1 日時

令和元年10月31日(木曜日) 午後6時30分~8時30分

2 場所

狛江市役所 502・503会議室

3 出席者

委員:熊井会長、中川副会長、太田委員、毛塚委員、岡野委員、
石谷委員、日下委員、加藤委員、稲葉委員、豊田委員、
石森委員、浅見委員、上田委員、渡辺委員
関係者:狛江市青少年問題協議会 会長 櫻井 信吾

事務局:銀林子育て支援課長、竹上企画支援係長、矢野児童青少年課長、

白岩児童青少年係長、加藤高齢障がい課長、

髙橋子育て・教育支援複合施設準備室長、猪野主事

4 欠席者

西岡委員、安諸委員

5 傍聴 1名
6 議題

1 (仮称)子育て・教育支援複合施設の進捗状況について(報告)
2  こまえママ☆パパアイデアソンについて(報告)
3  こまえ子育て応援プランについて 
4  その他

  • こまえ子育て応援プラン平成30年度進捗状況報告書について
  • こまえ子育て応援プラン(子ども・若者計画)平成29・30年度進捗状況報告書について
  • 狛江第4次基本構想について
  • 次回以降の会議日程について

【確定】11月28日(木曜日)
【候補】第9回子ども・子育て会議 2月中旬
いずれも午後6時30分から。 

7 配布資料

資料1   平成31年度 第6回子ども・子育て会議議事録
資料2   (仮称)子育て・教育支援複合施設の進捗状況について
資料3    こまえ子育て応援プラン(素案)
参考資料1  こまえ子育て応援プラン平成30年度進捗状況報告書
参考資料2  こまえ子育て応援プラン(子ども・若者計画)進捗状況報告書
参考資料3  狛江市第4次基本構想

 

8 会議の結果
◆議事1 (仮称)子育て・教育支援複合施設の進捗状況について(報告)
○事務局より資料2の説明
委員 :教育と兼務というのは、教育支援センターの長が他のセンターの長も兼務するということか。
事務局:現状は、子ども家庭支援センターと児童発達支援センターは雲柱社に委託しているので、雲柱社の職員が各センターの長になり、教育支援センターは市の職員がセンターの長になる。それとは別に3つのセンターを統括する施設長として市の職員を置く。
会長 :連携が難しいというのは、ずっと言い続けている。連携に関しての組織図や条例案などは、資料として出していただけるか。
事務局:次回の会議には提出できる。
会長 :電子システムを使って、どういう連携をしていこうと思っているのか。
事務局:まず1つのシステムにすることで、情報の共有による連携。例えば、子ども家庭支援センターでの相談記録を、本人に同意を得たうえで児童発達支援センターでも共有するなどを想定している。
委員 :児童発達支援センターに来てくれた人に関しては、3つの施設間の連携が取れると思うが、そこにたどり着いていない人達について、健康推進課、福祉相談課との連携についての話し合いは出来ているか。
事務局:これからやっていこうと思っている。
委員 :他の自治体では、民、官の連携が取れていないところもあるので、子どもの支援のために、きちんと連携が取れるようにしてほしい。
会長 :子どもの支援において、母子保健は非常に重要。システム作りにおいて母子保健をいれるためにも、健康推進課との連携の仕方を話し合っていく必要がある。
委員 :資料3に、「子どもや若者とその家庭に寄り添い、切れ目のない支援を行います」とあるが、妊娠期からの切れ目のない支援は、厚労省からおりてきているものだと思う。妊娠期からの切れ目のない支援に母子保健は必要なので、複合施設のシステムに不可欠だと思う。
事務局:健康推進課の職員は、複合施設の打ち合わせに参加している。事業者との打ち合わせで、健診や母子保健のシステムとの連携は想定している。
会長 :電子システムは道具である。その前の土台作りが大事で、そこに母子保健を入れていくということだと思う。複合施設の打ち合わせで、母子保健をどう組み込んでいく事になったかの報告をして欲しい。児童発達支援センターの通園の段取りはどうなっているのか。
事務局:令和2年4月末に開所の予定なので、年明けには募集要項を公表する予定としている。
委員 :複合施設の話し合いの中で、新しい組織を作って、新しい部署を設置して欲しいという要望を出した。それが実現したということだと思う。こども発達支援課と教育支援課が出来るということだが、あたらしく課長も配置されるということか。
事務局:そこの課長を兼ねた理事職ということになる。
委員 :そうなると、現場と市のトップがいることになると思うがどうか。
会長 :公務員同士の連携も難しいので、民間の雲柱社との連携の組織図をきちんと作って、考えていくべきだと思う。

