日本各地で「ヒアリ」が発見されたとの報告がありました。

 平成29年5月に兵庫県尼崎市で「特定外来生物」であるヒアリが、国内で初めて発見されました。
 当該ヒアリは、中国・広東省広州市の南沙港から出航した貨物船内のコンテナ(1個)の内部から見つかっています。その後、神戸港、名古屋港、大阪港でも確認されています。
 また、7月3日に東京港大井ふ頭のコンテナ内において発見されたアリ1匹について、7月6日にヒアリと確認されました。 
 さらに、環境省は7月7日、東京港大井ふ頭に保管されていた空のコンテナから少なくとも100匹以上のヒアリが見つかったと発表しました。
 これまでのところ、ヒアリに刺された等の健康被害は発生しておりません。東京都では、侵入監視を実施して、早期発見・早期駆除により定着前の根絶を図っています。

 「ヒアリ」の生態について

【原産地】 南米

【日本での状況】 国内未定着

【生息】 亜熱帯~暖温帯に生息し、草地など比較的開けた環境を好みます。土で直径25~60cm、高さ15~50cmのドーム状のアリ塚を作ります。

【特徴】 体長は2.5~6mm程度、体色は主に赤茶色の有毒のアリです。お尻にある毒針で刺します。

 「ヒアリ」のに刺された時の影響 

【症状】 ヒアリは、攻撃性が強く、刺されると、アルカロイド系の強い毒による痛みやかゆみ、発熱、じんましん、場合によってはアナフィラキシー症状を引き起こします。

【対応】 もしも刺されてしまった場合、すみやかに医療機関にご相談ください。

参考

「気をつけて!危険な外来生物 ~ヒアリ~」東京都環境局作成

「ストップ・ザ・ヒアリ」環境省作成