1 日時

平成30年11月20日(火曜日)
高齢小委員会 午後6時~7時15分

2 場所 狛江市防災センター403会議室
3 出席者

【高齢小委員会】

委員長 髙橋信幸

副委員長 小楠寿和

委員 石黒委員  堀越委員  勝田委員 万納寺委員 

大谷委員  末田委員  鈴木委員

 

【事務局】 

地域福祉課長 (岡本起恵子) 

地域福祉課 地域包括ケアシステム担当主幹(大川浩司)

地域福祉課 地域福祉係長(佐渡一宏)

高齢障がい課 高齢者支援係長(森旦憲)

地域福祉課 地域包括ケアシステム担当(野村淳一郎)

地域福祉課 地域福祉係主事(鈴木ことみ)

 

傍聴者 3名

4 欠席者 塩谷委員
5 議題

(1)【審議事項】あいとぴあレインボープラン進捗管理について

(2)【報告】地域課題検討会議の進捗状況について

6 提出資料

資料1-1 あいとぴあレインボープラン進捗管理の考え方について

資料1-2 あいとぴあレインボープラン進捗管理報告書(案)

資料2  地域課題検討会議経過報告

資料3  平成30年度第2回市民福祉推進委員会高齢小委員会会議録(案)

7 会議の結果

○開会

(委員長)

皆さんこんばんは。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。

定刻になりましたので、議事を開始させていただきます。

事務局より、配布資料の説明をお願いします。

 

(事務局)

(配布資料説明)

 

(委員長)

それでは、1番目の議題でもあります、【審議事項】あいとぴあレインボープラン進捗管理について書いてある【資料1-1】について事務局の方から説明をお願いいたします。

 

(1)【審議事項】狛江市高齢者保健福祉計画進捗管理平成29年度報告書(案)

について

 

(事務局)

(【資料1-1】および【資料1-2】により、あいとぴあレインボープラン進捗管理の考え方について説明)

 

(委員長)

ただいま事務局より、あいとぴあレインボープラン進捗管理についてについて説明がありました。前から申し上げていますが、とにかくやってみて、やり方について改善すべきことがあったら、手を入れて改善して市民にとっても職員にとっても、やりやすくて分かりやすい手法にしていければいいのではないかと思っています。以前からみたら、いろいろな評価のスタイルを確立しているのではないかと私は思っていますが、皆さんはいかがですか。ご質問、ご意見等がありましたらお願いします。

 

(委員)

P2の考え方の評価表のところですけれどもA、B、C、Dとありますが、「進捗している」「全く進捗していない」と4段階の文言とその下の「例」の文言のところで戸惑いがあります。例えばBの「現状維持」というのは、現状は維持されているわけであって、Dの「全く進捗していない」と=(イコール)のようなイメージで捉える、私はそう捉えたので、そこのところが下の例をみると違うと分かるのですが、紛らわしくて、自分で評価する基準が大変だと思いましたが、どのようにすればよろしいですか。

 

(事務局)

それは、他の委員からも分かりにくいというご指摘をいただいております。これは市役所の他の計画もこの評価基準で評価するということになっているものですから、福祉保健部だけで別の基準を設定するのも難しいところです。例えばBの「現状維持」というのも、同じ事業を着実にやるものと、新しい事業でどんどん改善していけるものとで全然違いますし、それを踏まえるとなかなかABCDも指標としてどうなのかという疑問はありますが、担当課として直せるものではないので、総合基本計画の改訂を次年度に向けて行いますので、その際に計画の進捗管理の指標の部分についても見直す必要があるのではないかと提案してまいります。それを踏まえて指標基準が変わった場合は、進捗管理の報告の指標基準も変えるような形で進めさせていただきますので、現状の案としてはこれで評価いただきたいと考えております。

 

(委員長)

現状維持でいいのかっていう判断は難しいですね。前年度、進捗して今年度進捗したレベルを現状維持したといえば、プラスのイメージですけれども低いレベルで現状維持したとなると違う話になってくるわけです。

 

(委員)

ポジティブな印象のものがAしかないように思えます。

 

(委員長)

現状維持のBでも、プラスのBとマイナスのBがあるような感じがします。今の説明ですと、市全体としていろいろな計画の評価をするときに、共通の軸をもってというのは必要であると思います。そのため、福祉関係の計画だけ変えてしまうと、今度は庁内では分かりにくくなってしまうから、今、説明があったように総合計画の改訂の時期がきているので、そのときに全体としてどうするのか、という議論をやっていただくのがよいと思います。

