1 日時 平成30年5月30日(水曜日) 午後7時~8時30分
2 場所 防災センター303会議室
3 出席者

委員長 井口 眞美

副委員長 西岡 邦子

委員 阿部 洋平、蒲 直裕、石森 準一
事務局 鈴木 弘貴(児童青少年課長)、矢野 裕之(児童青少年課主幹(兼)保育係長)

4 欠席者 なし
5 議題 1.前回議事録の確認

2.民営化の検証

3.その他

6 提出資料 資料1   前回議事録

資料2-1 アンケート結果に基づく評価の考察

資料2-2 公募要項中の事項<宮前(めぐみの森)保育園>

資料2-3 公募要項中の事項<和泉(いずみ)保育園>
7 会議の結果

 

委員長:

定刻になりましたので、第2回狛江市立保育園民営化検証委員会を開会します。本日の欠席者はなしです。議題に入る前に、事務局より配布資料の説明をお願いします。

<事務局より配布資料の説明>

 

議題1.前回議事録の確認

委員長:

前回の議事録は、事前にご確認いただき、資料のとおりにホームページにもアップロードされております。

 

委員:

 事前の確認後に、変更点はありましたか。

 

事務局:

 ありません。

 

議題2.民営化の検証

委員長:

 それでは、事務局より説明をお願いします。

<事務局より説明>

 

委員長:

 ありがとうございます。では、内容について民営化の検証という視点からご意見ありましたらお願いします。

 

委員:

 資料2-1について評価の項目とアンケートの設問が具体的にどのように繫がっているのか教えてほしい。

 

事務局:

 項目ごとに、対応するアンケートの設問を拾い上げ、満足という回答やそれに順ずる回答の割合を複数平均化し、数値が高いほどよい評価と定義しています。

 

委員:

 アンケートの結果を、満足度の指す数値として採用してよいのか。また、アンケートの回答のどこまでを満足として採用しているのか。

 

事務局:

 狛江市で策定している計画などに記載されています。狛江市の行動計画や姿勢などを項目として抜粋しています。また、満足度として採用している回答は、設問の内容によって様々なので、それに順ずる回答も採用しております。

 

委員長:

 アンケートの設置項目が多種にわたるので、平均化しにくいと思います。

 

委員:

 目安にはなると思いますが、細かく掘り下げていくとなるとこの評価だけでは検証できず、傾向を判断するには資料として有用かと思います。

 

副委員長:

 狛江市が実施した項目が、ほとんど低評価となっています。おそらく狛江市の対応が丁寧ではなかったということだろう。例えばホームページで周知をしたとして、それだけで丁寧な対応といえないと、アンケートの結果に反映されている印象を受けました。

 

委員長:

 この資料自体は今後どのような使用を考えているのか教えてください。

 

事務局:

 本資料は大きく項目ごとに分けて評価したものであり、これを元に必要であればさらに細かく掘り下げて検証し、最終的に報告に盛り込む予定です。

 

委員長:

 満足度などといった数値がそのまま報告書に記載されるのでしょうか。

 

事務局:

 回答の仕方の違う設問をひとつにまとめて数値化している項目もありますので、そういった方法も本議題の中でご意見をいただければと思います。

 

委員:

 数値化による評価という方法自体の是非も議論しなければいけないと思います。

 

事務局:

 狛江市の姿勢として、各種計画などに記載されている内容は当然として実施しているが、実施に対して満足しているかを測る方法として、アンケートの結果を使用しました。

 

委員:

 資料ごとにプロセスの検証を行うと煩雑になると思います。例えば最初に狛江市立保育園民営化の指針を策定し、その後第1回目の保護者説明会を行いそこでアンケートをとったと記憶しています。そのように民営化のプロセスの中で随時行なっていたアンケートの結果などを中心に検証をすべきだと思います。この資料は大まかな検証箇所などを判断する資料にはなりうると思いますが、この資料だけですべてを判断するのは違うと思います。民営化の経過に沿って、狛江市が実施した内容と、それに対する保護者の反応などを細かく見ていかないと検証には至らないかと思います。

 

委員:

 狛江市立保育園民営化の指針策定後の説明会では、狛江市立保育園民営化ガイドラインの素案の説明があったかと思います。その中で保護者から意見を取り入れて反映させようという取組みもあったので、みんなで策定したガイドラインなのに満足度が低いという結果になっていることなどを掘り下げるべきだと思います。この資料では保護者の意見が埋没して正確な検証ができない可能性があると思います。

 

委員長:

 この資料の実施内容などの項目に説明会を行なったなどの細かい記載が必要だと思います。また、低評価の項目についても、本当に低評価でよいのか検証する必要もあると思います。この資料にある数字が一人歩きしないように記述回答をもっと丁寧に扱った方がよいかと思います。

 

委員:

 アンケートの結果で分からないという回答もある。この評価方法でいくとそのような回答が不満足に分類されてしまい、公平な見方にならないと思います。

 