◆議事2 こまえママ☆パパアイデアソンについて(報告)
○事務局より説明
会長 :参加した委員の方から何か意見があるか。
委員 :1人で参加している若いママが多くてびっくりした。子どもを連れていける商業施設が少ないとの意見などがあった。子どもに良いということは高齢者にも良いと思うので、そういう場所がもっと必要であるなど、狛江を変えていきたいという熱心な議論があった。

◆議事3 こまえ子育て応援プランについて
○事務局より資料3の説明
会長 :どういう事業をしていくかということに関しては、まだ素案が出来ていない。新しい事業のアイデアを出していけたらと思う。ここまでのところでは何かあるか。
委員 :「ゆるく」という言葉は、「ゆるやか」の方が良いのではないかという意見があったと思うが、変わらないのか。
会長 :「ゆるく」という言葉について、こまえ子育て応援プランの中でも説明が必要。そのためには、新計画が「ゆるく」を体現していることが重要だと思う。
委員 :「ゆるく」という言葉は、強制的ではなく繋がりたい人が繋がるという意味で使っていると理解している。
会長 :35ページの「地域の人々が適度な距離を保ちながら顔の見える関係」という言葉が、「ゆるく」を表現しているのではないかと思う。去年の11月の議事録に「ゆるくつながる」という言葉に対して、「市民の立場と行政の立場、地の人と新参者という線引きにより、自分のポジションを崩すことが出来なくなっているように感じる。そのような線引きを崩すことを表現した」とある。「ゆるく」という言葉が適切か、計画を作る中でもう一度考えることも必要だと思う。
委員 :若い人には、「ゆるく」という言葉は抵抗なく受け入れられると思う。
委員 :「ゆるく」という言葉が分からないからこそ、「ゆるくつながる」とはどういうことか話し合うことで、認識を共有できるのではないか。
会長 :そのほかに何か意見があるか。
委員 :基本目標1の「社会的な自立が出来る環境づくり」の社会的な自立の意味を、「一人で生きていける事」とする風潮に対し危惧している。東京大学先端科学技術研究センターの脳性麻痺の医師である熊谷さんは、たくさんの依存先を持つことが自立であると言っている。そういう概念を、込めることで、障がいや精神疾患がある人も、助けを求めやすい世の中にしていくということに繋がると思う。
委員 :メールで送ったが、「ゆるく」に関しては、漢字にした方が良いと思う。基本目標2の「楽しみながら子育て」については、子育ては楽しいだけではないので、「子育てしやすい」にしたほうが良いと思う。
委員 :子育て中で大変な人は、より追い詰められてしまうかもしれない。
委員 :基本理念に楽しく子育てとあるので、そこからおりてきている。
会長 :基本理念、基本目標を含めて見直ししていった方が良いと思う。基本的な視点の「(5)市・市民・事業者が協力して、狛江らしい子育て環境を整備します。」のところで、市民制度の部分と自然に関する部分が一緒になっているので分けた方が良いと思う。狛江市福祉基本条例が改定されたので、それにふれるのも良い。
委員 :基本的な視点の(5)に「市・市民・事業者が協力して」というのが冒頭についているのは、条例について扱っているからなのか。
事務局:この項目は昨年度改定方針を定めた際に記載した文章であり、現行計画を引き継ぎ、このような文章としている。
委員 :ここでいう事業者とは、具体的には何を指すものなのかわかりにくい。
委員 :事業者という言葉は、日常であまり使わない言葉なので注釈などつけた方が良いと思う。
委員 :(5)は大事な内容なので、一番初めに持ってきても良い。
会長 :(4)、(5)については、はもう一度整理が必要である。
委員 :(5)は、ほかの4つと違うと思うので、総括として番号なしで載せても良いと思う。
委員 :(3)に、最初の一文以外、若者について書かれていないので、もっと若者に対する文章もあった方が良い。
会長 :基本的な視点の(1)に「若者の社会参画や主体的な活動を推進します」とあるので、基本目標にも若者について入れるべきだと思う。
委員 :子ども家庭支援センターから見ると、狛江市は転入の数が多いと思う。切れ目のない支援について、他の自治体からの転入においても、切れ目のない支援が出来るような視点も必要だと思う。
委員 :課題抜粋の中の、外国籍という表現は適正か。
会長 :事務局で、確認してもらう。重点施策(2)の「地域と子どもが触れ合い」とあるが、地域という言葉では分かりにくいので、再検討して欲しい。
委員 :乳児から高齢者まで世代を超えた交流の機会を提供するとあるが、事業名に、「子育てひろば、つどいの広場」しか挙げられていない。その施設は、親子対象だと思うが、これから広げていくということか。
会長 :子ども・子育て会議での議論も含め、これから検討していくということだと思う。43ページのワーク・ライフ・バランスの推進とあるが、私は主旨が違うと思う。前の計画だと、男女が共に子育てするために、職場の意識改革が重要であることなどがあったが、この文章だとテレワークを推奨しているように思える。前の計画をすべて踏襲する必要はないが、この部分は再検討してほしい。
