1 日時

平成31年3月6日(水曜日)午前10時~11時30分

2 場所 狛江市役所 特別会議室
3 出席者

部会長    葉山 嘉一
職務代理   杉本 一正
部会員    馬場 健司

       川﨑 貴志
       白井 真一
       白井 和恵
       小川 保
       竹本 久士
       篠  清治
       由井 敏雄

       幸野 智恵
       環境政策課長 植木 崇晴
事務局    環境政策課水と緑の係長 大久保 正紀
       環境政策課水と緑の係主任 海老原 悠輔
       環境政策課水と緑の係主事 丸山 雄規

4 欠席者 なし
5 議題

1 開会
2 報告事項
(1)市民及び小・中学生アンケートの実施結果について
3 審議事項
(1)目指す環境像について
(2)短期目標の設定について
(3)基本方針について
(4)中間答申について
(5)中間フォーラム企画(案)について
4 その他
(1)次回の日程について

(2)その他

6 資料

資料1 市民及び小・中学生用アンケートの実施結果
資料2 「狛江市生物多様性地域戦略」の目指す環境像(案)について
資料3 「狛江市生物多様性地域戦略」の短期目標の設定(案)について
資料4 「狛江市生物多様性地域戦略」の基本方針(案)について
参考資料1 第3回狛江市生物多様性地域戦略策定検討部会議事録 (要旨)
参考資料2 他地域における「生物多様性地域戦略」の枠組み例

7 会議の結果

1.開会
 

2.報告事項
(1)市民及び小・中学生アンケートの実施結果について

○事務局

 資料1について説明
○部会員

 P55の小・中学生アンケート問3①「あなたがよく行く「自然のある場所」はどこですか」について、選択肢で⑫西河原自然公園、⑬西河原公園とあるが、この2つの公園は隣接しており、子どもたちが違う公園として認識せずにアンケートに回答しているのではないか。⑦前原公園が他と大差をつけているが、2つの公園を足すと前原公園よりも多くなる。西河原公園の子どもたちの利用は、前原公園と同じくらいかそれよりも多い印象を持っている。また、西河原自然公園の利用はそれほど多くないと思われる。
○部会員  

 狛江弁財天池特別緑地保全地区について、「開放してほしい」等の回答があるが、狛江弁財天池特別緑地保全地区は泉龍寺及び半閉鎖的管理区域周りの遊歩道も含まれ、そのエリアは常時開放されている。また、半閉鎖的管理区域も月1回+α、10時~15時までは開放されており、他の特別緑地保全地区と比較しても開放度は高いのではないか。
 

3.審議事項
(1)目指す環境像について

○事務局

 資料2について説明
○部会員

 自然が持つ多様な機能を活用した取組みの例として「自然生態系を利用した防災・減災」が挙げられている。しかし、自然が持つ多様な機能は、防災・減災だけではない。そこで、「自然生態系を利用した環境保全・防災・減災・地域振興を図るなど・・・」とした方がよい。
○部会長

 よろしければ文言を変更するがいかがか。

〈異議なし〉

○部会員

 農地の相続問題や集合住宅を含めた庭や生垣の保全についての観点が欠けている。また、狛江市に特徴的な古墳についても言及されていない。どれも身近な自然を保全するために大変重要な観点であると思うので、取り入れてほしい。
○事務局

 市としても、農地の相続問題や庭や生垣の保全の観点は重要であると認識している。今後、関連計画との整合を図りながら、地域戦略に反映をしてきたい。この度、検討している目指す環境像については大枠の説明とし、言及すると細かくなってしまう手法等については、環境像の説明では触れず、施策等で記載していきたいと考えている。
○部会員

 資料2のP1右側上部に「地域、流域、世界まで~」とあるが、急に世界が出てきて意味がわかりにくい。この「世界」というのは、川が海に流れることを表現しているのか。
○事務局