委員:

 一般的な話ですが、説明会などは初回が最も出席者数が多く、回を増すごとに減少していく傾向にあり、理由としては興味や関心がなくなるからだと思います。そのような層を満足か不満足かに分類するのではなく、そのような層が一定数いることを把握することが重要だと思います。

 

委員:

 説明会に出席していないというアンケートの結果も、理由が無関心なのか時間が合わないか任せているかなどで捉え方は違うと思います。

 

委員長:

 説明会の出席率やホームページの閲覧率と満足度を直接結びつけることは、数値として意味をなさないと思います。

 

委員:

 前回の資料に民営化の経過という資料があったが、この時系列に沿って検証していけばよいと思います。

 

委員:

引継ぎ保育に関しては当初半年間の計画を提示されていたかと記憶しています。それが説明会の中で1年間にすべきといった議論もなされていたので、狛江市として情報提供で十分だったのか検証ができると思います。

 

委員長:

 情報公開や資料提供についても、受け止めた側がどこに気を止めたかによって捉え方も様々になると思いますので、より誠実かつ正確な検証が行なえるように資料の改善をお願いします。

 

委員:

 例えば民営化に関する説明会の開催通知など、狛江市が発信した文書や実施した内容に対して検証が必要になると思います。それぞれに細かい意見などはあると思いますが、そこまで掘り下げるのか、段取りまででとどめておくのかは議論が必要になると思います。当然に引継がれた事項ではなく、引継がれていないと思われる事項を掘り下げて検証していくべきかと思います。

 

委員:

 保護者会や三者協議会での対応が十分だったかの検証が主な検証項目になると思います。

 

委員:

 民営化という話が挙がったこと、市立保育園を継承すること、引継ぎの内容、引継後の内容の4点が大まかな括りかと思います。

 

事務局:

 今回の資料の作成する際に、いくつかのアプローチがあったが、事務局内で検討し、このような形になったが、今回の委員の皆様のご意見をもとに、資料の再構成を行ないます。

 

委員長:

 資料の再構成に当たり、すべての情報を網羅するわけではなく今回の資料で評価が低いと思われる部分を重点的にまとめてください。また、民営化の最初の部分に関して狛江市で発信した内容や、説明会などの日付も必要かと思います。プロセスの最初の時期は狛江市が実施したことを中心に、時期が進むにつれて保護者の受け止め方を中心に説明会や三者協議会の対応の仕方などをまとめた資料を作成してください。

 

事務局:

 了解しました。

 

委員長:

 他になにかご意見ありますか。

 

委員:

 資料で配布されたアンケートは民営化後のものですか。

 

事務局:

 その通りです。

 

委員:

 民営化の経過を見ると数回アンケートを行なっているので、その資料も必要だと思います。ガイドラインは素案を作って保護者の意見を取り入れて形作ったはずですので、素案から変わった箇所を列挙する資料もあるとよいと思います。

 

副委員長:

 狛江市が提示した素案に、どの箇所を重点的に肉付けしたかが分かる資料は大事だと思います。保護者がなにを求めたかをはっきりと把握しておく必要はあると思います。また、民営化の話が挙がった最初の頃の狛江市の対応が不十分だったとこの資料からは読み取れると思います。

 

委員:

 民営化するなら入園を希望しなかったという意見があったが、来年の園児を募集する際に、民営化の話を織り込んだ案内はなかったと記憶しています。この意見を鑑みると、そのような案内も必要かなと思います。

 

委員:

 新規年度の申込が11月の下旬から12月頃までだったかと思いますが、正式に民営化を行なう決裁がないと案内ができない。

 

事務局:

 平成25年6月に民営化の発表を行ったので、平成25年度の入所案内には民営化の内容は盛り込んでおりませんが、平成26年度の入所案内には民営化の内容を盛り込んでおります。

 

委員:

 新規入園児ではなく民営化発表より前に入園した園児の保護者の意見も大事かと思います。

 

委員長:

 私からも質問よいでしょうか。宮前と和泉のアンケートを比べて、全体的に和泉の方が厳しい回答になっているように思われますが、考えられる要因はなんでしょう。

 

副委員長:

 運営法人の違いも要因のひとつだと思われます。狛江市内での実績や認知度などからある程度安心感を与えられていることもアンケートの結果に反映されていると思います。

 

委員長:

 そういった背景も、資料に盛り込んでください。

 

事務局:

 保育サービスに関しては両園も問題ないというご意見はいただいてます。一方で法人としての考え方に関してはご意見をいただいたこともあります。

 

委員:

 説明会などで市立を継承することを強く主張されていたような気がします。継承の程度に関わらず、よりよい保育サービスが大切だと思いますので、必要以上に継承に注意しすぎると、反対の声が挙がってしまう要因になると思います。

 

委員:

 変わらない保育を望む保護者がどれくらいいるかも重要だと思います。

 

委員:

