1 日時 令和元年11月13日(水曜日) 午後6時30分~午後8時
2 場所 あいとぴあセンター2階 研修室A・B
3 出席者

会 長 二宮 雅也   
委 員 塩谷 達昭、小澤 明子、泉澤 佑輔、柴﨑 美紀
            中里 美智子、関 義典、内村 イセ子

      以上8名
事務局 健康推進課健康推進課長(鈴木 弘貴)
健康推進課健康推進課課長補佐兼係長(井上 大樹)
健康推進課健康推進係主査(保田 朋信)
健康推進課健康推進係主任(市村 留美)
健康推進課健康推進係主任(根岸 美弥子)
健康推進課健康推進係主事(大野 友美)

4 欠席者

副会長  鈴木 礼子     
委 員  金子 育子、染谷 泰寿、日髙 津多子、大倉 葉子

5 議題

1)報告事項1 自殺対策計画について
2)報告事項2 健康こまえ21について
3)その他

6 提出資料

資料1 いのち支える狛江市自殺対策計画(素案)
資料2 狛江市自殺対策計画(素案)に対するパブリックコメント及び市民説明会の実施について
資料3 健康こまえ21重点目標の整理
資料4 健康こまえ21アンケート調査集計比較

7 会議の結果

会議の要旨


《事務局より配布物の確認》
議題 報告事項1)自殺対策計画について
《事務局より、資料1、資料2について説明》
(会 長)
P8折線グラフが見にくく、書式の変更をお願いしたい。また、P10.11の円グラフ等は、各カテゴリーを白抜きし、数字の文字形式を統一した方が見やすいと思われる。
議題 報告事項2)健康こまえ21について
《事務局より、資料3、資料4について説明》
生活習慣病の予防(1)悪性新生物(がん)について
(委 員)アンケートでは、がん検診を受けなかった理由を聞いているのか。
(事務局)理由は聞いていない。今回のアンケートでは、「狛江市では、がん検診(胃がん、肺がん、大腸がん)を受診できますが、あなたは、このことを御存知でしたか」、「一部自己負担があっても受けたいと思いますか。」と言う質問となっている。年齢層が高くなるとがん検診(胃がん、肺がん、大腸がん)を受診できることを知っている割合が増え、40歳代(40%)、50歳代(56%)、60歳代(72%)、70歳代(79%)となっている。
(会 長)集計の仕方にもよるが、必要な年齢層がどの位受けているかを確認してみても良いと思われる。
(委 員)40歳代以降の方に限定すると40%以上が、がん検診を受けている状況である。
(委 員)女性の方が多いのか。
(事務局)女性の方が多い。女性のうち43%が受けており、男性では31%が受けている。男女で10ポイント以上の差がある状況である。
(会 長)アンケートに答えた人は、会社等でがん検診を受診したことを加味して答えているのか、市の検診について答えているのか、どちらなのか。
(事務局)今回のアンケートは「がん検診を受けましたか」という質問なので市の検診の他に自分で受けた人間ドック等も含まれていると思われる。
(会 長)「なぜ検診を受けなかったのか」の原因を今後探っていくことは、大切な視点であると考える。次回以降は、「なぜ受けないのか」、受けない要因について探り、対策を打つことが必要と思われる。狛江市の調査以外に他市町村の調査結果についても、傾向を探り、対策を考えてみて欲しい。
(委 員)実際の子宮頸がんを受けた人は、どのくらいか。
(事務局)手元に資料が無いが、市の検診の受診率10%以下と低くなっている。
(会 長)子宮頸がんについては、CM等で若い女性に対しての啓発が進んでおり、市の検診だけでなく、自発的に検診を受けに行く学生もいる。5年前の計画策定時に、単純に検診受診率を高めるだけでなく、情報をインフォメーションするような計画を目指して、「ここに注目」に子宮がん検診を加えてまとめた経過がある。
(委 員)受診率が低いのであれば、もっと積極的に実施してもよいのではないか。
(会 長)従来のがん検診の呼びかけ方の手法を変え、若者の多くが情報を得ているSNS等を利用し、情報を発信するのも良いと考える。
(事務局)子宮頚がんについては、20歳代後半から40歳代前半にかけて罹患率が高くなるので、狛江市としても20歳以上の女性を対象に2年に1度、無料で検診を受けられるように実施している。がんで辛い思いをすることがないように、ぜひ受けていただけるようにしたい。