 

(委員)

担当する課が評価しているのですよね。

 

(委員長)

担当課が評価して、我々がそれが適正であるかを判断します。担当課がBと評価したときに、プラスのイメージのBなのか、マイナスのBなのか、我々が判断しないといけないわけで、何でもかんでも現状維持でいいかというと、そうではない。という認識は持った方がいいと思うんですよね、我々としては。今のこのままのABCDでいくんだとしたらね。Aは進捗しているからよいのですが、Bは非常に難しいですね。BとDが明らかに違うということは認識しないといけません。つまり、計画にはあるけれど手付かずであったというのは、Dとなります。やると書いてあるのに何でやらなかったのか、どのような課題、困難があったのか、そこでは、なぜできなかったのかを出してもらい、そこを解決することで次の年に少し進展させるということになります。

 

(事務局)

特に福祉関係の計画は、数値的な目標を出しづらいものが多いです。他の分野だと、例えば事業を何回やったというような数値が指標になり、その指標に対してどれだけ進捗しているのかを書くことが多いのですが、福祉の場合には、数値化できないような目標が多いので、なかなか「全く進捗していない」のか「現状維持」かを評価しにくい部分があるのかもしれません。

 

(委員長)

量的評価と質的評価で振り分けるのかというのもあります。量的評価でいえば、たくさんやってれば評価が高くなりますが、質的にもよいのかどうかは判断できません。

勝田委員、民間企業ではどのように評価していますか。

 

(委員)

民間企業では、現状維持というのは、Cというイメージでになると思います。そのため、質的評価として現状維持はあまりよくないという評価と思ってしまいます。

 

(委員)

前年度と同様の取り組みを着実に実施していれば、よい評価になるのではないかと思います。例えば、昨年度に5回実施し、今年も5回を目標にして5回実施できれば十分やっているという評価のBだと思います。表現の問題なのではないかと思います。

現状維持に代わる言葉というのが難しいですね。Bは、これまで通り進捗しているというイメージということですね。

 

(委員)

行政サービスの場合には、サービスを受ける市民側の満足度については、また別にあると思います。サービスを使った市民は満足しているのか、満足していないからサービスを使っていないのか、という実態評価が出ていないですね。

 

(委員)

着実にやったこと自体はBの評価でいいと思いますが、質的評価ということになると、評価が難しいところではあると思います。

 

(委員)

現状維持という文言は、このような評価には不向きという気がします。

 

(委員長)

社会福祉協議会ではどうしていますか。

 

(事務局)

手元に資料がないのですが、社会福祉協議会の計画の評価では、現状維持は入れていないと思います。できるだけ数値化して数的評価ができるように工夫しています。

 

(委員)

企業の場合はKPIというものですが、数字を見れば進捗度や達成度が分かるものを作っています。回数だけで評価するのではなく、例えば、高齢福祉関係の講演で、同じ参加人数でも高齢者が多ければB評価になることもあり、少なければC評価になることもあります。

 

※「Key Performance Indicator」の略で、組織やチームで設定した最終的な目標を達成するための、過程を計測・評価する中間指標のこと。

 
 

(委員長)

オールマイティではないけれどもそれも方法の中の一つですね。

主観的ではなく、客観的にできる評価の指標は何だろうということですね。それは、議論して決めていくことでしょう。とりあえず今回はABCDで評価して、もっとよい方法を提案していって、取り入れられるものは取り入れてもらいましょう。総合計画は市の一番上位計画ですから、そこでの計画の進捗管理評価で決まった方法というのは福祉分野の計画も含めて、それで評価していくことになると思います。そういう意味でいうと、ABCD評価は、少し違うのではないかと問題提起していきたいと思います。

そもそもこの評価の目的っていうのは、これがAだ、Bだ、と結論が出てよかったというのではなく、例えば、CやDだったら何が弊害になっているのか、課題は何か、どうすればもう一段階上がる評価になるのか、そこをお互いに認識して、解決策について取り組むということが大事なのだと思います。

 

(委員)

民間では顧客満足度調査をやってるのではないかと思います。それは、取り組む側と、顧客のギャップを埋めて、少しでもいい方向に改善していくということにつながると思います。