委員 :この文章は、狛江市にある事業所などに、このような働きかけをするということか。例えば育児休暇を取ったら、手当を出すなど具体的な施策を出してほしい。
事務局:このワーク・ライフ・バランスについては、周知・啓発がある程度できていると考え、このような要素を加えている。
委員 :ワーク・ライフ・バランスには、仕事と子育てだけじゃなく、社会参加も含まれていたと思う。仕事にも、子育てにもメリットのある社会参加という部分もニュアンスとして入れた方が良いと思う。
委員 :第2回のママ☆パパアイデアソンでも、そういった意見が出ていた。仕事も、遊びも、社会参加も、子育ても楽しんでやっているという参加者がいて、私自身とても刺激になった。
会長 :前回の計画で、市の職員で育休を取った方の体験談を広く市民にも聞いてもらおうというものもあった。いままで出ていないものを入れてはいけないということではないが、テレワークに関しては低所得の問題もあり批判も大きいので、社会の評価が落ち着いてから入れるべきだと思う。
委員 :シェアオフィスのような場所で、保育士を隣において子どもを見てもらって仕事をするようなこともいいと思う。
委員 :イメージとしては、スモールオフィスやSOHOか。
会長 :専業主婦が、子どもを預けて少しの時間でもスモールオフィスで仕事をして社会参加するようなことがあっても良いと思う。
委員 :そこで、引退した保育士やおじいちゃん、おばあちゃんが子どもを預かれば、世代間交流も出来て良い。
関係者:青少年協議会でも中高生の居場所について話し合っているが、ふらっと立ち寄れるような場所があれば、その場所が活用できる。ひきこもりという言葉があまり出ていないと思う。ひきこもりになる前の段階、例えば学校に行きづらくなっている子どもの情報の共有が出来て、そこで対策が出来るといいと思う。文部科学省がフリースクールなどへの出席も学校の出席として認めるようにしたと新聞に出ていたが、そのような連携がうまくできるといいと思うので、そのような文言も入れて欲しい。
会長 :今度、若者計画も作っていくなかで、ひきこもりの問題は重要。狛江市でも、色々やっているがどんなことをしているのかは知らない。次回の会議で説明して欲しい。
委員 :狛江市は、不登校などへの対策は手厚いと思う。教育研究所にゆうゆう教室という不登校の子どもがいつでも来て良いという事業があり、学校に戻れるような支援もしていて、実際学校に戻れているという実績もある。ひきこもりに対してはゆうあいフレンドという事業があり、相談員が訪問している。
委員 :長くひきこもっている人達が、社会に戻るのは難しいと思うので、そうなる前に対策をして欲しいと思う。
会長 :次の会議に現状の支援の資料を提出して欲しい。
委員 :私立の小・中学校に通っている子どもや、高校生、大学や専門学校をやめてしまった若者に対する支援の資料も欲しい。
事務局:本日の参考資料2「こまえ子育て応援プラン(子ども・若者計画)進捗状況報告書」がそれに当たる。
委員 :児童館には、高校を辞めてしまった子どもが来ることがある。
委員 :親とはぶつかってしまうこともあるので、児童館の職員のような、いろいろ話せるお兄さん、お姉さんがいる場所がもっとあると良いと思う。
会長 :44ページの課題の虐待としつけとの線引きについて。東京都の条例で体罰が禁止となったが、それで体罰がなくなるわけではない。市としても虐待防止のために、母子保健やこんにちは赤ちゃん事業とのつながりも入れていけるといいと思う。
委員 :児童虐待について、虐待している父親や母親も虐待を受けてきた場合がある。虐待している親の心のケアも入れてもらいたい。
委員 :貧困対策で、教育の機会均等を確実に保証します。誰も見捨てません。というような気持ちを込めた一文を入れて欲しい。
会長 :厚生労働省が、新しく8月に子どもの貧困対策について、早期発見し、色々なところに情報をつなげるためのツールを自治体で考えるように提言している。
委員 :45ページの課題抜粋の「貧困というリスクが他の学力低下、自己肯定感の低下、親の精神疾患という状況を引き起こさないようにしないといけない。」という表現は貧困が親の精神疾患の原因になるというようにも取れるので、あまり適していないのではないか。
事務局:課題抜粋は、子ども・子育て会議で出た意見をまとめたものなので、扱い方については、今後また検討する。
会長 :貧困家庭の子どもが、学力や自己肯定感が低いというデータがあるので無関係ではないと思う。
委員 :貧困対策にも狛江らしさが生かされていると思う。子ども食堂が次々と立ち上がって、フードバンクも市がバックアップして出来るようになったので、市と事業者の連携も大事だと思う。
委員 :今、親の行かせたい学校に入るため受験勉強をさせられて、失敗すると人格を否定されていくという、教育虐待という問題があって、それも入れて欲しい。
委員 :47ページの子育て世帯とのコミュニケーションについて、日本語でのコミュニケーションが難しい子育て世帯の市民について、民族性の違いもあり、虐待についても詳しく説明することができない。そこをどうしていったらいいかは課題だと思う。
会長 :見落としがちな部分だと思うので、考えていければと思う。事業や施策はすぐには出来ないが、毎年少しずつ準備して、何が必要か明確化していくことが必要だと思う。


