令和3年度上半期の財政状況

 市の財政の実態を広く正しく理解していただくため、年2回(6月・12月)財政状況を公表しています。
 今回は、令和3年度上半期(9月30日現在)の執行状況についてお知らせします。
 令和3年度一般会計の当初予算額は303億2,000万円でした。その後、6回の補正により21億2,700万1千円を増額して、繰越事業分の4億7,426万円を含めた予算現額は329億2,126万1千円となっています。
 収入済額は159億8,143万円で、予算現額に対し48.5の収入率となっています。
 支出済額は133億5,429万5千円で、予算現額に対し40.6%の執行率になっています。
 なお、一般会計予算、各特別会計予算および下水道事業会計予算の執行状況は表1、表2の通りです。

〔問い合わせ〕
一般会計予算、各特別会計予算について:財政課
下水道事業会計について:下水道課

表1 一般会計予算および特別会計予算の執行状況(9月30日現在)
区分 歳入・歳出予算現額 収入済額 支出済額 収入率
(%)
執行率
(%)
会計 当初予算 補正額 繰越分 合計
一般会計 303億2,000万円 21億2,700万
1千円
4億7,426万円 329億2,126万
1千円
159億8,143万円 133億5,429万
5千円
48.5 40.6
特別会計合計 166億2,524万
6千円
3億447万4千円 0円 169億2,972万円 78億3,152万
7千円
64億8,348万
8千円
46.3 38.3
  国民健康保険
特別会計
74億1,645万
6千円
4,963万7千円 0円 74億6,609万
3千円
33億2,551万円 28億4,665万
4千円
44.5 38.1
  後期高齢者医療
特別会計
20億7,498万
9千円
919万円 0円 20億8,417万
9千円
9億7,046万
2千円
7億1,059万
6千円
46.6 34.1
  介護保険
特別会計
69億9,462万
1千円
2億4,564万
7千円
0円 72億4,026万
8千円
35億1,767万
9千円
28億2,084万
6千円
48.6 39.0
  駐車場事業
特別会計
1億3,918万円 0円 0円 1億3,918万円 1,787万6千円 1億539万2千円 12.8 75.7
  合計 469億4,524万
6千円
24億3,147万
5千円
4億7,426万円 498億5,098万
1千円
238億1,295万
7千円
198億3,778万
3千円
47.8 39.8

 

表2 公営企業会計予算の執行状況(9月30日現在)
下水道事業会計   収入 支出
予算現額 執行額 執行率(%) 予算現額 執行額 執行率(%)
収益的収支 14億5,677万1千円 4億1,793万6千円 28.7 13億9,603万4千円 2億4,367万8千円 17.5
資本的収支 6億1,430万7千円 2億5,277万4千円 41.1 7億7,019万7千円 4億2,467万円 55.1

 

 

中期財政計画(令和3年度ローリング版)を策定しました

 中期財政計画は、財政の健全性を確保するとともに、財政運営等の目標・指針とするために策定したものです。計画期間は3カ年ですが、策定後の状況の変化に対応するため、毎年度見直しを行い、計画期間を1年延伸することとしています。令和2年度決算等の結果を踏まえて見直しを行い、令和4年度から令和6年度までを計画期間とする中期財政計画(令和3年度ローリング版)を策定しました。
 「中期財政計画(令和3年度ローリング版)」は、財政課窓口で1部20円で頒布している他、市ホームページからもご覧になれます。
〔問い合わせ〕財政課

今後3カ年の財政見通し

 令和4年度から令和6年度までの財政見通しは、市税収入は増加傾向としていますが、新型コロナウイルス感染症の影響による景気の不透明感が続き、見通しは難しく、令和2年度決算額までの回復には時間がかかる見込みです。高齢化の進展や新型コロナウイルス感染症の影響などによる社会保障費の増、GIGAスクール構想などによる物件費の増や小・中学校、エコルマホール、市民センター等の大規模改修等による投資的経費の増加により、3年間で累計5億4,200万円の収支不足が見込まれます。この収支不足を解消するために、各事業において見直しを行い、歳出を抑制しなければなりません。

財政規律(基準)と令和2年度の結果

 規律ある財政運営を行うため、3つの財政規律(基準)を設定しています。令和2年度は、設定した3つの財政規律(基準)に基づいた財政運営を行っています。

(1)決算剰余金の2分の1以上を積み立て

 一般会計決算の実質収支額の2分の1以上を翌年度までに基金に積み立てるよう努めます。

平成31年度実質収支額×2分の1

4億5,279万3千円

令和2年度基金積立額合計

6億1,579万5千円

財政調整基金等への積み立てで、実質収支額(決算剰余金)の2分の1以上の積み立てを行っています。

 (2)連結負債残高を維持

連結ベースでの負債残高について、前年度数値を上回らないように努めます。

平成31年度連結負債残高

277億8,256万4千円

令和2年度連結負債残高

271億7,375万9千円

市債の借入額を元金償還額以内に抑制したことなどにより、前年度比で6億880万5千円(2.2%)減少しました。

※連結ベースでの負債とは、一般会計、特別会計および一部事務組合等の負債を合計したものとします。

(3)市債発行額(事業債・臨時財政対策債)の基準

事業債発行額は3カ年平均で8億円以内にするとともに、臨時財政対策債は発行の抑制に努め、各年度の市債発行額は元金償還額以内とするように努めます。

事業債 発行額 3カ年平均 6億4,650万円
平成30年度 7億580万円
平成31年度 7億6,210万円
令和2年度 4億7,160万円
元金償還額 6億9,147万6千円
事業債は、3カ年平均で8億円以内の発行となっています。
臨時財政対策債 発行額 7億円
発行可能額 8億7,491万5千円
臨時財政対策債は、発行可能額から1億7,491万5千円減額し、発行抑制に努めました。
市債 発行額 12億261万1千円
元金償還額 15億9,392万7千円
事業債・臨時財政対策債等を合わせた市債発行額は、市債元金償還額以内となっています。

※臨時財政対策債は、普通交付税の算定を通して自治体ごとに発行可能額が決められ、発行可能額以内であれば、財政状況に応じて発行額を独自に決めることができます。