 実際に株式会社も選定の対象に入れてよいのではないかという意見もありましたが、反発の声も実際挙がりました。国内的な保育園運営の事情も加味されていたかと思います。

 

副委員長:

 民営化を受ける法人として、変わらない部分や変えられない部分の対応は大きな課題となっています。

 

委員:

 そういった背景が、アンケートにこのような形で現れていると思います。

 

副委員長:

 民営化に対して保護者は殆ど反対から入るので、いかに十分な説明で納得してもらえるかが課題だと思います。そこで、少しでも多くの人に納得してもらえるように努めることが狛江市の責務だと思います。最初で躓くとなかなか反対している保護者にご理解いただけなくなると思います。現状維持を第一に考えている保護者に財政面などから民営化と発表しても受け入れづらい。児童にとって一番大切なものを考慮して丁寧な説明を行なうことが必要だと思います。

 

委員:

 時代の変化という要因もあると思います。民営化によるものに関わらず時代の流れの中でなにを引継ぐべきか、取捨選択も大切だと思います。

 

委員:

 狛江市としても最初の民営化だったので、変わらないことを強く主張したという経緯もあるかもしれないが、それによって法人が運営しづらくなることはあったのではないかと思います。

 

委員:

 既に入園している児童の保護者としてはなにもメリットがない。その中で民営化を進めてしまうと当然のように反対の声が挙がり、狛江市としても変わらないことを強く主張せざるを得なかったのではないかと思います。

 

委員長:

 初期対応における丁寧さはひとつの評価すべき案件だと思います。次に、どこまで引継ぐべきなのかという説明ができるかが課題になっていると思います。また、狛江市がどれくらいの期間、引継ぎについて関与できるかということも大事だと思います。

 

副委員長:

 社会福祉法人の保育園に対して狛江市は指導する立場にあります。また、法人の監査も近年狛江市で行なっています。いずれにしても、私立の保育園の指導は狛江市だという説明はもう少し手厚く保護者に知らせるべきだと思います。

 

委員:

 三者協議会に出席している保護者は理解していると思いますが、知らない保護者の方が多いと思います。狛江市はなにか問題が発生したら動き出すような姿勢が見られるので、例えば、民営化移行園児が卒園するまでは積極的に監督すべき考えもあります。

 

副委員長:

 具体的に、プールで起きた問題などについて国から通達が降りてきますが、実際に問題が起きたときに責任の所在をはっきりさせるべきだと思います。

 

事務局:

 民営化した2園については、今でも情報交換などで接触しています。なにか問題があれば一緒に解決方法を探すといったヒアリングも行なっております。

 

委員長:

 狛江市は市が小さいこともあり、保育園同士で連携して運営していると聞いて素晴らしいと思いました。そのような情報をもっと広く周知していけば、ご納得してもらえる保護者も増えるのはないかと思います。

 

副委員長:

 狛江市は5年前では私立保育園が3園しかなかった。この5年で14園に増え、園同士の繋がりは強いと思います。また、公立の保育園とも交流がありますので、そのような強みは発信すべきだと思います。

 

委員長:

 他になにかご意見ありますか。なければ以上になりますので事務局は資料の再構成をお願いします。

 

委員:

 評価の方法はアンケートの結果をそのまま載せてよいと思います。

 

事務局:

 了解しました。

 

議題3.その他

委員:

 委員会開催の前段階で大枠でもいいので資料に目を通しておきたいです。

 

委員長:

 では、他に意見もありませんので、次回の委員会の連絡をお願いします。

<事務局より次回以降の委員会の説明>

 

委員:

 次回以降に行なう予定だったヒアリングについても再考すべきかと思います。

 

委員長:

 園長先生が民営化の中で最も矢面に立った人物だと思いますので、ヒアリングを行なうことは大事だと思いますが、具体的になにをヒアリングするのか内容を整理すべきだと思います。

 

委員:

 スケジュールの観点からも、園長先生へのヒアリングが必要なのか再度検討してください。

 

事務局:

 検証を行なう中で、ヒアリングが必要と判断した場合のみ実施する形式も検討してみます。

 

委員:

 もう1点よいでしょうか。報告書について大枠で構わないのでご提示を願いします。

 

事務局:

 説明に至るまでの段階ではないが、ある程度検証する内容が明確になればご提示できると思います。

 

委員:

 限られた時間の中で報告書を完成させるために、最低限の事前準備は必要だと思います。ご検討してください。

 

事務局:

 了解しました。

 

委員長:

 では、これで第2回狛江市立保育園民営化検証委員会を閉会します。本日は皆様ありがとうございました。

 


狛江市立保育園民営化検証委員会 名簿

肩書 選任の区分 氏名
委員長 識見者(学識) 井口 眞美
副委員長 識見者(施設) 西岡 邦子
委員 民営化園保護者
(めぐみの森)
阿部 洋平
委員 民営化園保護者
(いずみ)
蒲 直裕
委員 市職員 石森 準一