 その通りである。ゴミ等が地域から河川によって海に流れ着き、世界に広がる等の問題がある。
○部会員

 それならば、「世界」ではなく「海」のほうがわかりやすいのではないか。
○部会員

 「世界」は規模が大きすぎると思う。地域の話題に重きを置いたほうが読みやすく理解しやすい。
○部会員

 P1右側下部の、「農地が多面的な機能を~」の文章について、一文が長く分かりづらいので、表現を見直してほしい。
○部会長

 2つの修正点に関していかがか。

〈異議なし〉

○部会長

 それでは2つの箇所を修正とする。

 

(2)短期目標の設定について
○事務局

 資料3について説明
○部会員

 短期目標①で掲げている3つの目標のうち、「緑視率」は生物多様性と直接的に関連するものではないので除外したほうがよいのではないか。また、現在は「緑被率」、「生物多様性」の意味を知っている市民の割合、の順番となっているが、「生物多様性地域戦略」としては市民への周知が1つの大きな目標である。緑被率は緑の基本計画における検討分野なので、①を「生物多様性」の意味を知っている市民の割合とし、②を緑被率、という順にしたほうがよいのではないか。
○部会員

 緑視率とは具体的にどういうものか。
○事務局

 緑被率は航空機等で上空から写真を撮り、その地域の緑を面積割合で評価したものである。ちなみに狛江市の緑被率は、H22年が26.05%、H30年は暫定24.32%となっている。緑視率は地域をメッシュで区切り、ポイント地点及び見る方向を決め、ポイント地点に立ったとき、視界にどれだけ緑が見えているかを算出、割合で表したものである。
○部会長

 緑被率は、どのような緑を緑として認識するか、例えば芝生はどうするかが枠組みとして決まっている。「緑視率」は人の認識に関する評価であり、生きものに直接関係する ものではないので除外したほうがよいのではないかとのことだがよろしいか。

〈異議なし〉

○部会員

 2つ目の提案である順番について、「生物多様性」の意味を知っている市民の割合を1番先に持ってくる必要はないと考える。生物多様性地域戦略は行政の目標であり、まずは行政として緑被率を確保するということが大事なのではないか。市民への周知も必要だが、順番が変わったことで、緑被率の優先度が下がるのは困る。
○部会長

 「「生物多様性」について認識されていないので周知する」ということと、「緑を維持あるいは増加させる」ということは、地域戦略にとって車の両輪であり、順番を変更したからといってどちらを優先するということではない。
○部会員

 私は部会員になるまで生物多様性についてよく知らなかった。市民が知ってからどう動くかで、結果的に緑被率も決まってくると考える。よって市民への周知は大事なことであり、「生物多様性」の意味を知っている市民の割合が先でよいかと思う。
○部会長

 順番を入れ替えるでよろしいか。

〈異議なし〉

○部会長

 短期目標②の指標種について、どの程度まで詰めればよいのか。
○事務局

 大枠を決定したいので、「指標種を設定する」ということについてご意見をいただきたい。具体的な指標種の種類等については、今後の会議で決定していくこととする。また、部会員から会議直前に指標種についての具体的な案を事前にいただいている。こちらの資料については会議後にお配りするので、次回の部会までにご確認いただきたい。
○部会員

 目標年次が2029年度となっているが、これについて前に説明はあったか。
○事務局

 前回の会議の中でご説明している。来年度(2019年度)策定予定のため、2020年度から2029年までの10年間を戦略の期間として設定している。

 

(3)基本方針について
○事務局

 資料4について説明
○部会長

 資料4の右側に施策例が記載されているが、あくまで例であり、本日は大枠である基本方針及び施策テーマの決定までとする。
○部会員

 2番目の基本方針について、「狛江の自然を活かす・伝える」となっているが、活かす、伝えるには「知る」ことも重要である。よって言葉を「狛江の自然を知る・伝える・活かす」にしてはいかがか。また、変更に従って、テーマ5「環境教育・自然体験の充実をはかる」を「自然を知る機会の充実をはかる」に変更、テーマ5の説明文において「体験機会や生涯学習・学校教育~」を「自然体験や生涯学習・学校教育~」へ変更とした方がよい。加えて、「知る・伝える・活かす」の順にするため、テーマ4をテーマ6に、テーマ5をテーマ4に、テーマ6をテーマ5に修正してはいかがか。

