令和4年8月1日(月曜日)開催の狛江市議会第1回臨時会において、松原市長は4年間の市政運営に向けて所信を表明しました。
 以下は、その全文です。

 


 6月26日に執行されました狛江市長選挙において、多くの市民の皆様にご支援いただき再選を果たすことが出来ました。1期4年間の公約を概ね実現し、市民の皆様に信頼を得られたことも大きかったことと思います。これも、職員が市民の皆様のことを考え行動した結果が、票として表れたことと思います。

 再選後、初めての狛江市議会に当たり、2期目4年間の市政運営に向けて所信を申し上げます。

市政運営

 市政運営については、1期目同様、「人にやさしいまちづくり」を政治信条に、第4次基本構想で掲げた将来都市像「ともに創る文化育むまち~水と緑の狛江~」の実現に向け全力で取り組んでまいります。将来都市像に「ともに創る」とあるように、まちづくりの主体は市民です。現在、地区まちづくり協議会やまちづくりグループとして7団体が設立されています。これまで以上に市民参加・市民協働を推進し、市民によるまちづくりを進めてまいります。

 1期4年間、平成29年度末と令和3年度末の比較では、基金残高は約15億9,600万円の増、市債残高は約12億5,300万円の減とすることができ、令和3年度末の財政調整基金残高は中期財政計画で定めた目標額20億円を確保することが出来ました。財政調整基金残高が20億円を超えたのは、市としては初めてとなります。このように市の財政状況は一定程度、改善を図ることが出来ましたが、少子高齢化への対応、将来的な小中学校の建替えなど、長期的な視点での財政運営が求められることからも、引き続き中期財政計画に基づき、規律ある財政運営に努めてまいります。

 未だ収束が見えない新型コロナウイルス感染症への対策は、現在、高齢者等へ4回目のワクチン接種に取り組んでおりますが、4回目接種は重症化リスクを軽減する効果があります。医師会、薬剤師会、慈恵第三病院、保健所等とも連携して対策に努めるとともに、手洗い、うがいなど、基本的な感染対策も市民の皆様にはお願いしてまいります。コロナ禍においても、確実に対策を取りながら、まちづくりを進めてまいります。

市民が活躍するまちづくり

 今回の市長選挙での公約では、大きく5つの柱を掲げました。その1つが「市民が活躍するまちづくり」です。

 選挙の争点ともなりました市民センターの改修と新図書館の整備については、市民センターに市民活動支援センター機能を加えることで、生涯学習と市民活動の相互連携、相乗効果が生まれることも期待できます。新図書館は、新設図書館と市民センター図書コーナーが役割分担し、一体的に運営することで、蔵書の充実はもとより、図書サービスの向上を図り、さらに電子図書館を充実させることで、学びの場や機会を今まで以上に提供できるようになります。選挙戦を通じて、「小さい子ども連れで行くと、うるさいと他の利用者に疎まれた、このまま進めて欲しい」との意見や、「新図書館の計画は身の丈に合っている」との意見など、現在進めている市民センター改修等基本方針に賛成する意見を数多くいただきました。教育委員会から受け取った構想案につきましては、先の総務文教常任委員会協議会で報告させていただきましたが、今後、市長部局として整理し、パブリックコメントなど市民参加の手続きを行ったうえで、市として基本構想として取りまとめてまいります。これからの時代に合った新図書館として、市民の皆様に喜ばれる「小さなまちの宝箱」となるよう進めてまいります。

 そして、旧狛江第四小学校跡地は多機能型施設として、スポーツ施設としても避難所としても利活用できる場となるよう、あり方を検討してまいります。さらに歴史が身近に感じられる場や、生涯を通じて学び、芸術文化活動などに親しめる環境整備に努め、市民が活躍できるまちづくりを進めてまいります。

安心で安全なまちづくり

 次に「安心で安全なまちづくり」です。令和元年東日本台風では狛江市でも浸水被害が発生しました。内水ハザードマップの全戸配布、排水ポンプ車の配備、排水樋管の遠隔操作化など、早期に実現可能な対策はすでに実施してきましたが、同規模の台風でも浸水しないまちを目指してまいります。