(会 長)子宮がんは他のがんと違い、原因がウィルス性のがんなので、予防が可能である。知識の啓発を積極的に取り組んでいただきたい。
(委 員)クリニックで医療に携わっているが、医師やスタッフも積極的に子宮がん検診の受診の勧奨をしている。受診しやすくなってきており、今後更に意識が高くなっていくと良いと考える。
(委 員)行政の子宮がん検診の細胞診が自己採取の場合、採取する自信がないために自費で医療機関を受診するという状況を聞いている。また、胃がん検診も胃カメラの方が確実な診断が出るということで、自費で人間ドッグに行くなど傾向も考えられるが、狛江市では、どのような状況になっているのか。
(事務局)狛江市では、医師により細胞診を行っているが、婦人科が少ないため、女性医師のいる検診機関を増やしたりしている。また、まだ胃カメラは実施しておらず、現在バリウム検査で実施しているが、早期に胃カメラ検診の導入を検討する必要がある。
(委 員)市民の検診に対する意識が、そのまま受診率に反映されることも考えられる。
(委 員)以前は希望者が多く、検診を受けられないことがあったが、今はどうか。
(事務局)現在は抽選となったりする状況はない。
生活習慣病の予防(2)歯の健康について
(委 員)インフルエンザの予防は手洗いが大切であるといわれるが、歯を磨くことが大変予防になる。口腔内には多くの菌があり、歯みがきすることで細菌の多くを除去することができる。口腔内の菌が、食事と共に体に入ると、多くは胃酸で死滅するが、生き残った菌の排泄物が、がんを引き起こす原因となるため、歯を磨くことはがんの予防になる。また、歯周病の原因菌により、心内膜炎やCOPDを引起す危険性が高まるため、歯の健康は大変重要と考えている。
(会 長)若い人の歯科健診の受診率が増えたのはどのように考えるか。
(委 員)あまり実感がない。
(会 長)若者の受診率が高く、40歳以上の受診割合は上がっていない。このような場合、念のためにアンケートの入力段階のデータを確認する必要がある。データの信頼性を確認した上で、結果を評価した方が良いと考える。
(委 員)年齢が高くなると、口腔内のトラブルも多くなるが、逆に心理的な負担感から受診行動に繋がらないという面もあるかも知れない。
(会 長)年齢の高い方が勤務多忙であることが考えられ、理に叶ったデータであると考えることができる。世代によって前後の数字の差が大きく変わった箇所ついては、特に注意して別の見方をしてみることが大切である。
生活習慣病の予防(3)糖尿病について
(会 長)使用済み注射針は、用途詳細不明の総数でよいか。
(委 員)そのとおりである。インシュリンの他に骨粗しょう症やリウマチ等の個人が使ったものの総数である。
(会 長)記載する場合は、詳しく書くか、注釈を加えるなどの工夫をしたほうが良い。
(会 長)糖尿病のHbA1cや血糖値に対して、有効な運動はあるのか。
(委 員)糖尿病重症化予防の実践の中では、誰にでも簡単にできる筋力トレーニングの提案をしている。
(事務局)健康セミナーでは、運動以外に管理栄養士による栄養相談を実践している。
(会 長)日本の場合、歴史的な背景もあり、BMIや体系に関わりなく糖尿病になりやすいことが、欧米と違って大きな問題となっている。
生活習慣病の予防(4)循環器疾患について
(委 員)市内にAEDが設置されている所は、あるのか。
(事務局)安心安全課によりAEDマップが作成されており、市のホームページから閲覧できる。
(会 長)講習会等によるAEDの使い方が重要である。
健康づくりの推進(1)栄養・食生活
(会 長)栄養・食生活に関する専門的な部分については、食育計画を参考にしていきたい。今回のアンケート結果では、若い人たちの朝食の摂取が伸び悩んでいるという数値が出ている。多様化したライフスタイルの中で、毎日食べるのが難しい人が、一定数いると思われる。朝食の摂取の有無が論点になるより、世代によっては、忙しさや働き方、楽しく食べることや孤食、家族のコミュニケーションの場になっているのか等、その人を取り巻く状況が、朝食から見えてくるものと思われる。世代によって、朝食についての多様な見方が必要となってきている。
