狛江駅周辺の自転車の押し歩き(おしチャリプロジェクト)
狛江のみんなではじめる、駅前通路の新しいプロジェクト「おしチャリ」
市では、狛江駅周辺における安全な歩行空間の創出を目的として、『自転車のおしチャリプロジェクト』を進めています。
来春の駅前リニューアルに向けた「自転車の押し歩き(おしチャリ)」の効果検証企画として、令和5年8月14日から28日までの間、おしチャリ施策の効果検証を実施しました。
※おしチャリプロジェクトについては、未来戦略室note(外部リンク)で分かりやすくまとめています。
最終報告書(令和5年10月)
市職員と地域デザイナーによる検討チーム「おしチャリラボ」を立ち上げ、令和5年5月から9月まで検討を重ね、令和5年10月に報告書としてとりまとめました。
ベストナッジ賞コンテスト2023への参加(令和5年12月)
令和5年12月9日に開催された行動経済学会・環境省共催で開催されたベストナッジ賞コンテスト2023において、学会参加者の投票で最多得票により「オーディエンス賞」を受賞しました。
※令和6年1月18日追記
行動経済学会ホームページ(外部リンク)で講評が公開されました。ぜひご覧ください。
おしチャリプロジェクト立ち上げの経緯
狛江駅北口周辺の市道は、歩行者中心の空間として、令和6年度から「歩行者利便増進道路制度(ほこみち)」を導入し、賑わいと滞留が生まれるエリアに生まれ変わります。
そして、この「ほこみち」の導入にあわせて、駅周辺の市道のうち、市道236号線の一部と市道237号線を歩行者専用道路に切り替える予定としています。
- 市道236号線(小田急狛江マルシェとエコルマ1の間の道路)
- 市道237号線(狛江駅前南北自由通路)
市職員×地域デザイナーによる検討チーム『おしチャリラボ』の取り組み(令和5年5月~9月)
今回、歩行者専用道路に切り替える区間では、自転車で通行する方は自転車をいったん降りて押して歩く「押し歩き(おしチャリ)」であれば通行することが可能です。自転車利用者に対しては、このような自転車安全利用のルールの周知を徹底するとともに、ハード面だけでなくソフト面でのアプローチで行動変容を促すための対策を講じて、狛江駅周辺における安全な歩行空間を創出していく必要があります。
このため、市では自転車利用者による自転車の押し歩きの促進に向けた取り組みとして『おしチャリプロジェクト』を立ち上げました。検討にあたっては、交通施策を所管する道路交通課、狛江駅周辺リニューアル事業を所管する未来戦略室、庁内の有志職員、市内の地域デザイナーさんによる『南北自由通路 “おしチャリナッジ” 検討チーム(通称:おしチャリラボ)』を立ち上げて、ナッジ手法(※)を用いたおしチャリ施策の具体的な検討を行うこととしました。
※ナッジとは、人の行動心理を用いて、自然な形で人の行動をデザインする行動経済学の「ナッジ理論」を指します。
ナッジ基礎研修・キックオフミーティング(5月15日)
NPO法人Policy garage(外部リンク)様よりナッジ基礎研修をしていただいた後、キックオフミーティングを実施しました。
ミーティングでは、おしチャリプロジェクトにまつわる「なぜ?」と、次回行うフィールド調査の手法について事務局から説明しました。
交通量調査(6月1日)
南北通路を通行する歩行者、自転車通行者(おしチャリ・乗りチャリ)の数を測定しました。
フィールド調査(観察・インタビュー)(6月5日)
南北通路の様子の観察および通行人へのインタビューを通じて、「おしチャリを妨げている要因」や「ボトルネックとなる場所」を調査しました。
ミーティング2(6月9日)
観察とインタビューで得られた情報をもとに、おしチャリを妨げる要因の推定(COM-Bモデル)やボトルネックとなっていそうな箇所をメンバー内で共有・整理しました。
ミーティング3(6月26日)
観察とインタビューの情報から整理した「解決に向けた5つのキー要件」を踏まえて、おしチャリ施策のアイデア出し。
ミーティング4(7月10日)
前回のミーティングで出されたアイデア案をベースに、8月の実証実験で試行・検証するおしチャリ施策のアイデアのブラッシュアップ。
おしチャリ施策の効果検証(8月14日~28日)
これまでの議論を踏まえて、おしチャリの行動プロセスを「止まる→おりる→押す」に分解し、このうちの「止まる」について、対象者(自転車利用者)の性質によって、アプローチを変えながら効果検証を実施しました。
おしチャリ施策の効果検証の実施概要 [450KB pdfファイル]
ミーティング5(9月14日)
効果検証の振り返りとまとめ
ミーティング6(9月29日)
おしチャリラボ報告書 [4013KB pdfファイル]について
(メンバー全員で記念撮影)