相談事例

 2週間前に銀行の定期預金が満期になり、銀行窓口に行きました。銀行の担当者に「すぐに使う予定がないお金なら良い商品がある。相続税対策にもなる」と勧められました。説明された内容はよく分かりませんでしたが、元本保証でいつでも解約可能と思い、銀行を信用していたので契約しました。後日、自宅に生命保険会社から証書等の入った封書が届き、外貨建て生命保険を契約していたことに気が付きました。今すぐ解約して定期預金にしたいです。

アドバイス

 平成19年12月に保険商品の銀行窓口販売が全面解禁され、銀行では、預金だけではなく生命保険や投資信託などの金融商品も販売されています。定期預金の満期手続きのタイミングで、商品の勧誘を受けることがあるため、次の点に注意しましょう。

  • 銀行は保険の販売代理店であり、契約先は保険会社になります。預金とは違う商品であると認識しましょう。
  • 外貨建ての保険は、通貨の交換時の手数料負担や外国為替市場の状況により損失が生じる可能性があります。またクーリング・オフしても、為替交換手数料負担や為替差損が生じる場合もあります。リスクの説明を受け確認しましょう。
  • 興味を持ってもすぐには契約せず、資料等を持ち帰って冷静に判断しましょう。家族等に相談することも大切です。理解できない契約内容があれば、書類への署名や押印はやめましょう。

 今回の事例では、相談者はリスクがあり不安との理由で、手数料や為替リスクを確認して解約する事にしました。
 心配なことがあれば、消費生活センターへ。
〔問い合わせ〕地域活性課地域振興係