埼玉県八潮市の道路陥没事故を踏まえ、国土交通省より令和7年3月18日付けで「下水道管路の全国特別重点調査について(依頼)」事務連絡がありました。

 調査内容は、平成6年度以前に設置された内径2,000㎜以上の下水道管路の緊急調査であり、その中でも大規模陥没につながる要素と事故時の影響度の観点から優先的に調査すべき箇所を優先実施個所として、令和7年8月までに調査を行いました。その結果が国土交通省より令和7年9月17日に公表されましたので、その結果の詳細についてご報告いたします。

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下水道管路全国特別重点調査(優先実施箇所)の概要

調査対象

 平成6年度以前に設置された口径2,000㎜以上の下水道管で、以下のいずれかに該当する箇所。

  1. 埼玉県八潮市の道路陥没現場と類似の構造・地盤条件の箇所
  2. 管路の腐食しやすい箇所
  3. 陥没履歴があり交通への影響が大きい箇所
  4. 沈砂池の堆積土砂が顕著に増加した処理場・ポンプ場につながる管路

※狛江市においては、2(管路の腐食しやすい箇所)のみ該当箇所があります。

調査内容

潜行目視調査、路面空洞調査

調査結果

緊急度Ⅰ(劣化の進行状況として悪い結果):管路への侵入水が1箇所確認されました。

緊急度Ⅱ(緊急度Ⅰの次に悪い結果)   :管路の腐食が見受けられる箇所が25mありました。

※いずれも路面下に空洞はありませんでした。 

今後の対応について

 定期的に巡視を行いつつ、緊急度Ⅰについては1年以内に、緊急度Ⅱについては5年以内に補修を行います。

 また、優先実施箇所以外の対象管路については、令和8年2月末までに調査を行っていきます。