 また、市内刑法犯の多くは自転車の盗難です。この対策を強化するとともに、特殊詐欺対策などを推進することで、都内で一番犯罪の少ないまちを目指します。そして市民一人ひとりが個人として大切にされ、誰もがより生きやすい、安心して暮らせる平和なまち、お互いに支えあい助けあうやさしいまちをみんなでつくってまいります。

子育てしやすいまちづくり

 次に「子育てしやすいまちづくり」です。少子化対策は喫緊の課題です。安心して子どもを産み育てることのできる子育て環境を実現するためには、経済的負担を軽減することも必要です。まずは東京都と連携し高校生の医療費を無償化します。また、出産一時金の増額については、国の動向を注視しつつ、市として必要な支援を検討してまいります。

 保育所の待機児はある程度解消されて来ましたが、学童クラブの待機児解消が求められております。民間施設にも協力いただくなど、学童クラブの待機児解消を目指してまいります。

 小・中学校ではタブレットやデジタル教材の活用や、体験的な活動など、子どもの可能性を伸ばす教育を、支援、充実してまいります。

 そして、子どもの視点に立った施策を総合的に推進していくために、子どもに関する各分野において重視すべき基本的視点を一元的に規定するとともに、狛江市の子どもたちの権利の保障や心も体も健やかに育つ環境整備のために、その理念を市全体で共有する仕組みとして、子ども条例を検討してまいります。

快適に暮らせる魅力あるまちづくり

 次に「快適に暮らせる魅力あるまちづくり」です。今年は6月に猛暑日が続くなど地球温暖化対策は急務です。ゼロカーボンシティを宣言した市として、まずは公共施設の電力をすべて再生可能エネルギー100%電力に切り替えてまいります。現在、ゼロカーボンシティシナリオを作成中ですが、作成後にはこのシナリオをしっかりと推進してまいります。

 和泉多摩川駅周辺には昨年度、ぽかぽか広場を整備し、今年度は市の地域資源である多摩川につながる側道を整備しています。また狛江駅周辺では官民連携した協議会を設置し、快適な歩行空間の創出に向けた社会実験も実施いたします。これらの結果も踏まえ、歩きたくなる、行ってみたくなる場所へと変化させ、まちの魅力を向上させてまいります。あわせて都市計画の事業認可を受けた調布都市計画道路3・4・16号線や(仮称)駒井公園の整備も推進してまいります。

 都市農業は空地としても大切な場所であり、まちの魅力の1つでもあります。狛江ブランド農産物など都市農業を推進してまいります。また市内には魅力ある店舗も増えてきました。頑張るお店、事業者を応援し、まちの魅力を向上させてまいります。

健やかに暮らせるまちづくり

 次に「健やかに暮らせるまちづくり」です。多世代が気軽に集い、関わり合うことのできる居場所として、専門職等に誰でも気軽に相談できる場所としての多世代・多機能型交流拠点は駒井町に、障がい者がいつまでも住み慣れた地域で暮らしつづけられるための拠点となる地域生活支援拠点は中和泉に、それぞれ整備に向けて動き始めましたが、利用者から喜ばれる施設となるよう、取り組んでまいります。

 4月1日時点の65歳以上人口は2万人を超え、高齢化率は24.2%となり、今後はさらなる高齢化が見込まれます。人生100年時代、自分らしく健康に暮らしつづけられるよう、健康づくりや介護予防を充実させてまいります。
 

 以上、大きく5つの柱のまちづくりにより、狛江に住みたい、住み続けたい、そして市民の皆様が狛江に愛着が持てるよう、市民の皆様とともにまちづくりを推進してまいります。

今後に向けて

 いわゆる「団塊の世代」が75歳以上となる2025年問題、そして2030年代には小中学校の建替えが控えております。その意味からも今後の4年間は重要な時期であると感じております。中長期的な視点に立ち、持続可能なまちづくりに努めてまいります。
 市議会議員の皆様におかれましても、狛江をより良いまちにしたいとの思いは同じであると思いますので、これからのまちづくりにご協力いただけますようお願いいたしまして2期目4年間の所信表明とさせていただきます。