(委 員)アンケートについて、もう少し踏み込んだ内容の聞き取りが必要と考える。なぜ食べないのか、なぜ検診を受けないのか等の要因がわかれば、踏み込んだ議論ができると思われる。
(会 長)「朝食を摂らなかった」等の少数のネガティブな問題に関する調査手法は、いくつかの方法を組み合わせて行う方が良い。食育計画の調査結果を参照しながら、詳しく分析していくと良いと考える。
(委 員)食事に対する考え方が変化してきているため、今回の数値が、国や東京都と比較してどうなのかを見たほうが良い。
(会 長)比較指標があった方が良いと考えるため、次回以降に示していただきたいと考える。
(事務局)有効な数字があれば、比較してみたい。
(委 員)個人的に太りやすく、エネルギーを消費したいため、食事間隔を空けたりして食事摂取をコントロールしている状況である。
(会 長)食事は、かなりライフスタイルと個人の価値観に影響すると思われるが、国の計画でもあるため、狛江市の現状比較として数字をみていくこととする。
(委 員)高齢者は食事摂取しているが、たんぱく質の摂取が少なく、低栄養が問題となっている。食事内容についても、確認していく必要があると思われる。
(会 長)食育計画で細かく見ているため、併せて確認していくと良い。
(委 員)特定保健指導をしているが、朝食の定義がわからなくなる。夜中まで勤務して夜間遅く食事する生活の中で、翌日また朝食を摂取するのか、等の個別の事情もある。
(会 長)ライフスタイルの多様化で、価値観を押し付けられない面もある。次回のアンケートは、現在のライフスタイルに合わせた調査の仕方も求められるところである。
健康づくりの推進(2)身体活動・運動
(委 員)ラジオ体操は非常に良いと思われる。
(会 長)みんなで集まり、ラジオ体操をすることは、運動することの他に、人とのつながりの要素を含んだ日本の文化になりつつある。健康づくりだけでなく、スポーツや高齢者の担当課等と連動して動く必要がある。
(委 員)運動の場というだけでなく、ストレス解消になったり、心配が減ったりすることが大切である。コミュニケーションの場となることで、継続でき、参加者が増えると思われる。
健康づくりの推進(3)アルコール〔お酒〕
(会 長)20歳代は、お酒の文化が無くなってきているために、毎日お酒を飲む人がいないという数値は妥当であると考えている。全体的な数値としては、横ばいであり、啓発を継続していく必要性がある。
健康づくりの推進(4)たばこ
(会 長)目標に近づいていることは、評価できる点であると考える。害のない人が害を受けてしまう受動喫煙については、法律を含めてしっかり取り組んでいただきたい。
思いやり・ささえあいの環境づくり(1)主観的健康感
(会 長)自分自身の健康にどのくらい自信があるのか、という内容の項目であるが、健康であると回答した人の割合が高いという結果となっている。平均寿命を考えると健康度が高い地域と考える。「健康ではない」と考えている人たちの特徴を探してみると何か対策が考えられるかもしれない。
思いやり・ささえあいの環境づくり(2)地域活動への参加
(会 長)やや減少している結果となっている。つながりと健康の関係性に興味があるところだが、市民活動や町内会活動で、何か意見があるか。
(委 員)夫婦でグランドゴルフに参加している。高齢者の方も参加しており、大きな励みをもらえる。仲間を誘って活動の輪が広がると良いと思う。
思いやり・ささえあいの環境づくり(3)こころの健康
(会 長)本年度は、自殺対策計画を策定したので、具体的な対策については、そちらを参照すれば良いと思われる。心の不安については、人と触れ合って関係性を保っていくことが第一歩と考えるため、ぜひこの計画を推進していただきたい。
今後に向けての提案
(会 長)提案内容を精査し、計画への記載について、ぜひ検討していただきたい。食の部分については、食育推進計画を併せて参照しながら進めていただきたい。次回以降に事務局から記載すべき項目を決めて報告をいただきたい。
3その他
(事務局)次回会議は、12月19日(木曜日)18時30分から、あいとぴあセンター4階講座室の予定とし、開催通知は後日発送させていただきたい。また、第5回会議は1月17日(金曜日)18時30分から開催予定とさせていただきたい。
(会 長)以上、本日の議題すべてを終了する。
(了)