財政部長兼子育て・教育支援複合施設準備室長)、田部井 則人(政策室長)、小嶺 大進(教育部理事兼指導室長)、上田 智弘(教育部長)、宗像 秀樹(学校教育課長)、白鳥 幹明(社会教育課長)、安江 真人(公民館長)、西田 久美子(図書館長)

4 欠席者 熊谷委員
5 議題
  • 協議・調整事項
    第3期狛江市教育振興基本計画案について
     
  • 報告事項
    なし
6 提出資料  第3回総合教育会議資料.pdf [8,860KB] 
7 会議の結果

  

 

会長 これより,平成31年度第3回狛江市総合教育会議を開会します。まず,冒頭に新型コロナウイルス対   策について報告させていただきます。

日本国内における新型コロナウイルスの感染拡大に伴い,狛江市では,2月20日に私を本部長に「狛江市新型コロナウイルス感染症対策本部」を立ち上げ,これまで5回の対策本部会議を開催し,東京都の対策方針を参考にしつつ,市主催の行事等について,3月15日(日曜日)までの中止または縮小を決定し,市立小中学校については,国の要請に基づき,3月2日(月曜日)から3月25日(水曜日)までの間,臨時休校とすることを決定しております。また,保育園・学童クラブは原則開所し,保護者の負担軽減のため,教育委員会の協力により,学童クラブに入所している児童の昼食を学校で提供することとしています。詳細については,本会議後に開催される定例教育委員会において,教育部長から学校や所管施設の対応等について改めて報告させますが,今後の感染拡大を最小限に防ぎ,国内の流行を早期に終息させるため,先週末から2週間程度,後1週間程度になりますが,この期間が極めて重要な時期であり,市民の皆さんの安心・安全を第一に考えての決断であります。

今後も引き続き感染拡大防止に向けて,国や東京都,関係機関等と緊密に連携し,全力で取り組んでまいりたいと思います。

以上,新型コロナウイルス感染症対策に臨む姿勢を含めて報告とさせていただきます。

それでは会議を進めます。はじめに本日の議事及び出席者について,事務局から説明お願いします。

             

学校教育課長 本日の会議につきましては,協議・調整事項1件,「第3期狛江市教育振興基本計画案について」,を予定しております。

こちらは,狛江市教育振興基本計画改定検討委員会委員長より,答申のあった第3期狛江市教育振興基本計画案について,協議をお願いするものでございます。次に,本日の出席者でございますが,熊谷委員から欠席のご連絡をいただいております。また事務局として,市企画財政部から,高橋企画財政部長と田部井政策室長が,教育委員会教育部から上田教育部長,小嶺教育部理事兼指導室長,白鳥社会教育課長,安江公民館長,西田図書館長,学校教育課長のわたくし宗像以下,学校教育課職員が出席しております。事務局からの説明は,以上です。

             

会長 事務局の説明が終わりましたので,議事を進めます。

それでは,『協議・調整事項(1)第3期狛江市教育振興基本計画案について』,事務局から説明をお願いします。

             

教育部長   『協議・調整事項(1)第3期狛江市教育振興基本計画案について』,説明いたします。資料2をご覧ください。

本件につきましては,教育長から狛江市教育振興基本計画改定検討委員会に諮問し,検討を行ってまいりました。前回第2回の会議で協議させていただきましたパブリックコメント実施後,2回の会議を開催し,2月20日に最終答申として,第3期狛江市教育振興基本計画案が提出されましたので,協議を求めるものです。計画案は,パブリックコメントの結果や教育委員会定例会,市長部局からのご意見等を踏まえ,骨子案を加筆・修正しています。主な変更点といたしましては,P4からP6に「第2期計画の進捗状況」,「狛江市の教育を取り巻く現状」,「今後の課題」を追記するとともに,各基本方針記載の部分に,それぞれ各施策を盛り込んだ説明を追記し,またP29,施策展開の方向性の図書館の部分を,パブリックコメントの意見を踏まえ,修正しております。

本計画案につきましては,地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1条の3に規定する狛江市の教育分野における総合的な施策大綱としての位置づけも持ちますので,総合教育会議において,協議を求めるものです。

