1 日時

令和2年2月10日(月曜日)午後2時~3時

2 場所  狛江市第一委員会室
3 出席者 杉浦会長、植木委員、堂下委員、依田委員、古谷委員、早田委員、本多委員、伊藤委員、浅見委員、小俣委員
【事務局】遠藤、佐藤、長重(道路交通課)
4 欠席者  堀越委員、松沢委員、岡田委員、藤田委員
5 議題
  1. 会議の進め方等について
  2. こまバスについて                          
    ・こまバスの概要
    ・車両更新・こまバス絵手紙ギャラリー事業について(報告)
  3. 路線バス等に対する要望事項の進捗について
  4. その他
6 提出資料 1 狛江市地域公共交通会議設置要綱

2 狛江市地域公共交通会議委員名簿(平成31年度)

3 会議及び会議録の取扱いについて(案)

4 「傍聴される皆様へ(案)」

5 こまバス運行内容

6 こまバス時刻表(「こまバスをご利用ください」)

7 こまバス運行事業関連の経緯

8 こまバス運行実績(乗車人数)(~平成31年度)

9 実績報告(車両更新・こまバス絵手紙ギャラリー事業)

10 路線図

7 会議の結果

 

議題1 会議の進め方等について

   事務局案にて【承認】

議題2 こまバスについて

  【事務局より資料5から資料9について説明】

 

  • こまバスの概要及び車両更新・絵手紙ギャラリー事業について

-委員からの主な意見・質問等- 

○会長  乗車実績は比較的安定していると思いますが、今の運行方式で需要と供給のバランスがとれていると考えていますか。あるいは潜在需要がまだあると考えていますか。

●事務局 現状ルートにつきましては一定程度制限がある中での運行となっています。一部利用者の方からはもう少しきめ細かくというご意見もありますが、現在の道路状況の中で出来る限りのサービスはできていると理解しています。

○会長  市内の交通不便地域を網羅するルートで考えられており、2台の車両を交互に循環し、効率的にしようとする形で決められた便数とルートであります。ここ4、5年の乗車率は横ばいで、比較的安定した需要を賄っている見方かと思います。

○L委員  昨年の台風19号でのこまバスの連絡体制と運行状況はどうだったでしょうか。

●事務局 市、事業者がそれぞれ積極的に連絡を取り合いながら、情報交換し、対応を行いました。12日の土曜日は、事業者の方で運休が決定した時点で連絡があり、翌日につきましては、道路上に障害物等がなければ通常通り運行すると連絡がありました。

○会長  基本的には影響はなかったということでしょうか。

○C委員 13日の日曜日は多摩川沿いの道路に一部汚泥があったため、処理されるまでは運行待ちではありましたが、その後通常通りに運行しました。

○会長  利用者及び市民の方から苦情やご意見等はなかったでしょうか。

○C委員  路線バスにつきましても、同じような運行状況でしたので、特にこまバスに限って苦情や意見等はありませんでした。

○会長  車両更新の時期については予定通りだったのでしょうか。

●事務局 事業者からのご意見で、10年に1度の更新が通常だと聞いております。今回は11年というところで、通常の更新時期だったと思います。

○会長  こまバス絵手紙ギャラリーについて市民の方等の反応はいかがだったでしょうか。

●事務局 市民まつりで新車両のお披露目と、こまバス絵手紙ギャラリーを実施しました。当日は、新車両と絵手紙ギャラリー共に写真撮影をしている方が多く見られました。絵手紙ギャラリーは1ヶ月間、新車両内に掲示しました。こまバスの周知に繋がったのではないかと思います。

○会長  車両更新は次年度また1台行う予定でしょうか。

●事務局 次年度も予算計上する予定です。

 

議題3 路線バス等に対する要望事項の進捗について

  【事務局より資料10について説明】 

●事務局 前回の会議で、委員から市民の方からの要望としてあげられた内容で進捗がありましたので報告いたします。和泉多摩川地域の喜多見住宅行きの路線バスに係ることですが、花火大会などで設置される仮設停留所を「和泉多摩川郵便局前」として常設にして欲しいという要望がありました。こちらにつきましては、今年度、市、調布警察、小田急バスと路線バス(狛11 喜多見住宅系統)の停留所について協議しました。常設できそうな場所を決定し、前回の会議で行政の協力が必要との発言もございましたので、地権者と話をしましたが、自宅前にあると危険、バス停に並んでいる方の話声が聞こえる、目線が気になる、ごみを捨てられると困る等の意見から、了承いただくことが出来ませんでした。 

