第3回狛江市緑の基本計画改定検討委員会(平成30年12月19日会議録要旨)
1 日時 |
平成30年12月19日(水曜日)午後2時~4時 |
2 場所 | 防災センター302会議室 |
3 出席者 |
委員長 宮林 茂幸 副委員長 下嶋 聖 荒井 悟 |
4 欠席者 | なし |
5 議題 |
1 第2回検討委員会(視察)のふりかえり 2 狛江市の緑の現状について 3 市民及び小・中学生アンケート集計結果(速報値)について 4 現状と課題の方向性について 5 ワークショップについて 6 その他 |
6 資料 |
資料1-1 視察未実施地について 資料1-2 第2回検討委員会(視察)の主な意見 資料2 狛江市の緑の現状について 資料3-1 市民及び小・中学生アンケート結果について(概要) 資料3-2 市民アンケート集計結果(速報値) 資料3-3 小・中学生アンケート集計結果(速報値) 資料4 現状と課題の方向性 資料5 狛江市緑の基本計画改定 市民ワークショップについて 【参考資料】 狛江市の緑に関するアンケート調査 狛江市の自然に関するアンケート【小学生用】 狛江市の自然に関するアンケート【中学生用】 |
7 会議の結果 | |
(1)第2回検討委員会(視察)のふりかえり ○事務局 資料1-1、1-2について説明 (質問なし)
(2)狛江市の緑の現状について ○事務局 資料2について説明 ○委員 資料2の3ページ3接道部緑化の現況についてだが、接道総延長は道路両側と片側のどちらで考えたものか。また4緑視率の現況について、今回は78地点調査しているが、例で示されている和泉本町1-16付近の写真のようにおおむね見通しのよい地点、道の広がりがある地点で緑視率を調査しているという理解でよろしいか。奥行きがあまりない地点が含まれていると、それだけ緑の量が相対的に減ってしまう。 ○事務局 接道総延長は片道1本で考えたものである。また緑視率の調査については78地点のうち、73地点は市内全域をカバーするようにバランスよく配置している。ただし場所によっては奥行きのない場所もあるため、極力奥行きや広がりのある場所に調査地点をずらして調査している。残りの一部については駅周辺など、市民のアクセス性が高い所に調査地点を増やして調査した。 ○委員 4ページで北部・中部・南部に分けて緑の特徴を詳細に示してある。この資料はGISのデータで作成されていると思うが、ひとつひとつの緑地はポリゴン化されたデータで持っているか。 ○事務局 GISのデータで、ポリゴンで作成されている。 ○委員 後々細かな施策展開を検討する際の基礎データとなるので、総量と箇所だけではなく緑地の面積の度数分布を出しておくといいと思う。例えば、個々の緑地の面積は小さいが数がたくさんある場合と、個々の緑地の面積は大きいが数が少ない場合では見え方への評価は変わる。データを連続で出すのは難しいので、例えば50㎡ピッチで切って積み上げデータで示すか、カーネル指数や点パターン分析などで統計的に捉えられるとよいと思う。データを抽出した結果、もっと緑を連携するべきという施策の方向性が出てきた場合、今ここが空いているのでここに誘導したい、という展開にもできると思う。 ○委員長 データを精査してもうひとつ作っておくと、後々データを比較する時に大変便利になるということだが、分析は簡単にできるものなのか。 ○委員 ポリゴンデータを作っているのであれば難しい作業ではない。 ○事務局 技術的に可能かどうかの確認を含め、委託業者と協議して確認する。 ○委員 5ページの「目標値に対する現況」はほぼマイナス傾向だが、この中で伸ばせるとしたら行政が進めている公有地だと思う。また公有地についてだが、(2)公有地の緑化目標にあるとおり現況はマイナス傾向にあるが、(4)緑被率の目標では植栽地の公園分の面積が増えている。公園面積が増えたのに公有地の緑被率が減ったことについて、どのように捉えればよいか教えてほしい。 ○事務局 公園面積については、大規模開発が行われると一定規模の提供公園を整備していただくため、公園面積自体は増加する。しかしそれぞれの公園の緑被率は目標値ほど高くなく、それが積み重なり結果として緑被率は減少傾向にある。