説明は,以上です。

             

会長 それでは,本件について,質疑・意見交換を行いたいと思います。何かご質問・ご意見がありましたら,よろしくお願いいたします。

             

佐藤委員 3月に発行された『ガクチキ』には,狛江の文化財,特に狛江の古墳が特集され,新たに開園する古墳公園が紹介されていました。古墳を広く市民に公開していくのは,狛江の歴史を市民に理解していただくために重要なことです。しかし一方で,基本計画のP5に文化財の保管・展示場所の現状が書かれています。これは教育委員会でもずっと話題になっていることですが,特に発掘された様々な文化財等が旧狛江第四小学校の校舎に眠っている状態です。それらを有効に活用することで,狛江の歴史を広く理解していただき,これからの狛江市を担っていく子どもたちを育てるための重要な教材になると思っております。文化財等の保管・展示場所についてぜひご検討いただきたく,何かお考えがありましたら,お聞かせください。

             

社会教育課長 文化財の展示・収蔵施設の確保について,検討を進める必要があるということで,市の基本計画案に入っております。狛江市は歴史があり,狛江の文化もしっかりありますので,それらを後世につないでいくため,また子どもたちの学習の場として整備していく必要があると考えております。いただいたご意見について,私どもの意見も方向性は同じであります。

             

佐藤委員 狛江のみではなく,多摩川流域地域の文化財として捉えて,世田谷等近隣地区との連携も検討した方がよいではないかと考えております。

             

鈴木委員 新型コロナウイルスが発生してから,教育振興基本計画についても見え方が違ってきた部分があります。子どもたちが学習する「環境」についてです。現在,学校で学習する前提で行われてきた対面授業の実施が難しくなっている状況にあります。普段であれば学校の設備について,雨漏りや暗さが気になる教室があり,学習できる環境を整えることは本当に大事であります。それに加えて,新型コロナウイルス感染症を受けて,自宅にいる子どもたちの学習をサポートするために,P25のGIGA構想に基づき,学習環境が整備されていくことが今後の教育の中で大きなポイントになっていくと思います。映像を通して自宅でも学習できれば,こういった緊急事態でも,ある程度の学習をカバーできます。現状では各自の自宅の端末を使用するという課題がありますが,少しでも自宅で学校の授業のような形で配信できる仕組みが整っていれば,今後災害だけではなく,不登校等の場合でも対応できるのではないかと思います。予算はかかりますが,学習環境の整備について,個々に応じた遠隔学習の環境整備と,安全で過ごせる場所としての校舎の環境整備をきちんと考えなければいけないと思います。

             

市長 コロナ禍における子どもたちの学びは課題の一つと捉えています。GIGAスクール構想等を踏まえ,ICTの機器等の環境整備を進めているところです。また不登校の対策の一つとしても検討できると思います。実施計画の段階で,ぜひまたご意見をいただければと思います。

             

佐藤委員 GIGAスクール構想を進めていくためには,1人1台の端末が必要になり,その後更新も必要なため,非常に予算がかかります。しかしこれからの時代には必要であると思います。端末を活用しながらの学習活動は東京都内の学校で行われています。

狛江の現在の端末の配置状況を教えてください。

             

小嶺理事 ICT機器については,現在,小・中学校ともに各学校にタブレット端末を80台ずつ設置しております。特別支援学級も各10台ずつ配置しています。現状の配置台数は近隣地区に比べると比較的に多いと捉えております。学習自体もICT機器を使って,特にプログラミング教育推進校である狛江第五小学校は大きな成果を挙げています。GIGAスクール構想の1人1台端末については,大きな予算が必要なことから,国や都の補助金も活用しながら,更新等も含めた経費及び整備計画等を検討していきたいと思っております。

             

佐藤委員 GIGAスクール構想を具現化するために,狛江第五小学校はプログラミング教育推進校として指定されていますが,どの程度具体的な政策を整えられるのか,その有効性はどうなのか,具体的にどのような指導をしているのか等,実践的な検討が必要ではないかと思っております。それに関しては指定が終わっても,検討していく必要があり,ぜひ全面的な応援をいただければと思います。