○J委員 この近辺に10数年前バス停があり、歩道が狭くバス停で並んでいる方と歩行者が交錯し危険なため、警察から指導があり、バス停を撤去した経緯があったと記憶しています。今回、結果的には地権者の同意を得ることが出来なかったということですが、情報提供になります。

●事務局 過去の経緯につきましては確認しておきます。確かに場所によっては、歩道が1mに満たないため、交錯が考えられると思います。

○会長  また要望事項について進捗等ありましたら報告いただければと思います。それ以外に何かありますでしょうか。

●事務局 路線バス等に係る要望というところで、議会や市民の方も含めてなのですが、世田谷区、狛江市、調布市を1本で結ぶ路線が欲しいという要望が出ています。

具体的には、和泉多摩川周辺の方が二子玉川駅及び京王線に直接行きたいという内容になります。

様々な課題があるのは理解しておりますが、まずは行政同士で公共交通の課題等を情報交換していきたいと考えております。

○L委員 世田谷区でも渋谷、狛江、調布を結ぶ渋26は長大な路線という事で、便数が減り、そのため喜多見周辺の住民から増便して欲しいという要望が出ています。和泉多摩川周辺の方の二子玉川駅まで移動ですが、現在、二子玉川は再開発で駅前広場を作っており、かなりの便数が入っています。東急バス様が運行しているリムジンバスについても、これまで駅前広場に入っていたのが、再開発ビルのホテルの方に動かして新規の路線バスを入れている状況です。課題はありますが、地元住民の方のご意見もありますので、何とか考えていきたいと思っています。また世田谷区も公共交通不便地域対策を検討しているところであります。その中で地元住民の方のご意見と行政同士でどう対応できるかといったところを含めて意見交換させていただければと思います。 

○K委員  様々な路線バスの要望はありますが、事業者の採算性が見込めなければ厳しいと思います。そこが一番大事な所ではないかと思います。

●事務局 当然収支の話はあると思います。そこに対して行政がどこまで携わっていけるか、ハードルは高いと思いますが、現在こまバスについても運行経費の赤字部分は補助金として事業者に支払しています。例えばそのようなシステム作りも必要ではないかと考えています。

○K委員  例えば、和泉多摩川駅から二子玉川駅に行くのであれば狛江駅まで電車に乗り、そこから二子玉川駅までバスで行くことが出来ると思います。そこまで行政負担する必要があるのか疑問に思います。今後、高齢者が増加し、こういった要望が多くなってくると思います。

○E委員  運転士不足が深刻で、現在バス事業者では、お客様が乗り切れなくて困っている路線でも増便が難しい状況です。例えば乗車数の少ないバスを1台減らし、乗車数の多いところを1台増やす等の対応で苦労しています。バスは路線が長大になると採算性が取れない傾向が見られます。このような現状を把握し、関係する行政機関等で議論したうえでバス事業者に相談して頂ければと思います。 

○会長  収支の面は大きな課題ですが、一度議論の俎上にあげていただいて、事業性がどうしても見込めない場合は、やむをえないのかと思います。地域公共交通会議では行政的な見方が主体になるかもしれませんが、事業者の意見も加味しながら様々な検討、議論をしていけたらと思います。 

○J委員  渋26の増便の要望について、運転士の立場からするとそれほど人が乗っていないため、狛江地域を通る路線で一番の赤字といってもおかしくありません。そのため、増便はあり得ないと思います。便数も30分に1本が1日10本になり、運転士からはさらに減らして欲しいという要望もあがっています。和泉多摩川駅から京王線を繋ぐ新たなルートも運転士がいない現状からすると大変厳しいです。仮にこまバスの新たな停留所を設置するとしても、現在のルートで時間いっぱいのため余裕がありません。一つ停留所を設置した場合、40秒程度時間を要するため、安定した運行が見込めない状況になると思います。このような状況を踏まえ検討していただければと思います。 