また、防災施設などを公園に設置したいという要望があること、また樹木は近隣との関係により強剪定しなければならない場合があるというような背景により、減少してしまったと分析している。 いずれにしても、公共施設内においては敷地内に色々な機能を期待されているため、新たな施設をつくる際に樹木が切られてしまったり、古木が台風等で倒木してしまうといった現状がある。 市庁舎については緑被率は増えてはいるが、あまり変化がない状況である。例えば消防団の施設などで小さなスペースにも低木を植えるといった努力をした結果、横ばいになっている。 道路については原因を把握できていないが、色々な機能の整備に伴い樹木が間引かれている可能性がある。 ○委員 資料2別紙の用語解説では緑視率、緑被率、緑地率の3つが示されている。公有地の緑化目標は緑被率を採用しており、たくさん樹木を植えて見た目をよくするという意味もあると思う。提供公園はあまり樹木が植えられていないという説明だったので、緑被率は上がらないが、緑地率には計上されることになる。今後計画を検討していくうえでバランスよく目標を立てる必要があり、どの指標を重視していくのかも議論の素材になると思う。また、公有地の緑化目標ですら達成が難しいという状況も考慮して、この先計画を考えていければよいと思う。 ○委員 3ページの緑視率について、緑被率が同程度の杉並区、武蔵野市と比べて、緑視率が低いのは残念である。今後も狛江市の緑被率が下がる可能性があるので、中和泉五丁目の写真のような箇所に対し、工夫や呼びかけをしていく必要があるかもしれない。まちづくり推進課では東京都の補助金を受けて「界わい緑化」を進めていた。補助金がなければ難しいのかもしれないが、商店街・商工会関連の事業者に緑化の協力をお願いすることも大事だと思う。武蔵野市では、200㎡以上の敷地では緑化計画書を提出し20%以上の緑化を図るなど、街全体が緑化に対する意識が高いと感じる。緑が人に与える影響を共有しながら、一般家庭だけでなく事業所にも協力していただけるよう、政策に巻き込んでいけるとよいと感じた。 ○委員長 狛江市は緑が多いと言うが、武蔵野市に比べると緑視率はかなり低く、緑が少ないイメージに見えると思う。市民に理解してもらい、緑が増えてくれば比率が高くなると思うので、市民参加の緑づくりに展開できる可能性もある。他市とこんなに緑視率に違いがあるということは具体的に公表していくとよいと思う。 ○委員 5ページの公園緑地の目標について、多摩川緑地公園の計画部分を含めないと、市民1人当たりの公園緑地面積がかなり変わってくるという説明があった。狛江市は緑に囲まれた街といわれている中で、市民1人当たりの公園緑地面積が1.54㎡というのはかなり少ない面積に感じる。公園緑地の目標ということではなく、例えば1人当たり都市公園の面積など、もう少し限定した書き方を検討してはどうか。 ○委員 都市公園で考えると1人当たり面積は増えるのか。 ○委員 面積は小さいままだと思うが、公園緑地面積という書き方だとこんなに緑に囲まれて暮らしていると感じるのに、実際は数値が低いと思われないか。23区は大規模な都立公園があり、1人当たり面積がもう少し高い所もあるかと思う。数値の現況はしっかり公表していかなければいけないし、公園化する場所もないというのが現状だとは思うが。 ○委員長 供用面積とはいえ、確かに公園緑地面積は低い。できればもう1つ括弧を加え、都市公園で1人当たり面積を計算するなどもう少し工夫してみるとよいと思う。 ○事務局 数値としては都市公園面積で算出しても1人当たり面積は大きく変わらないと思う。 ○委員 5ページについて、(2)公有地の緑化目標に対して現況が少ないことに驚いた。公有地なので多少なり増加するかと思ったが、特に小中学校の緑の現況が大きく減っている。何か原因があったのだとは思うが、もう少し意識して予算化して取り組むべきだと思う。公有地の緑化に十分に取り組めないようでは民有地に協力を求めるのは難しい。 ○委員 屋上緑化は計上されているのか。 ○事務局 緑被率で算出しているため、屋上緑化も含まれている。 ○委員 ほとんどの小中学校は屋上緑化されているのか。 ○事務局 屋上緑化はあまりされていない。屋上には太陽光パネルを設置している学校が多い。グランドの芝生化をしている学校はある。 ○委員 公有地の緑地と私有地の緑地の割合をもう少し詳しく出してほしい。この資料では公園緑地の面積がひとくくりに示されているが、もう少し詳しく、都市公園や児童遊園、多摩川や野川の河川敷など、公有地や民有地でどのくらいの割合で色々な緑があるのか知った方がよいと思う。細かいデータを市民に発信すると、一人ひとりの緑に対するモチベーションも上がってくるかもしれない。河川敷が緑地に含まれていると思っている市民は少ないと思う。そのあたりも発信すると狛江市はこんなに緑が少ない、という意見も出てくると思う。 ○委員 緑視率は他区市も示されているが、公園緑地面積は狛江市の情報しか示されていない。東京都の平均など、横で比較すると課題が浮かび上がるかもしれない。 ○委員 小さい児童遊園がどこにいくつあって、こういう緑地面積になっている、というデータがあってもよいのではないだろうか。 ○委員 GISのデータで敷地面積と緑被面積がわかるはずなので、差分で面積を出すことができると思う。先ほど発言したとおり、総量だけではなく50㎡単位で区切ってどのようなサイズの緑地がどのように分布しているかの情報があればよいと思う。 ○委員 そのデータと、大まかに公有地なのか民有地なのかそれぞれ緑地の割合を示すことができれば、もっと様々な意見が出てくると思う。 ○事務局 この結果を出すのに一通り積算しているので、密度を出すところまではやっていないが、少なくとも公園にどのくらい緑被があるのか、それぞれ公園、児童遊園、河川敷で算出することはできる。 ○委員 高木・中木・低木・地被植物のデータを出すことも可能なのか。 ○委員 どこまでデータを作成しているかによるが、難しいと思う。レーザーのデータがあればある程度は識別できるかもしれない。 ○事務局 一定の基準を設けて樹木として判断しているので、高さの分析はしていない。今あるデータで高さを分析するには難しく、横から撮影したデータなどが必要になる。 ○委員 航空測量会社であれば技術はあるが、費用がかなりかかると思う。 ○委員長 今後計測性能が上がるとは思うが、自治体に手が出る値段ではない。森林分野では既に取り入れられているところもある。 ○委員 ドローンで撮影すれば相対的に少し精度は落ちるが2cm単位で分析できる。しかし、市街地でドローンを飛ばすのは難しい。 ○委員長 今回は高さも含めた分析は難しいと思う。
(3)市民及び小・中学生アンケート集計結果(速報値)について ○事務局 資料3-1、3-2、3-3について説明 ○委員長 北部・中部・南部でクロス集計することは可能か。地区別に分析すると、どの地域が少ないということが見えてくると思う。 ○委員 大人向けの市民アンケートは可能だが、小・中学生は学校区と地区が一致しない可能性がある。 ○委員 学校区と地区が重なればよいが、もし綺麗に分けられなければ面積按分にしてもよいと思う。他にも戸建住宅数で分けるという考え方もあるが、面積でよいと思う。 ○委員 中学生の意見で、自然を楽しむアイデアに面白いものがたくさんあると思った。資料3-3の8ページ「3多摩川や野川の自然で遊ぶ」のところで、「狛江の自然を絵手紙で書いて緑と水辺のマップを作る」というアイデアが載っているが、先ほどの視察のまとめでも公園の魅力アップやPRが必要という意見があったので、こうした施策を考えてくれる中学生は狛江市のことをよくわかっているのだと思う。「多摩川のランニングロードに花をたくさん植える」「フラワーロードを作る」など、花を植えたいという意見もたくさんある。また、10ページには「えだまめパークを作る」という意見がある。一点集中型で何を売り出すかと考えた時に、狛江市は枝豆が象徴的だと思ってこうしたアイデアを出したのかなど、色々なことが書いてあって面白いと思う。 ○委員長 小・中学生アンケートの結果はどこかで公表できるとよい。これだけ色々なアイデアが書けるということは、それだけ狛江市の緑に魅力を感じたり関心を持っていたりするということなので、うまく整理して市民の目に触れることができるとよいと思う。