             

会長 教育振興基本計画に基づき,実施計画等を踏まえて,検討・対応していきたいと思います。他にありますでしょうか。

             

千葉委員 狛江の街のイメージとして,現在,絵手紙が使われています。今後歴史公園として古墳等が整備されていく中で,古墳のある街という街のイメージづくりも進めていただきたいと思います。

GIGAスクールはこれから学校が進むべき方向性だと思います。小・中学校の時期において,実際に先生方や友達と触れ合って,自分自身が体験をして,色々なことを学んでいくためには,学校という場所が大事です。今後ICT機器を使って自分自身で色々なことを学んでいいけるように,ICT機器と学べる環境を整備していただきたいです。また,新型コロナウイルス感染症や災害等が起こった時,先生方から子どもたち一人ひとりに,メッセージを届けられる仕組みがあれば,子どもたちを安心させることができるのではないかと感じました。

 海外のようにICTが進む一方で,自然の中で自分たちの本当の力を育てるという考え方もあります。狛江市の教育の方向や目標として,こういう子どもたちを育てるために,こういった施策を行っていくというお考えがあれば,教えていただきたい。

             

会長 まず歴史について,狛江の歴史・文化を知り,市民と共有し学べる機会となるようなまちづくりを今後も進めていきたいと考えています。また市民のみならず,市外の方にも狛江の歴史を知っていただけるように市が狛江の魅力をPRすることも大切なことだと思っております。基本計画等に基づき,しっかり対応していきたいと思っております。

GIGAスクール構想について,ICTはこれから進歩していきます。一度整備すれば終わりではなく,滞りなくしっかり対応していきたいと考えています。子どもたちが,実社会で生活する上でも重要なスキルになりますので,子どもの学び方,環境整備も大切ですので,いろいろなご意見をいただきながら,対応していきたいと考えております。

             

教育長 この教育振興基本計画は良く出来ている計画であると実感しております。去年から今年にかけて,台風19号の被害に続き,新型コロナウイルスの対応に狛江のみならず全国一丸となって頑張っているところです。本計画では,生涯に渡って生きて働く力の育成の施策の方向性として,P17に災害や事故等の発生・対処の理解等安全教育の推進が挙げられています。その事業例の中に自助・共助・公助等の災害対応の力をしっかり子どもたちにつけていきたいという内容があります。関係者一同でそれを充実していかなければなりません。合わせて校舎修繕等についてはこれから大きな改修の計画もありますので,昨今の災害への対応の中で得られた教訓や改善点についても,検討していく必要があると感じております。特に狛江市では多摩川の水害を踏まえ学校の土地をかさ上げするなどの対応を取っていると思いますが,今回の災害を踏まえるとより一層避難所としての安全性の確保が求められます。5年間の基本計画ではありますが,10年,20年の長いスパンを視野に入れて出来るところは改修等の際に取り組んでいく必要があると考えております。

             

会長 災害対応と,これからの学校の整備は,適正に計画に基づいて行っていきたいと思っております。

             

佐藤委員 P5学校施設整備について,経年劣化等による必要な改修・修繕が書かれています。経年劣化等による改修・修繕は当然必要ですが,そういった応急措置という形ではなく,子どもたちにとってより良い教育環境を整えていくという視点からの改修も考えていく必要があると思います。

             

会長 ご意見有難うございます。経年劣化による必要な改修・修繕に加え,建替えや大規模改修等が必要になります。いただきました点につきましても大規模改修の中で対応していくということになると思います。よろしくお願いいたします。

具体的な施策等については,教育振興基本計画ではなく,計画策定後,作成する実施計画の中で整理していきます。いただいたご意見はそちらの中で対応していきますので,よろしくお願いします。それでは,この計画案を承認することとします。

それでは,これで本件を終了します。

その他事務局の方からありますか。

             

事務局 特に連絡事項等はありません。

             

会長 それでは,他に案件がないようですので,これで平成31年度第3回狛江市総合教育会議を閉会します。