 

(事務局)

今いただいた意見を市民福祉推進委員会の方にも上げさせていただきたいと思います。他にご意見がありましたら12月3日(月曜日)までに事務局にメール、電話等でも結構ですので、お寄せいただきたいと思います。

 

(委員長)

それでは2つ目の議題に移ります。

地域課題検討会議の進捗状況について、事務局より説明をお願いします。

 

(事務局)

(【資料2】により、地域課題検討会議の進捗状況を報告)

 

(委員長)

ただいま事務局より、地域課題検討会議の進捗状況について報告がありました。

何かご意見はありますでしょうか。

会議のメンバーに社会福祉協議会や民生・児童委員も入っていますが、高齢者の見守りに関してはどのようにやっていますか。

 

(委員)

民生委員は、年1回高齢者実態調査を行っています。その他には、担当地区にお住まい方の日常的な見守りを行っています。一例を挙げますと、買い物のついでに遠回りをして問題がありそうな人、高齢者とか、高齢者単身世帯を重点的に様子をみて回ります。何を見ているかといいますと、戸建てが多いところは結構その住人が朝、庭掃除をしていて、それで健康でいるなというのが確認できます。よく、新聞とか配布物がポストに溜まってるというのを言いますけど、極端に言えばそれでは手遅れなのです。そして大体郵便物等がたまっているのは、どこか外出しているということが多いです。本当に分かりにくい場合は電気のメーターが回っているかどうかを確認することもあります。

 

(委員)

不在であっても冷蔵庫がついてますから、メーターは回っていますよね。

 

(委員)

夏場は特にクーラー使うから回転速度がすごく速いです。高齢者の方は出かけるときは結構、電気を消してるようです。ですから、メーターの速度は遅い。一番分かりやすいのは雨戸が開いてるか、洗濯物がいつも同じ物が干してあるとか、そういうところでも見分けをしています。

 

(委員)

社会福祉協議会では、地域のサロン活動をやってますので、そういった活動を通じて地域の方で気になる方がいたら声掛けや訪問等をする場合もあります。

  

(委員長)

民生委員は、地域で気になる方がいた場合はどこに連絡していますか。

 

(委員)

私の場合は、地域包括支援センター、担当地区の民生委員、必要に応じて市へ連絡します。

 

(委員)

社会福祉協議会には地域住民や関係機関からのご相談もあります。

 

(委員長)

相談は社会福祉協議会に相談にきていますか、それとも地域包括支援センターにきていますか。

 

(委員)

主に地域包括支援センターにきています。

 

(委員長)

社会福祉協議会として見守りチームを作っていたりしますか。

 

(委員)

組織立った見守りチームというものはありません。個別の見守り活動をやってる地域もありますし、そこまでやるのは少し大変だから、そこに重点を置くよりもサロンの運営に重点を置きたいのでサロン活動をやって来てくれる方に対して見守りを行うことはあります。どちらにしても活動をやっていけば地域と繋がりがでてきますので、ちょっと心配な方がいたら民生委員に聞いてみようかとか、そういった繋がりがあると思います。

 

(委員長)

一人暮らしで亡くなって、しばらく放置されてたというケースは市の方で把握してますか。

 

(事務局)

福祉相談課の方である程度把握していると思います。特に身寄りがない方々で、そのまま亡くなられた方については行旅病人及行旅死亡人取扱法という法律で、それに基づいた規則により自治体が火葬のみを行う義務がありますので、福祉相談課で身寄りのない方で発見された方の人数とは把握していると思います。

 

(委員)

多摩川住宅の近くに、こまほっとシルバー相談室の2カ所目ができました。狛江団地のシルバー相談室には、何回かお邪魔しましたが、高齢者宅の全戸訪問を実施して状況把握をしていますから、非常にそういう面では頼りになります。

 

(委員長)

それは素晴らしいですね。資料2の表の方にある【今後の展開】というのは、これからやるから、この話はこれで終わりというわけではないのですね。

 

(事務局)

違います。これを進めていきたいということです。

 

(委員長)

ここに関してご質問、ご意見等ありますか。

 

(委員)

