相談事例

 「昔お世話になった」と言う人から突然、高齢の父に電話がかかってきました。「投資会社を立ち上げたのでファンドへ投資してほしい。絶対に損はさせない。世話になったお礼をしたいので、元本は保証する。必ずもうかり、毎月配当が得られる」と勧誘されました。信用できる話でしょうか。

アドバイス

 ファンドは多くの人から資金を募り、それを元手に事業や債券、株、社債、仮想通貨などへ投資を行い、得られた収益を出資者に分配する仕組みです。「金融商品取引法」では、ファンドへの出資を募ったり、投資運用を行う者に対して、原則として登録が義務付けられています。登録の有無は金融庁ホームページで「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」から確認ができます。
 登録があっても、業者の信用性を公的機関が調査したものではありません。
 「必ずもうかる」「絶対に損はさせない」などの問題勧誘である断定的判断の提供が行われたら、絶対に契約をしないことが大切です。仕組みがよく分からないまま契約をするのは危険です。曖昧な返事をしていると、勧誘が長引き断りにくくなるので、早めに断りましょう。断っている人に対しての再勧誘は法規制があり、禁止されています。相談者には問題点を説明し、注意をするように伝えました。また、断っても勧誘が続く場合は、再度の相談を勧めました。
 心配なことがあれば、消費生活センターへ。

〔問い合わせ〕地域活性課地域振興係