(4)現状と課題の方向性について ○事務局 資料4について説明 ○委員 「緑の活用」の目標値に対する推移のところで「狛江市に合ったオープンガーデン制度の構築」とあるが、現状でオープンガーデンの制度はあるのか。 ○事務局 庭先でお花を育ててそれを見て周るというイベントは行われており、市でも周知活動を協力している。しかし市としてのオープンガーデン制度はなく、市民をバックアップするには至っていない。 ○委員 そうした機運はこれから高まっていきそうか。千葉県流山市、北海道恵庭市などでは古くから取組みがされている。 ○事務局 他市の事例もモデルにしながら、オーナーや携わっている方々の意向を踏まえて検討していきたい。自分たちで自由にやっているから続いているという面もある。 ○委員 話は脱線するが、ハロウィンがこんなに定着するとは思っていなかった。私が住んでいる地域でもハロウィンイベントがあり、普段は利用されていない商店街がイベントの日は一時的に活気づいている。オープンガーデンもイベント化することで起爆剤になるかもしれない。流山市の事例は少し知っているが、関係者が高齢化すると維持できないという課題を抱えている。しかし大きなイベント化がされているため、市でも毎年5月にチラシを作り、観光客が大勢訪れるという状況である。狛江市では関係者の年齢層が若いようであれば、イベント化も含めて考えるとチャンスがあるのではないか。 また「樹木・樹林地の保全」について、都市地域なので高木が倒れた時の危険や訴訟問題のおそれなど、安全面の課題が大きい。都市地域においては樹木は施設のようなものなので、樹木医など専門家が定期的に管理するなど、保存と同時に安全を担保する仕組みを作らなければ理解を得られないのではないか。高い木が怖いから切れという意見が大きくなってしまうと本末転倒である。まとまって樹林地があり高木化しているところについては、台帳を含めた安全管理をセットで考えていく必要があると思うし、改定計画にも盛り込めるとよいと思う。あわせて市民参加でそれをバックアップするなど、包括的に考えらえれるとよい。 ○委員長 イベント化すると理解しやすいと思うし、そうするとオープンスペースに人を入れたり、ルート設定したりということも必要になる。また大きな樹木の安全管理については、樹木にナンバリングしてデータで管理できるとよいと思う。何月に管理をした、何番の樹木の様子がおかしい、ということが記録できていて、瞬時に把握できるとよい。保存樹木の指定を考える際にもそうした視点を入れておくとよいかもしれない。 ○委員 前回の視察で前原公園を訪れた際に記念植樹のプレートを見かけたが、こうした記念植樹の取組みは定着しているのか。現状と課題の方向性の中にでも「記念植樹の制度の検討」を入れると、具体的な取組みとしてよいのではないか。 ○委員長 狛江市では「みどりの日」のイベントなどで記念植樹を行ったことはあるか。 ○事務局 大規模開発の際に近隣の学校から提案があり植樹を行ったことはある。 ○委員長 一人一本植樹するイベントでもやると人が集まるだろうか。 ○委員 結婚記念、孫の誕生、卒業記念など、何かの節目にできるとよいと思う。 ○事務局 以前に市から個人の方へ苗木の配布をしていたことはあったが、年々利用が減少していったため事業を廃止した経緯がある。 ○委員長 配る人の顔が見えると大事に育ててもらえる。以前東京都で一人1本運動をやっていたが、2、3年経って立ち消えてしまったので仕組みを面白くすることが大事だと思う。 ○委員 狛江市では「思いやりベンチ」という事業を行っているが、その植樹版のような取組みを東京都で行っていたと思う。街路樹を倍増させる計画の中で、街路樹として植えたい木を寄付してもらってプレートを付けて植えるという事業である。制度化しても立ち消えてしまったり、植える場所がなかったりという課題はあると思うが、事例のひとつとして考えられる。 また、資料4は現行計画の4つの柱に基づいて整理されており、公園に関することは「緑の活用」と「緑の創出」に分けて書かれているが、改訂計画では「公園管理」について新たな柱として特出ししてもよいのではないか。資料1-2の4ページで、特徴ある計画づくりに向けて、「市民参加による緑保全、地産地消による農地保全、災害に強い市としてみどり、生物多様性、人材育成」などが挙がっているが、都市緑地法の改正に伴って公園管理の観点を改定計画に盛り込むため、施策の柱をどのようにするのか議論していけるとよいと思う。 ○委員 「緑の創出」のところで「小規模な公園の機能分担見直し」とあるが、小規模な公園をなくして大きな公園を増やしていくということなのか。 ○事務局 大規模開発が行われると小さな児童遊園が事業者から市に寄付される。そのため、市の計画とは違うところで小さな公園がどんどん増えており、緑地は増えてはいるが維持管理面の負担は年々大きくなっている。宅地の中に小さな公園があることで、価値観の変化もあり苦情が出ている場合もある。そのため、今後更新時期が近づいた児童遊園ではそれぞれの地域特性に合ったリニューアルを検討することを課題として書いている。 ○委員 売却も考えるということか。 ○事務局 売却までは考えていない。ボール遊びがしたい、静かな公園にしてほしいといった色々なニーズに対応できるよう、児童遊園の配置を考えていく必要がある。 ○委員 宅地の中に小さなほとんど利用されていない公園があるのが気になっている。整理をしていく必要があるのではないか。また、売却したお金でもう少し大規模な公園に投資していくほうがよいのではないか。 ○委員長 公共事業に伴ってその土地が必要となれば活用もうまくいくと思う。その場合には基金制度を設けておけば、積極的に売却して資金をためておき緑の保全に使うことができる。 ○事務局 利用が少ないのにコストがかかっているため、売却を検討するという考え方は一つの手法として考えられる。しかし公園として寄付していただいたものを売ること自体に手続きや地域住民の合意などが必要であり、実現には慎重な検討が必要である。課題認識は持っているので、環境部はあくまでも今ある公園を管理する立場だが、まちづくりの視点から都市建設部とも協議をしつつ検討を進めていきたい。 ○委員 利用されていない公園を管理すること自体が無駄なのではないか。その分を中規模・大規模な施設に投資することも大事ではないか。 ○委員 民間活用することはできないのか、また民間からそういう要望はないのか。例えば、公園面積の半分まで民間に貸して収益を上げることは積極的な考え方ではないだろうか。 ○事務局 都市緑地法改正の流れをみても公園をオープンスペースとして民間活用する方向へ変わってきているが、公園機能の分担見直しの中でそうした要望もあればスキームのひとつとして考えることはできると思う。今使われていない場所を別の用途に使うニーズがあるとわかれば、児童遊園としてではなく違うスペースとして使うことも考えられる。 ○委員 例えば移動販売に活用する、近隣の迷惑にならない範囲で貸しスペースとして企業に利用してもらうなど、マッチングができれば積極的なパークマネジメントになりえる。その収益を高木管理に充てるとか、金銭的な流れを上手く作ってパークマネジメントを再定義して戦略的に活用ができるようであれば、積極的に企業にも協力してもらえるかもしれない。企業に貸し出すよう、市が積極的に営業活動を行ってもよいと思う。 ○委員長 狛江市で薪ストーブをもっと広めて、小さなスペースに薪を置いておいて薪バンクを作るなども考えられる。 将来、緑に対しては予算がつかなくなると考えられる。そのような事態に備えて基金制度を作っておき、積極的に使われていない場所を売買したり、負の資産であれば積極的に変えていく、それを基金に充てて他のところを充実していくという考え方が必要だと思う。世田谷区では246号線の整備等で土地を売った費用を基金に入れ、緑やオープンスペースを買うという取組みをしていた。そうした制度を作る際は、売るだけではなく市民から寄付があればいただくなど、仕組みを先に作っておいて緑を子ども達のために残すという取組みができるとよいと思う。 ○委員 先ほど話があった小さな児童遊園がどのような立地にあるかわからないが、緑視率を上げるという目標もあるので市民が個人で管理する公園などを洗い出して整理してみてはどうか。最近見た事例の中に、ちょっとした空き地を農地に変え、近隣の高齢者がみんなで耕してコミュニティが育まれるというものがあった。また、私の家の近所には小さな農園付きが売りのマンションがある。マンションの横の土地であればマンションから土地を寄付していただき、うまく緑の畑なり素敵な庭づくりなりに活用できるよう、緑の創出に振り替えていくことができるとよいと思う。 ○委員 小さな児童遊園というのは住宅地の中にある放置されて管理されているような場所のことだが、相当数あるように感じる。そういう場所のリストを公表して整備してもよいのではないか。 ○委員長 市民参加で活用するのも難しいようなところだろうか。 ○委員 公園にもなっていない、育苗圃のようなものも含まれていると思う。 ○委員 リストを作成して確認し、必要なら売却も考える必要があると思う。 ○委員 活用方法を公募してはどうか。 ○委員長 総合的ではなく、部分的に開発されていって余ってしまった土地かもしれない。 ○委員 何十年も前から、誰が利用しているのかわからない公園がいくつもあり管理されているので、見直しを図った方がよいと思う。 ○委員 地図もあるだろうか。 ○事務局 現時点で地図を作成してはいないと思うが、これから地図に手書きで落とし込むことはできる。 ○委員 写真もあるとわかりやすい。民間に貸したり市民の方に管理してもらったりして、緑被率・緑視率の向上にもつながるというのは大変よいと思う。ただ、児童遊園・児童公園として目的が定められていると思うので、法的な課題などを整理していただき、私も勉強しながらアイデアを考えたい。 ○委員 リストを作るにあたり、農地が宅地化した時の赤道や水路が空き地になっている状況もわかるだろうか。 ○事務局 農地と水路については他部署が管理しているので、所在や公表できる情報か確認する。 ○委員 農地の中にある水路は耕作権がついているので誰かが触ることはできないが、宅地になっている場合はその水路の部分に建物を建てられないため空き地になっている。
(5)ワークショップについて ○事務局 資料5について説明 ○委員 第3回「みんなが行きたくなる公園づくり」は子どもを対象に考えているか。これから狛江市に住む子ども達の意見を積極的に取り入れるためにも、子どもを対象にしたワークショップがあるとよいと思う。もちろん年配の方から「静かに散歩が楽しめる公園がよい」といった意見もあると思うが、子どもの人数がどんどん増えている中で、今ある公園をもっと魅力的にするための視点を子ども自身から聞くという積極的な市の姿勢を示してはどうか。小・中学生アンケートのアイデアのように、大人が考えるのとは違うアイデアが出てくるかもしれない。 ○委員長 先ほどのアンケート結果でもアイデアがたくさんあったので子ども向けワークショップをやってもたくさん意見が出ると思う。 ○委員 子ども対象の回を設けるのは未来志向でよいと思うが、人数が集まりにくいかもしれないので一つか二つ子どもだけのグループを作ってはどうか。大人も参加してもよいし、子どもだけのグループを作り、誘導が難しければ学生に手伝ってもらってもよいと思う。親御さんにはオブザーバーか、グループに入ってもらってもよい。3月にワークショップに来てくれる小中学生がどのくらいいるかわからないが、一つでも子どもだけのグループがあると活気がついて面白いワークショップになると思う。 ちなみに、Twitterのフォロワー数はどれくらいか。 ○事務局 環境政策課の個別アカウントで300人程である。市のアカウントはどのくらいいるのか事務局では把握していないので調べておく。 ○委員 もう少し多ければTwitterから参加者が集まる可能性もあるかと思ったのだが…。 ○委員 少し前にまちづくり推進課で公園づくりのワークショップをやっ ていたが、プレイパークの方達にも協力していただいて子どもを集めていたと思う。今回の小・中学生アンケートの対象に再度呼びかけをしてはどうか。 ○事務局 第3回のワークショップに子ども要素を入れる方向で検討する。当日の様子を見て、子どもだけのグループにするか判断したい。 ○委員長 第1・2回のワークショップの参加者に子どもや孫に参加してもらえるよう呼びかけてもよいと思う。前回の計画策定時のワークショップでも子どもに参加してもらったが、頑張って作業をしてもらえた。
(6)その他 ○事務局 次回の委員会はワークショップ終了後の3月頃を予定している。 ○委員 ワークショップには委員も参加できるのか。 ○事務局 事務局に言ってもらえれば参加もオブザーバーとしての見学も可能である。 ○委員長 本日は以上で閉会とする。 |