狛江市内では、小学生の下校時間に「僕たちが下校しますから見守りをお願いします」という放送が流れています。見守り対象を小学生に限定せず、地域で取り組むようにすれば、合理性が高いのではないかと思います。しかし、住んでる方々がどんな人たちがいるかと考えたときに、見守りに対して理解をしてくれる人たちばかりではない時代であることを考えると、他人のことは知るものか、と考えている人もいるということを見極め、みんながみんなそうなるのを目標化しない方がよいのではないかと思います。

 

(委員)

見守り活動をするときによく言われるのが、見張り活動にならないようにということで、見守りネットは形態の小さいものがあったり、大きいものがあったり、あと、調査もケアマネジャーの方は非常に強いネットですので、それを利用したり、緩やかなものがあったり、様々な網掛けを広げていくことによって、見張りではなく、どこかに引っかかってくるのかなと、思います。

 

(委員)

私がいつも使っているのは「向こう三軒両隣」です。いい意味でとっていただけるとやりやすくなると思います。有志の住民で行っている見守り活動がありますが、地域には必ず何人か、「おせっかいおばさん」がいます。情報をたくさん持っていて、こういう方と交流できるようになれば、かなり地域の細かい情報が得られると思います。井戸端会議やお子さんの学校仲間でいろいろおしゃべりすると、その中にさまざまな情報が入ってきています。それがうまくフィードバックされればよいと思います。

 

(委員長)

狛江市医師会に入っている先生方は高齢者の患者さんを診ることが多いかと思いますが、医師会としては何か考えていらっしゃいますか。

 

(委員)

さまざまな方がいます。私のことは放っておいてくれという方もいらっしゃいます。向こう三軒両隣というのは、スローガンとしてもよいのではないかと思います。

あとは、どこに連絡すればよいのかすぐに分かるように、相談できる機関の連絡先等を書いて貼っておけるマグネット式のものがあるとよいと思います。

 

(委員長)

他の方は何かご意見ありますか。

 

(委員)

地域でいろいろな行事がありますが、そういうところに出てくる人はまだ大丈夫だと思います。外出せず、家にこもる方が心配です。そういう方の中には周囲と関わりを持ちたくないという方もいらっしゃいます。

 

(委員長)

私は近所の方と交流したいと思っていますが、町内会の回覧板が回ってくるだけです。もし町内会長から声が掛かったら出ましょうかという感じになるのではないかと思います。隣と向かいの方ぐらいしか交流がなく、少し離れると話したこともない方もいます。

 

(委員)

社会福祉協議会には、背中を一押しすることを考えてもらいたいですね。

 

(委員)

福祉の言葉によく出てくる「支えあい」とか「ふれあい」等、使っていますが、抽象的であまりイメージができません。例えば、地域に気になる方がいて、地域包括支援センターに連絡したら、こんな支援をして、問題が解決した、というようにもう少しリアリティがあるように市民の方に示していけると、「一本電話をいれたら、こんな風になるんだな」ということでご協力いただける方も出てくると思います。当たり障りがない言葉より、リアリティを出していった方がよいのではないかと思います。

 

(委員長)

大きな課題として行政はどこまで踏み込んでやるかということですね。

 

(委員)

府中の話ですが、赤提灯が街中にあって、そこに私のようにたまに飲みにくるおじさんたちが、気がついたら地域のゴミ集めを一緒にやるグループができていて、そこへ「今日は賑やかですね」と言ったら、「今日は市の担当者とゴミ拾いをやった打ち上げをしていて、市の担当者もあそこに座っているんだよ。」と言っていました。このような市民活動があるんだなと思いました。

 

(委員長)

それは面白いですね。

 

(事務局)

行政主導でやると、市民の方はやらされ感が出たり、そこのところでの行政との関わり方というのも難しいと思います。やはり、住民の皆さんが主体となっていただいて、そこの中で行政がサポートできるところをさせていただくという方がいいのではないかと考えます。

 

(委員長)

本日はいい議論ができたと思います。

本日準備しておりました議題はすべて終了しましたが、その他各委員から、何か議題はございますか。

他にないようでしたら、事務局から何かございますか。

 

(事務局)

【資料3】として第2回高齢小委員会の会議録を添付しておりますので、ご確認をお願いします。修正点等がございましたら事務局までご連絡をお願いします。

次回の高齢小委員会は、2月12日(火曜日)午後6時から防災センター403会議室となりますので、よろしくお願いいたします。

 

(委員長)

本日はこれにて閉会します。ありがとうございました。

                        

(了)