多摩川慕情 狛江の四季

冬晴れの富士 『野の画人』の写生帳 甦る田園風景

 茅葺屋根のそばで色づく柿の実、川端で大根やゴボウを洗う大勢の人々、白鷺が舞う田んぼ……。
 狛江市が村や町だった昭和20年代~30年代。画帳と矢立(筆と墨壺を組み合わせた筆記用具)を携え、狛江周辺を毎日のように写生して歩く老人がいた。日本画家の丸山永畝である。
 終の住処となった狛江で、田畑の広がる農村風景や多摩川などの自然を力強い筆遣いでスケッチし、膨大な写生帳を残した。好んで描いた情景の一つが、自宅からも見えた「冬晴れの富士」だ。
 永畝は長野県上諏訪町(現・諏訪市)の生まれ。20歳で上京し、花鳥画の大家・荒木寛畝に師事。帝展で初入選するが、その後は官展から身を引き、「野の画人」として、自らが思うままに表現できる「写生道」を貫いた。
 狛江に移ったのは1951(昭和26)年。永畝が64歳の時だ。長男の督雄さんら家族と、岩戸北の新居で暮らした。早朝から写生に出かけ、昼頃に帰宅。午後は素描に顔彩で色づけするのが日課に。62(昭和37)年に75歳で亡くなるまでの約11年間、写生ざんまいの日々を送った。
 自宅に残された写生帳は和綴じ仕立てで、300冊を超える。明治から半世紀にわたり約2万点にのぼる。描いた日付や大まかな場所が書き込まれたスケッチが多い。
 督雄さんから2004年に写生帳の寄託(現在は寄贈)を受けた世田谷区立郷土資料館が、全てのスケッチを1年以上かけて写真に収めてデータ化する一方、06年に原画展を開催した。
 これに先立ち、05年に狛江駅前の泉の森会館で開かれたスケッチ展で、狛江で描かれた約1200点が初公開された。当時の田園風景が生き生きとした筆致でよみがえり、8日間で約1千人が来場する反響があった。
 督雄さんの長女・長塚令子さん(69)は、データ化された約2万点のスケッチを見て驚嘆した。「よくこれだけ描いたなと信じられなかった」。9歳まで一緒に暮らした祖父との記憶はかすんでいるが、画家としてのパワーに圧倒された。
 「祖父の絵を少しでも知ってもらえれば」と08年に永畝のホームページを開設。コツコツと更新しながら、7年がかりで制作年や写生場所などを細かく分類した計約5千点を掲載している。
 このうち、「狛江・富士を望む風景」として約50点を公開。雪をかぶる富士を背景にした農村風景が郷愁を誘う。令子さんは「祖父の絵を通して昔の狛江の姿を追体験してほしい」と話す。
 名声や権威を求めずひたすら自分の信ずる道を歩いた永畝。その写生画は、忖度や効率主義が幅をきかす今の世で、一服の清涼剤である。

佐藤清孝(元新聞記者)

 

令和4年度狛江市プレミアム付商品券 こまチケ2次販売

 狛江市商工会が発行するプレミアム付商品券「こまチケ」の2次販売を先着順で行います。こまチケはスマートフォン等にインストールしたアプリを使用したデジタル商品券です。
 詳細は、こまチケ特設サイトをご覧ください。
特設サイト

販売開始日

12月11日(日曜日)午前10時から(なくなり次第終了)

プレミアム率

30%

販売単位

1,000円単位で購入上限額(25,000円)まで購入できます。

購入方法

現金(セブン銀行ATM)またはクレジットカード(本人認証サービス(3Dセキュア)に登録済みのもの)
※すべての加盟店で使える共通券(全体額の60%)と大型店以外の加盟店で使える限定券(全体額の約40%)のセット販売です。

購入方法

これまでにこまチケを購入したことがある方

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※アカウントの作成は2次販売開始前でも行うことができます。

問い合わせ

こまチケ利用者向けコールセンター フリーダイヤル0120(111)164(12月29日~令和5年1月3日を除く午前9時~午後5時)

 

12月の市民相談

相談名 開催日・時間  相談員 申し込み等
法律相談 毎週月・木曜日
午前9時~午後0時10分
弁護士 事前予約制
(相談日の1週間前から秘書広報室で受け付け)
人権身の上相談 15日(木曜日)
午後1時~4時
人権擁護委員 事前予約制
(1日(木曜日)から秘書広報室で受け付け。
空きがあれば当日も受け付けます)
※夜間相談は相談当日の午後4時まで受け付け。
※行政相談は14日(水曜日)午後4時まで受け付け。
※通訳を希望する方はご相談ください。
行政相談 16日(金曜日)
午後1時~4時10分
行政相談委員
交通事故相談 20日(火曜日)
午前9時30分~正午
弁護士
土地家屋調査
測量表示登記相談
22日(木曜日)
午後1時~4時10分
土地家屋調査士会
不動産取引相談 13日(火曜日)
午後1時~4時10分
宅地建物取引業協会
相続相談 6日(火曜日)・20日(火曜日)
午後1時~4時10分
行政書士会
調布支部 
夜間相談 13日(火曜日)
午後6時~7時50分
カウンセリング・心の相談 7日(水曜日)・21日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー
女性のためのカウンセリング  14日(水曜日)・28日(水曜日)
午前9時~正午
カウンセラー 
登記相談 12日(月曜日) 午後1時~4時10分 司法書士会
調布支部
 夜間相談 26日(月曜日)
午後6時~7時50分
労働相談 16日(金曜日)
午前9時~午後0時10分
社会保険労務士会
武蔵野支部
税務相談 8日(木曜日)
午後1時~4時10分
東京税理士会
武蔵府中支部
※会場は東京税理士会武蔵府中支部
毎週木曜日
午前10時~正午
午後1時~4時  
事前予約制
電話042(319)2825
消費生活相談 月~金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時
消費生活相談員 地域活性課へ
(午後3時まで受け付け)
更生保護相談 27日(火曜日)
午前10時~正午
午後1時~3時
保護司 第1市民相談室へ
難病者相談 16日(金曜日)
午後1時~4時
難病相談員 福祉総合相談窓口へ
介護保険苦情相談 7日(水曜日)・21日(水曜日)
午後1時~4時
介護保険苦情相談員
生活困窮の相談 月~金曜日
午前8時30分~午後5時
生活困窮者自立支援相談員 福祉総合相談窓口
こまYELLへ
こころの健康相談室 22日(木曜日)
午後1時30分~4時30分
精神科医師 事前予約制
(福祉相談課で受け付け)
ひとり親相談 月~金曜日
午前8時30分~正午
午後1時~5時
ひとり親家庭等専門相談員、
母子・父子自立支援員
事前予約制
(子ども政策課で受け付け)
婦人相談 婦人相談員
若者相談 13日(火曜日) 午前9時~正午 公認心理士等
28日(火曜日) 午後2時~5時
教育相談(電話相談) 月~金曜日
午前9時30分~午後5時15分 
教育相談員 教育支援センター
電話(3430)1411へ
健康相談 8日(木曜日)・22日(木曜日)
午前10時~正午
保健師、栄養士 直接2階フロアーへ
年金相談 毎週月・水・金曜日
午前9時~正午
午後1時~4時 
社会保険労務士 保険年金課へ
(午後3時30分まで受け付け)
シルバー人材センター入会相談  12日(月曜日)
午後1時~4時30分
狛江市シルバー人材センター
電話(3488)6735※電話予約制