相談事例

 家の鍵を紛失してしまい、スマートフォンで業者を検索しました。「5,800円から」というネットの広告を見て、業者に鍵開けを依頼しました。1時間後に業者が自宅へ来ましたが、鍵穴を見て「これは特別な鍵だ」と言われました。業者はタブレット端末の料金表を見せながら「鍵開け代が9万8,000円、出張費4,000円、消費税を含め合計11万円かかる」と説明しました。「高額であり払えない」と言いましたが、「クレジットカード払いでもよい」と言われて、応じてしまいました。15分ほどで鍵は開きましたが、よく考えると高額で納得できません。

アドバイス

 最近開錠に関するトラブルが、消費生活センターに寄せられています。鍵を紛失したことに気が付き、慌てて業者に依頼をし、後日料金が高額だと気が付くケースがあります。現場の状況で作業内容が変わることもあり、ネットで「○○円から」と表示されている料金だけでは済まないことも多々あります。相談者には、申し込みと承諾のお互いの意思の合致により契約は成立するとの基本を説明した上で、業者と話し合うように助言しました。その結果、クレジットカードの支払いは継続することとし、4万円が相談者に返金されました。
 業者に開錠を申し込む前に、必ず見積もりを依頼するとよいでしょう。複数の業者から見積もりを取り、比較検討をするようお勧めします。料金体系の内訳や、どのような方法で開錠をするのか、また、解約の時は解約料がかかるのか等を確認しましょう。
 心配なことがあれば、消費生活センターへ。

〔問い合わせ〕地域活性課地域振興係