○L委員  まさに渋26については長大で、増便を要望している方はおそらくシルバーパスを使われている方だと思います。採算性は見込めないので事業者側で減便される事は推察しています。しかし、地域住民の方からは、実際に不便だという声はあがっており、納得、ご理解していただかないといけないと思います。そのためには、どこまで情報提供できるか。また、何人増えれば増便となるのか等、目標設定ができれば、結果、達成できれば増便、努力したが達成出来ず現状維持、そういったところまでいければ理想形だと思っています。自治体の役割なのですが、公共交通として充実させていきたところと、福祉的な観点があると思います。赤字路線を維持するには福祉的なところが強いと思います。バス路線を充実させるためには、まずはしっかりとした道路整備を行い、効率化し、定時性、速達性を確保するように安全な道路を作っていく事が役割だと思っています。そういったところを自治体同士で協議していきたいと思います。

○会長  行政側の地元住民の要望を吸い上げる努力と、事業は採算性が成り立たないとできないという最終判断が当然あると思います。ただ住民要望、行政の交通計画としての考え方を踏まえて、効率的ないいものをイメージして最終的に事業採算性が成り立つかどうかというところまで議論を高めていく努力が必要だと思います。

 

議題4 その他

-委員からの主な意見・質問等- 

●事務局 1点確認になります。一昨年8月、交差点でバスを下車し、バスの後ろの横断歩道を渡ろうとした児童が車にはねられ死亡する事故が発生しました。現場は停留所と横断歩道が近接しており、ドライバーの死角になりやすい危険な箇所でした。こうした事故等の発生を受けて、令和元年12月13日付けで「路線定期運行を行う一般乗合旅客自動車運送事業の停留所の安全性確保対策について」国土交通省より通達が発出され、市区町村についても、運輸支局又は交通事業者などから依頼があった際は協力するよう要請がありました。

本通達に係る危険なバス停の抽出作業や抽出されたバス停の安全性確保対策などの取り組みに関しての状況報告や進捗などはいかがでしょうか。

○C委員  交通安全上問題と思われるバス停留所は、小田急バス路線内では全部で数箇所報告しておりますが、狛江市内に係るバス停はございません。他行政における危険バス停については、今後、安全な箇所への移動等を実施し、早期の改善を図りたいと考えております。

○D委員  京王バスについても、調査を行い、該当箇所について報告しました。また、狛江市内にそういったバス停はありませんでした。他の自治体での対応については、安全な箇所への移動等を考えています。安全性と利便性のバランスもあるかと思います。移設については地権者の了承が必要になりますので、道路管理者等と相談しながら進めていきたいと考えております。 

○A委員    自動運転の実験や検討されている状況があれば教えていただけますでしょうか。

○D委員  1年くらい前に多摩市の団地内でバス停まで行くことを想定し、自動運転の実証実験を行いました。ソフト面では住民のご理解、運転士がいない乗り物が自宅近辺を走行する漠然とした不安を解消しなければならないという問題があります。また、自動運転できる道路環境ですが、歩車分離が理想的です。しかし、求められるところはむしろせまい道路というギャップがあるため、自動運転の車が走るのに耐えられる道路環境が必要だと思いました。技術面と同じくハード面も向上すると、より実施に近づくのではないかと思います。技術面は個人的な感想ですが、まだ当分無理だと感じました。実際は、運転士がハンドルをいつでもさわれる体勢で、そうしないと安全性が保てない状況でした。例えば、路上駐車している車があると、運転士が操作し、車をかわして、その後、自動運転を再開するような状況でした。まだまだ時間はかかるのではないでしょうか。また、速度が20km~30kmと遅く、40km、50kmの道路では危険だと感じました。技術面と交通の流れとのギャップを埋めていく必要があると思います。 

○C委員  実証運行はしていませんが、すぐに実施できるものではないと認識しています。しかし、事業者も自動運転の方向に向いていると思います。実際、専門部署を置いたり、プロジェクトチームを立ち上げたりと進めている状況が見受けられます。実施については、バス事業者だけで進められるものではありませんので、学識の方等と慎重に進めていきたいと考えています。 

○会長  高速道路などパターン化されたところのほうが馴染むのでしょうか。

○D委員  そう思います。ゴルフ場のゴルフカートがやりやすいのはそういう事だと思います。パターン化されていて、他の交通車等がいないのがやりやすい理由だと思います。 

○会長  路線バス等の自動運転となると厳しいようです。まだドライバー不足を補うには満たないようです。将来に向けての希望というところでしょうか。 

○会長  これで第17回地域公共交通会議を終了します。