〈異議なし〉

○部会員

 テーマ1の説明文について「自然を地域の資源として~」の部分の「資源」を「宝」に変えてはどうか。「資源」だと使用、消費するイメージがあり、大切さが伝わらない可能性がある。「宝」であれば大切であるということが一言で伝わりやすい。
○部会員

 印象がよく、分かりやすいと思う。
○部会員

 似た言葉として「財産」はどうか。価値を生み出すイメージもある。
○部会長

 お子さんたちにも分かる言葉とすると、一語の方が分かりやすいか。
○部会員

 他の部分とのバランスを考えると、「宝」にするのはフォーカスが当たりすぎてしまうように感じる。しかし、「資源」には消費するイメージが確かにある。自然は貴重な資源であるのだが、資源という言葉が一体どこまで理解されているか。
○部会長

 行政の文書で、「財産」は見かけたことがあるが、「宝」というのは見かけたことはない。出た意見の中庸をとって「財産」にするのはいかがか。
○部会員

 その他の文章に「保全」「活用」などの文言がある中で、急に「宝」となるのはやはり違和感がある。「財産」でよいのではと思う。
○部会長

 それではテーマ1の説明文にある「資源」を「財産」に変更する。
○部会員

 テーマ5(前述の修正決定によりテーマ4に変更)の説明文に「狛江の自然フィールド」という言葉が出てくるが、「自然環境」とは意味が違うのか。ここで「フィールド」を使った意図や、言葉の定義を教えてほしい。
○事務局

 自然体験や生涯学習に使う場所ということで、ただの自然環境・空間ではなく「場」であることを強めようという意図があり「フィールド」という言葉を使った。言葉の意味には大きな違いがあるわけではない。
○部会長

 「フィールド」という言葉自体に違和感は覚えない。イメージの問題かと思う。教育現場ではどうか。
○部会員

 教育現場では「自然フィールド」という言葉は使っていない。主に「自然環境」と表現している。
○部会長

 言葉の意味に差がないので、分かりやすい「自然環境」に変更する。

 

(4)中間答申について
○事務局

 本会議審議内容と3月19日に予定している庁内検討委員会の内容を反映した戦略の将来像、基本方針等を3月28日の環境保全審議会に報告した後、市長に中間答申を行う。今後の修正については、スケジュールの都合上、葉山部会長および事務局にご一任いただきたい。ただ、中間答申の文書は皆さんにも郵送させていただきたいと考えている。
○部会長

 修正指示があった場合、再度策定検討部会で検討するには時間的余裕がないため、部会長および事務局に一任としていただきたい。
 
(5)中間フォーラム企画(案)について
○事務局

 資料5について説明
○部会長

 対象人数が30~50名となっているが、少し淋しいのではと思う。また、参加者にノベルティ等はあるのか。
○事務局

 市役所が開催するフォーラムは集客が難しく、30人集まれば多い方である。ノベルティについては検討したい。
○部会員

 グループワークは、何グループ位に分けて行うことを想定しているか。
○事務局

 30名と想定して、8名ほどのグループを3~4つ作って行うことを想定している。
○部会員

 緑の基本計画改定のワークショップは何名ほど参加したのか。
○事務局

 1回目は23~24名、2回目は27~28名であった。一度参加されると楽しいのか、再度来られる方もいらっしゃった。
○部会員

 「フォーラム」と「シンポジウム」に意味の違いはあるのか。
○事務局

 「フォーラム」を市からの情報、方向性が提示されていない状態での意見交換の場所と考えている。対して「シンポジウム」は提案を伝え、ある程度方向性が大きく決定している中での意見を聞く場として使い分けている。

 

4.その他
(1)次回の日程について

○事務局

 次回の策定検討部会は6月頃開催予定としている。まだ先の予定のため、近くなったら改めて日程調整をさせていただきたい。時間は今回同様、10時からで調整させていただきたいと考えている。
○部会長

 部会員から「指標種」について意見をいただいているので、次回までに各自確認・検討をしておいていただきたい。

(2)その他
○部会長

 その他、部会員から何かあるか。

〈意見なし〉

○部会長

 それでは、本日はこれで閉会とする。