◆議事4 その他
・こまえ子育て応援プラン平成30年度進捗状況報告書について
○事務局より参考資料1の説明

・こまえ子育て応援プラン(子ども・若者計画)平成29・30年度進捗状況報告書について
○事務局より参考資料2の説明
会長 :資料にある「専門家によるスーパービジョン」また「スクールソーシャルワーカーが主任会、連絡会に出席した」などの取組について、評価として出してはいないものの、継続的に実施するとあるが、報告としてあげて評価をすることが大事だと思う。

・狛江市第4次基本構想について
○事務局より参考資料3の説明
会長 :若者支援についての言及があった方が良いと思った。

・次回以降の会議について
11月の会議は令和元年11月28日(木曜日)午後6時30分から開催予定
それ以降の日程については再度調整させていただく。

会長 :計画策定の進捗状況からすると、この日程では厳しいと思うが、11月の会議では、事前に意見をまとめておいて欲しい。今回の会議でも理念だけで、施策や事業のような具体案は出ていないので、ここから計画を作るのは相当大変だと思う。
委員 :時間的には厳しいと思うので、次回の会議までに原案を作って、その後年内にもう一回会議が出来れば、そこで素案を作り、来年1月にパブリックコメントを募って、2月の会議に提出するような流れにできればと思う。
会長 : これで今日の会議を終了する。
どうも皆さんありがとうございました。